2018(平成30)年11月27日(火)
松阪市近郊の紅葉をと思い森林公園に向かいます
駐車場前のモミジ
芝生広場に少し見られます
やはり広葉樹は少ないようです
森林公園は桜と新緑の時季が似合いますね
森林公園から
昔から眼の仏様と言われている横瀧さんを目指します
横瀧さんに向かうにはどの道をとっても林道です
森林公園から行く道が一番ましでしょうか
車で5分ほどで到着
長い石段の先が山門です 16:00時
石段の途中に祠があります
横瀧さんの名の由来の滝でしょうか
ここの霊泉は眼病に聞くと言われ今も毎月14日に供養が行われています
山門から見る本堂です
寺名は孤峰山浄土院横瀧寺(こほうざんじょうどいんおうりゅうじ)
宗派は浄土宗です
奈良時代の僧、行基が開基したと伝えられ
本尊の阿弥陀如来像は行基作といわれています
掘坂山の山中にあり
国分寺の奥の院と称されていましたが国分寺の衰退と共に一山を成していました
しかし南北朝時代頃から戦にまみれ寺堂は荒れ廃寺同様となり果てました
山門横の朽ちかけた木ですが生きています
この木です 朽ちかけた先から左右に枝葉が広がっています
廃寺同様のこの山寺に延宝年間(1673年~81年)
徳川家康の菩提寺(三河の大樹寺)から
三誉輪超和尚が入山し、本堂を修理、山門を増築し再興しました
本堂には本尊阿弥陀如来像の右に開祖行基の像
そして左に中興の祖、三誉輪超の像が安置されています
本堂内です
眼病(めの字)の病気平癒と奉納額が多いです
その昔、一人の盲人が琵琶を抱え当山に上りました
17日間、開眼を祈願しましたが何のご利益もありません
盲人は『滝とてもすくなる滝か横滝の堂も仏も同じ木のきれ』と恨みの詩を吟じ
門を出ようとします
すると御堂の内から盲人の名を呼ぶ声がします
盲人が振り返るとパッと両眼が開き
盲人はその零験に感激し
持っていた琵琶を仏殿に奉納し立ち去ったという話が残っています
その琵琶が本堂横の観音堂に多くの観音像と共に
寺宝として安置されています
(横瀧寺は現在は同じ伊勢寺町内にある竜泉寺住職が兼務しています)
こちらは慶安元年(1648)の銘がある梵鐘です
市内上蛸路に住む天命氏の作です
横瀧寺を後にします 16:15分
横瀧はみ山の奥と思いしに海こそ庭の景色なりと
歌人、佐々木信綱が詠んでいます
私の祖母も横瀧さんの信奉者でした
横瀧寺からそのまま山道を走り岩内瑞巌寺に行くこともできます
しかし地図上では途中で道が途絶えています
安全第一主義ですので
いったん折り返し岩内町から瑞巌寺を目指します
森林公園ⓟのモミジを再度
すぐそばの岩内瑞巌寺に向かいます