最近はお店の閉店作業をひとりで行っている。
わたしのお店は繁華街から少し路地に入った古いカフェである。
結構な古い建物なので、活気がないときは産毛が部分的にそわそわするくらいの不気味さはある。
昔いたスタッフはおっさんの幽霊をみたという。
神棚は手入れされていない。
きょうは売上が少なかった。
ほんの少しの怖い要素が集まり、毎日わたしをなんとなく不安にさせていた。
そして今日、ついに決定的なことが起こった。
閉店の売り上げ集計中のこと、わたしが一瞬目を離したすきに電卓の表記がおかしなことに!!!!!
44444444
ぎゃあああああああ!!!!!!
きょうの売り上げは6万ちょいだったはず!!!!!
ぎゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんなうさんくさい作り話みたいなことがあるかとお思いでしょうがほんとうにこれぎゃあああああああああ!!!!!
でもひとりだから黙って背筋を凍らせるしかなくてなおさらぎゃああああああ!!!!!!!
なんか小数点とかついてた気がするしきっと√とかなんか√とか押してしまったんだろうということで自分を納得させて急いで帰り支度をはじめました。
しかし恐怖の電卓は、お店に強盗とかがはいってわたしが襲われたりすることを予言したのではないかと思ったので、念のため強盗対策を考えました。
まず対遠距離戦。
わたしは玄関から侵入してきた強盗にむかって平皿をフリスビーのように投げる。
鼻っ柱にお皿が命中した強盗は鼻血を垂らしながら退散。
平和がおとずれる!!!
平皿が命中しなかった場合、対中距離戦。
普段はポテトやら唐揚げが佇むフライヤーに協力を仰ぐ。
おたまいっぱいに熱々の油をすくい、強盗にぶちまける。
しかし今日は油がなかったので使えない。
最終手段、接近戦。
こうなりゃもう作戦どうこうではない。
直接の物理攻撃か、新作のケーキでつるかのどちらかしかない。
まあここまで考えたところで何もなくお店を後にできたのでよしとする。
明日も平和に過ごせますように。





