自分は知床に行ったことはないし、むしろ世界自然遺産という肩書には非常に懐疑的だし、思い入れもない。それでも、北海道の自然を代表する場所といえば知床だろう、と世間が思っていて、色々な意味で北海道にとってかけがえのない場所である事は理解している。

 

だから、知床であんな痛ましい事故が起こったのはショックだった。だった、というか、まだ自分の中ではこの事故は終わっていない。だってまだまだ見つかっていない人がいる。早く全員が見つかりますように。

 

苦言は嫌だけど、あんな事があった海域に釣りに行く人(特にカラフトマスなんかは数も激減しているというのに)は正直理解できなかった。

特に世間は運航会社社長へ怒りが向けられているばかりで、あんまり悲しみってのがないのかなぁなんて考えたりもしてしまった。海で釣りをする自分にとって、決してこの事故は他人事に思えない。

 

 

自分は怒りよりも悲しみが深い。自分は北海道民である事を誇りに思っていて、北海道にずっと住みたいと思っている。釣り人として自然に触れる機会が多い中、山や川も好きだけど、もちろん海も好きだ。そんな海で起こった事故だから、悲しい。

 

そして、小樽や積丹やそのほかの場所にも北海道の観光船はある。もし自分の町であんな事故が起きてしまったら、どんな気持ちになるだろうか…と考えたりもした。自分は北海道民として事故の当事者であるという意識はあるけれど、ご遺族や知床の方々の悲しみは計り知れない。

 

 

もう二度と、あんな事が起きませんように。

 

 

そして釣り人も、痛ましい事故を起こさないようにしよう。