2018(平成30)年1月16日(火) 晴れ

今週に入りあったかい日和に包まれています

お天気に誘われ久しぶりの外出です

この時期津市一身田に本山を構える

真宗高田派本山専修寺(せんじゅじ)では最大のイベント

お七夜(報恩講)が開催されています

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昨年の平成29年(2017)11月28日には

現存の木造建築物としては5番目の大きさを誇る御影堂と

併せて如来堂が国宝に指定されました

左 如来堂   右 御影堂

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高田本山専修寺は

伊勢平野(三重県)の中央部に位置する一身田の地にあります

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専修寺(せんじゅじ)は親鸞聖人開祖の浄土真宗10派の一つで

真宗高田派の寺院で山号を高田山といいます

本山を三重県津市一身田に本寺は栃木県真岡市にあり

本山(津市)の住職が本寺(栃木真岡市)の住職も兼ねています

本寺高田山 専修寺(せんじゅじ)

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真宗高田派の成り立ちです

浄土真宗開祖親鸞上人が関東の地で教科に入って10余年

1225年(嘉禄元年)親鸞53歳の時

現在の栃木県真岡市高田の地に真岡城主大内氏の助勢を得て

専修念仏の根本道場(如来堂)を建立したのが始まりで

その際、善光寺の本尊である秘仏を模した一光三尊仏を本尊に迎えました

建立の翌年には朝廷から専修阿弥陀寺という勅願寺の綸旨を受け

親鸞も約7年間この寺で過ごし布教に専念したとあります

親鸞聖人像(栃木県真岡市本寺専修寺所蔵)

座高84cm 90歳まで長寿を保たれた風貌をよく写されています

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以降、関東各地でも信徒が大幅に増え

高田門徒、高田の本山として崇敬を集めていました

13世紀、鎌倉末期から、南北朝にかけ

京においては同じ浄土真宗一派の覚如が現れ大谷廟堂本願寺派が

隆盛をほこっています

その後、両派とも衰退の一途でしたが

15世紀半ば(室町時代)本願寺では8代蓮如が現れ本願寺教団として

勢力を盛り返してきました

時を同じくして高田派の10代真慧(しんね)も

東海、北陸地方に教科を広め高田派の再興に尽力を注ぎました

折しも時代は戦国時代(15世紀末~16世紀末)

栃木にある本寺専修寺は戦火にまみれ炎上、瓦解(江戸時代に入り再建)

真慧が1469年~1487年にかけ建立したのが

伊勢国の地、津市の一身田でした

以降、歴代上人が伊勢の地に移住するようになり

次第にこの一身田の地が本山専修寺として定着するのでした

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続きます