2018(平成30)年3月にみた韓国ドラマ 『馬医』 です

舞台は清国に移ります


ペク、クァンヒョン(チョ、スンウ)     カン、チニョン(イ、ヨゥオン

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三医院(サミソ)の首医コ、ジュマン(イ、スンジェ)の

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骨髄炎手術後の破傷風併発で恩師を亡くしてしまった罪を

イ、ミョンファン(ソン、チャンミン)は

手術を挙行したクァンヒョンに擦り付けます

※三医院(サミソ)=内医院(ネィオン)典医監(チョニガム)恵民署(へーミンソ)


信頼するコ、ジュマンを亡くした顕宗王(ハン、サンジン)は

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ミョンファンの思惑通り処罰をミョンファンに委ねました

ミョンファンは全ての過去を知る医女長インジュ(ユソン)を捕え

クァンヒョンがドジュンの息子であるという証拠の品を差し出せば

命だけは助けると持ちかけその証拠品を燃やしてしまいます

そしてクァンヒョンを死罪から水軍送りの刑に減刑します

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しかしミョンファンはその裏で手下に命じ船上で斬りつけ

船もろとも沈没させクァンヒョンを葬り去るのでした

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何かにつけ目障りであったコ、ジュマンとクァンヒョンが居なくなり

念願の三医院の首医となったミョンファンは

コ、ジュマンの再興した治腫庁(チジョンチョン)を廃止し

お金持ちのヤンバンや裕福な人々専用の特別施療庁(シリョチョン)を新設し

そして全ての過去を知る医女長インジュは景民署の医女に降格させました

金と欲、権力をものにしたイ、ミョンファンです

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クァンヒョンが消息を絶ち数か月がたちました

誰しもが死んだものだと…

しかしクァンヒョンは生きていました

九死に一生を得たクァンヒョンは生前コ、ジュマン恩師から

外科術のサアム道人を探し師事せよとの手紙(遺言)をもらっていました

サアム道人(チュ、ジンモ)と弟子のソ、ガヨン(オム、ヒョンギョン

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サアム道人は各地を転々とする外科手術の名医で

実在した舎厳道人がモデルです

ホジュン、イ.ジェマと並び朝鮮三医聖と言われた人物です

(ドラマ馬医では、クァンヒョンが少年期、矢で射られ牧場に運ばれたとき

重症のクァンヒョンを助けたのがサアム道人でした)

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クァンヒョンが消息を絶って4か月

国境の義州(ウィジュ)の町でやっと探し求めたサアム道人ですが

これから中国(清国)に入る矢先でした

クァンヒョンは弟子入りし清国の地に足を踏み入れます

舞台は清国となります

サアム道人につきクァンヒョンは異郷の地で数々の外科術を身に着けます

清国での修行も3年を経ました

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サアム道人に古くからの知人、

清国杭州官衛副太守(副知事)から要請が届きます

副知事のが重臣に嫁いだものの

数か月前にわき腹に大きなコブが出来たという原因不明の病に冒され

以来、音信不通となり

病を恥じた夫が家に閉じ込め警備が厳重で誰も近づけない…と

クァンヒョンは馬医に扮し邸内に入り込み

重臣の奥方の病状を診ると、こぶ状の主は赤ん坊でした

クァンヒョンの的確な外科術(帝王切開)で

無事に男児を取り上げます

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重臣家で祝宴が催されサアム道人以下クァンヒョン達も招かれます

その場で清国の皇妃(側室)の話題が出ます

難治の病で宮廷の医師では、らちが明かず

全国に治療できる医師を募るお触れが出るという情報でした

側室の病気を救えば皇帝から勅書がもらえ朝鮮に戻ることができる

サアム道人にも促されクァンヒョンも応募します

側室の病はよほどの難病か重症か清国本土以外の諸国にも医師を募り

朝鮮国においてもミョンファンを団長に医師団が派遣されます

(チニュンは医女、ソンハも官吏として同行します)

側室の病はコ、ジュマンと同じ附骨疽(ふこつそ)でした

ウヒ皇妃(イ、ヒジン)兄は清国の宰相です

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正式な医師を選ぶため代理治療3日間試されます

クァンヒョンは過去の反省も含め慎重に患部摘出でその効果を認めさせます

しかし高貴なお方にメスを入れる治療は受け入れられません

皇帝が採用したのはミョンファン率いる朝鮮医師団の

軟膏と灸治療でした

側室の容態も落ち着き、ミョンファン医師団は洋々と帰国の途に着きます

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帰国の念を絶たれたクァンヒョンですが

与えられた患者の治療を続けています

すると不治の病が治癒しだし、その噂が街中に広まります

一旦好転しかけた側室の病は思わしくありません

クァンヒョンの許に皇帝から使いが来ます

クァンヒョンが実際に診てみると病の元は腎臓でした

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クァンヒョンは皇妃にお人払いを促し

皇妃と二人っきりで皇妃が永らく愛用してきた犀角(媚薬)が

病の根源であることを説きます

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身体に傷痕の出来ない方法で手術することを約束し

無事回復に至らしめます

手柄は立てられませんでしたが名高い評判を得ます

清国皇帝からは勅書とお褒めの言葉を賜わりクァンヒョンは帰国の途に着きます

師匠のサアム道人、弟子のガヨンも共に帰国します

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再び朝鮮の地に舞い戻ったクァンヒョン

この頃の朝鮮医療は三医員(サミソ)主医のミョンファンが実権を握り

ミョンファンの興した特別施療庁は名ばかりのもので

貧しいし庶民の医療はおざなりでした

義父ミョンファンに憤りを感じた

チニョンはカン家の財をもとに無料の治腫院(チジョンオン)を開設します

恵民署のシン医師(シン、グク)やインジュ女医はチニョンに賛同し

恵民署を去り治腫院に移ります

またチニョンは薬契(ヤッケ=薬の秘密結社)を結成し

ギペ(イ、ヒド)達を使い安価で薬が庶民の手に渡るように闇活動しています

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チニョンに思いを寄せるソンハは父ミョンファンとの板挟みになりながらも

取り締まり等の情報をチニョンに伝えるのでした

朝鮮に戻ったクァンヒョンですが潜伏し様子を覗います

(ミョンファンの悪事を掴み、失脚を狙っていました)

ミョンファンの仕切る特別施療庁(シリョチョン)の腐敗は激しく

治癒率向上のため重症患者は門前払いで診てももらえません

それらの患者はチニョンの診療所が受け入れますが数が多く診きれません

クァンヒョンはこれらの断られた患者を無料で診療し回復させます

たちまちその医術の卓抜さが謎の天才医師として評判に…

その頃、朝廷内の右議政オ、ギュテ(キム、ホヨン)の右足は

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重症の脱疽に侵されていました

首医のミョンファンもお手上げです

なんとか父を救いたいの一念で息子が医師を探し求めます

街中で評判の謎の名医との噂を聞き

息子はクァンヒョンの許を藁をもすがる思いで訪ねます

謎の医師(クァンヒョン)の下した診断は足の切断でした

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これには親子ともども反対しますがクァンヒョンの予告通り

病状は悪化、その症状までも予告通りでした

手術が挙行されました

主医ミョンファンが匙を投げた右議政を治されては

ミョンファンには屈辱です

王に懇願し

謎の医師を逮捕し不法詐術による詐欺だと糾弾します

謎の医師はお前こそ

何も知らない病人から財物を奪うお前こそ詐欺師だと罵倒します

ミヨンファンの手下が捕えてきた謎の医師は

たまたまクァンヒョンの住まいで留守番をしていたサアム道人でした

ミョンファンとサアム道人が、王さまの前で罵倒し合います

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そこに松葉杖をついた右議政が現れます

宮中の人々は驚き、目を疑い

ミョンファンの立場は苦しくなるばかりです

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顕宗の信頼を失い焦るミョンファンに朗報が入ります

清国の使節団の訪朝です

ところが使節団の訪朝の目的はミョンファンの功績ではなく

クァンヒョンの罪の恩赦でした

(清国の使節団の団長は皇妃の兄でした)

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皇妃の一件も全て事実が明らかになり

ミョンファンの立場は悪くなるばかりで

さらにクァンヒョンが罪を許され両班に身分回復

再び恵民署の医官として復帰しました

クァンヒョンが消息を絶ち

全ての事実を知ったチニョンですが(二人の入れ替わり)

クァンヒョンへの思いは絶ち切れず

必ず生きているとと思いで、信じて待っていました

その思いはクァンヒョンも同じで二人は深い絆で結ばれ

互いが惹かれるように幼い頃二人が出会った

思いでの広場橋(クアントンギョ)に向かい再会を果たします


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復帰なったクァンヒョンが手掛けたのは

故、ジュマンの意思を継ぎ

貧しい人々のための治腫庁(チジョンチョン)の復活でした

軌道に乗りかけたクァンヒョンの外科医療ですが

術後の後遺症(破傷風、敗血症)対策が進まず多くの民に受け入れてもらえません

クァンヒョンは自らの身をもって実験すべく

初期腫瘍を自身の体内に培養させその治療法を探るのでした

またこの頃、街中で内臓のくりぬかれた不審な死骸が発見されます

サアム道人はこの仕業は

かって自分が破門したチェ、ヒョンウク(ユン、ジノ)ではと思うのでした

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その頃、宮中では世子の頬の腫瘍が完治しません

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顕宗はすでに主医ミョンファンを信用せず

世子の治療をクァンヒョンにと命じます

またしても面子を潰されたミョンファンに謎の医師ヒョンウクが取り入り

この手術は失敗するだろうと予言します

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世子の手術が行われ、無事腫瘍は取り除かれましたが

術後の出血が止まりません

腫瘍の根が深く微細な血管を取り除いたため薬では治療できません

クァンヒョンは鍼で止血を押さえます

今度は術後の敗血症です

この治療法は朝鮮国内、誰一人として解明できていません

ところがヒョンウクは倭国に渡り

失われた幻の医書、治腫指南を携え帰国していたのです

ミョンファンはヒョンウクを直属の医員に任命し汚名挽回とばかり

世子の治療を奪い返そうとします


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しかし天才医師クァンヒョンは独自の力で敗血症の対応処方

千金漏露湯(せんきんろうろとう)を導き出しました

さらにその毒性を緩和する炭にして使用する方法までも取り入れていました

さすがにミョンファンもヒョンウクもクァンヒョンのその超人的な

才能には驚くばかりでした

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セジャの病の癒えた宮廷では今度はスッキ王女(キム、ソウン)が倒れます

王女はちょうどクァンヒョンが清国に亡命中

王族と結婚しましたが、夫が早逝し王宮に戻っています

同じく夫を早逝したもの同士の身となったウンソ(チョ、ボア)とは親しくなり

二人してチニョンとクァンヒョンの愛を応援します

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そのスッキ王女が痘瘡(天然痘)にかかってしまいます

王女の担当もミョンファンですが

特効薬のない時代対処療法しかできません

クァンヒョンのいる恵民署にも多くの患者が運び込まれ多くの人が亡くなっています

恵民署に運ばれた患者の中で快方に向かう人も出てきました

サアム道人もクァンヒョンも

それらの患者は解熱剤で熱を下げ

それから投薬をすると効き目が倍増することを確信しました

王女の担当もクァンヒョンに替わります

クァンヒョンは王女の解熱に力を注ぎますが効果があがりません

そればかりかのど元が晴れ上がってきました

ミョンファンは一向によくならない王女の病状を大妃に打ち明け

スッキ王女の担当を奪い返します

これにはミョンファンとヒョンウクが示し合わせ

スッキ王女に隠れて劇薬麝香(じゃこう)を服用させていました

医師ヒョンウクは王女の喉の手術優先で快感を覚え

メス寸前のところでクァンヒョンが二人の悪事を証明し

手術を差し止めます

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喉の手術には危険が伴います

クァンヒョンは過去に馬にて同じ症状を治癒した経験があり

馬の鍼を使って喉にたまった血を取り除く方法を顕宗に提案します

顕宗は血相を変え、馬と私の妹を一緒にするのかと

クァンヒョンを追い出します

しかしクァンヒョンは処罰覚悟で必至で食い下がります

そこに、かってクァンヒョンに足の脱疽を治癒してもらった

右議政がクァンヒョンの勇気と医術を確信し、自身の生命を賭けてもと進言します

スッキ王女治療の承諾を得ます

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長時間に及ぶ鍼手術でしたが無事終了し王女は回復に向かいます

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打つ手、打つ手が裏目に出るミョンファンは

大妃を叩つけクァンヒョン追放の声を挙げさせます

王も母が絶食を敢行するとクァンヒョンの罷免を命じるのでした

放免となったクァンヒョンがとった策は訴状でした

父の悪行が記された訴状に息子のソンハ(イ、サンウ)は苦悩します

その訴状は過去のミョンファンによる殺害事件で

町医者ヒョンイクの死はミョンファンが犯人であり、当時担当官であった

左議政ソンジョ(キム、チャンワン)によりペク、ソックがその罪を着せられたという内容でした

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義禁府で取り調べを受ける二人

ソンジョはミョンファンを切るつもりでいたが

ミョンファンはソンジョの悪行を盾に脅迫し保護するように命じます

二人はしらを切り続けますが証人としてクァンヒョンが出廷します

クァンヒョンは私がペクソックの息子であると暴露します

殺したはずのペクソックの息子の出現に驚いたミョンファンは

鍼で人が殺せるはずがないと叫んでしまいました

その発言をクァンヒョンは見逃しません

真犯人しか知らぬ事実を発してしまったのです

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息子のソンハは父、ミョンファンにこの事件は

亡き先代セジャの死に関わる事件に発展する前に父に自白を促します

(ソンハはクァンヒョンに王女への陰謀だけは隠してほしいと頼んでいます)

しかしミョンファンはそれに応じず助かる手立てを模索します

折も折、大妃の首に腫瘍が発覚します

顕宗はクァンヒョンを呼び戻そうとしますが

馬医嫌いの大妃はミョンファンの治療を望むのでした

ミョンファンには大妃の治療を成す術もなく

ただ大妃の痛みを和らげる処方のみの治療でしたが

それはエンソク(ケシの実)を使う麻薬性ののある処方で

悪影響の残る劇薬でした

痛み押さえるだけの処方では容態は悪くなる一方です

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一向に治る気配のない母を気遣い、顕宗は

恵民署のシン医師と医女インジュに診断させると大妃の病は重症です

クァンヒョンが呼び戻されますが

大妃(キム、ヘソン)は頑なに拒否します

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馬医、奴婢出自を忌み嫌う大妃説得のためチニョンが動きます

チニョンは身を捨て驚愕の事実を大妃に話します

ついにチニョンは自分とクァンヒョンが入れ替わり

本来クァンヒョンこそが両班で、私は官婢だったのですと…涙ながらに告白します

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大妃はチニョンの説得によりクァンヒョンの手術を応諾します

かなりの難手術で一時は心臓が止まる場面もありましたが

無事手術を終え快方に向かいます

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ミョンファンは捕縛され、すべての罪を暴露し

多くの関与する人たちも処罰を受け、ミョンファンも流刑と賜死の刑を受けます

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流刑のため護送中のミョンファンが逃亡を図ります

そして向かった先はカン、ドジュンの墓でした

ミョンファンは今までの苦しい胸の内を亡き友にさらけ出します

どこでどう道を間違ったのか

ドジュンに会わねば、友を裏切らねばと…ドジュンの墓に懺悔し

ミョンファンは自害します

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クァンヒョンの身分は元のカン家の相続人となり

犯罪人ペクソックの娘チニョンは奴婢の身分に改められました

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なんとかチニョンを救いたい一心でクァンヒョンは奔走します

ペクソックのセジャ殺害事件の告訴を功績とし

犯罪人から良人まで免賤(ミョンチョン)させることになりました

父が良人になればチニョンも官婢から抜け出せます

晴れて二人の結婚の準備も整いました


しかしチニョンの心にクァンヒョンと一緒になる苦悩も見え隠れするのでした

両班の掟には、両班の母から生まれた子しか相続権を認めないという壁が…

そんな中、今度は顕宗が倒れました

王の病名は腸腫瘍です

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開腹手術しか方法がありません

周囲の猛反対を押し切りその手術を成功させます

(大妃が周りの声を静めゴーサインを出しました)

回復なった顕宗王はクァンヒョンにカン家の名跡を継ぐように打診しますが

ペク、クァンヒョンは

両方の父から貰った大切な名を守りたいと辞退します

恵民署において王さま直々の式典が催されます

顕宗はクァンヒョンを正三品(上から5番目)、御医(王の主治医)に任命します

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クァンヒョンは経緯があり正式な医師試験を受けていません

本来、御医(おい)になる資格のない異例の抜擢でした

クァンヒョンとチニョンの結婚式

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可愛い息子にも恵まれます

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数年後

第19代粛宗(スクチョン)の治める宮廷にクァンヒョンの姿はありません

御医の身で宮中の医術、医院の改革を成したクァンヒョンは

衿川(クムチョン)の県監(ヒョンガム)への転属を願い

民衆と共に生きる道を選びました


もちろんチニョンと共に

このクムチョンの地でも馬と人を治療する

クァンヒョンの姿は光り輝いていました

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