２０１７年ドラフト特別番組です
巨人ドラフト１位指名 鍬原拓也投手
奈良御所市出身、福井北陸高校～中央大学 １７５ｃｍ ７０ｋｇ
家賃４，０００円の市営住宅
その中での拓也少年の夢はプロ野球選手になることでした
頭角を現した拓也は奈良県内有数の強豪チームに
母一人の稼ぎで親子３人の暮らしは楽ではありません
拓也も妹の愛奈さんもお小遣いをもらったことはありません
母は遠征費用捻出のため
隣近所、知人にカンパの依頼にまわったこともありました
母と拓也、野球が一家の夢でした
中学生になると
全国的にも有名な橿原磯城リトルシニアに所属
県下でも評判の投手となります
ところが中学２年生のときに右ひじを痛めます
治療費の捻出を心配する拓也は
この時、初めて野球を辞めると母に告げるのでした
しかし、母は
何も心配しないでと拓也の夢を後押しするのでした
高校は特待生として福井北陸高校に入学、入寮
１年生でベンチ入り
２年秋にはエースでベスト８ ３年秋にはベスト４
３年の夏にもベスト８で
甲子園出場はなりませんでした
大学には奨学金で中央大学に
東都リーグ屈指の本格派右腕として最速１５２キロのストレート
伝家の宝刀シンカーにスライダーで
投球回数を上回る奪三振のとれる投手に成長しました
そして今日、運命の日を迎えました
母、佐代子さんと妹、愛奈さん
愛奈さんの夢は舞台女優とか
プロ野球選手への夢を語る拓也君
指名１位選手が続々と決まってきます
早稲田実業、清宮孝太郎は日本ハム
広島広陵高校、中村将成捕手は広島カープ
ＪＲ東日本の田嶋大樹投手はオリックス
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既に８球団が確定し残りは４球団
選択会議は三巡目です
なんと読売ジャイアンツが鍬原君単独指名です
その一瞬を見つめる母と妹
読売巨人は好きな球団ではありません
しかし、鍬原投手だけは応援したいですね
感動のドラマでした
貧困を洗いざらいさらけ出し
野球一筋に人生の夢を託し応援した家族
それに応えた拓也君
精神的にも人間的にも度量の大きな青年です
彼の活躍を期待しましょう
九州共立大、望月亮太選手は滋賀県彦根市に生まれました
父は建設会社を営み
親子５人の幸せな家族でした
凉太少年が夢中になったのは野球でした
その野球熱は
人一倍の情熱で常道を逸する激しさでした
その凉太の心意気を感じた父は
父子鷹となって親子ともども二人三脚で野球に没頭してしまいます
野球塾にバッテングセンターの費用が毎月１０万円越え
遂には自宅にバッテングマシン８５万円も備える始末です
会社の経営も部下任せ
息子にかかりっきりの父、良信さんでしたが
遂には部下に会社の金を横領され倒産、破産です
家庭は火の車
それでも父は定職に就かず息子の夢を後押しします
一家を支えたのは母、友子さんのパート収入だけでした
凉太君は東大阪大柏原高校に進学です
２０１１年の夏、甲子園にも出場しました
ようやく父も運送会社に就職 母もパートで凉太を支えます
プロ志望の凉太は九州共立大に
努力を重ね凉太は
プロ指名ドラフト候補に名乗りを挙げるほど成長しました
その一瞬を見守る望月選手
ご両親と妹さん
しかしどこの球団からも指名はありませんでした
翌年、再挑戦です 残念な結果でした
沖縄尚学から岐阜経済大（大垣市）に入学した興座海人君
四国、香川の三本松高のエース中野宏紀君とは
ともにピッチャーで同期、二人は１年生から即戦力
興座君は中継ぎ、中野君は抑えとして起用されました
意気投合した二人は
大学日本一になる夢やプロ野球選手への思いを語り合いました
ところが共に２年生となった
２０１４年の５月
中野君は銭湯から下宿先に帰る途中
バイクで電柱に衝突し帰らぬ人となってしまいました
今でも興座君の部屋には中野君の写真が多く貼られています
野球部員の衝撃、ショックは多大なるものでした
消沈するナインに
中野君を四国からスカウトした小森監督が
中野のためにも中野を神宮に連れて行こうとナインを激励します
また中野君の母から
中野君の携帯を使ってメッセージが届きました
体に気を付けて、野球に勉強に励んでください
宏紀をつれ試合を見に行きますという内容でした
大学日本一を目指し
岐阜経済大学一丸となって練習に励みます
そして最上級生となった今年２０１７年
興座君はエースとして主将としてチームを引っ張ります
岐阜経済大のベンチには背番号１５
中野宏紀君のユニフォームがかけられています
興座君 真の友情です もらい泣きします
チームは初の全国大会出場を決めます
念願の明治神宮球場です
そして夢にまで見た友との約束
日本大学野球制覇
興座君の手にはウイニングボールと中野君のユニフォームが
今年の秋
興座君たち３人は四国三本松市に向かいました
どうしても中野君に届けたかったウイニングボールです
お母さんも感無量です
真剣な面持ちでドラフト指名を待つ興座君
西武が５位指名 良かったですね
中野君も喜んでいてくれるでしょう
紫外線アレルギーと戦った母子の野球ドラマです
稲富宏樹捕手誕生
両親が幼い頃離婚し母に育てられました
小学校５年で始めた野球にのめり込んでいきます
母も仕事を掛け持ちし頑張ります
宏樹君のお母さんの期待に応え
地元では評判の選手に
中学を終え
宏樹君は親元を離れ兵庫三田松聖高校に入学、入寮します
入部早々、１年春から捕手のレギュラーに
ところがその夏に…体に異常が
診断は紫外線アレルギー
高校球児には致命的な病でした
絶望的な宏樹に母は独自に紫外線アレルギーを調べ
洗剤からシャンプー、柔軟剤も全てＵカットに変え努力しました
それでも宏樹君は
練習中に高熱を出したり、唇に水泡が出たりと
発作が起きると母は寮に駆けつけ宏樹を元気づけるのでした
そんな母千絵さんの姿を見た
宏樹と同部屋の山内優希君が宏樹の体調を逐一メールで
報告するようになりました
高校２年の夏
兵庫県大会５回戦
延長１０回表に入り４－４
二死１，３塁 １塁ランナーが２塁に盗塁
それを見た宏樹は２塁に送球
３塁ランナーも同時にスタートを切りホームを狙っていました
この試合
宏樹は５回以降の記憶がなく
自身の病、運命を恨み母に野球を辞めたいと告げるのでした
その言葉を聞いた母は
大好きな野球を捨てる
夢を諦める
夜練習しよう
母さん夜練習できるナイターの練習場探す
一緒に練習しょう
野球辞めるの、太陽の陽射しよりずーっとずーっと辛いよ
と宏樹を説得するのでした
３年生となり宏樹は新チームのキャプテンに
そして奇跡が起こりました
身体からアレルギーの反応が消えてしまいました
夏の大会
兵庫県は１６２校の参加校の大激戦区です
この年も三田松聖は５回戦で名門報徳学園に２－８で敗退でした
しかしいい友達も得ました
自身も大きく成長しました
そしてオリックス
育成枠１位で指名です
歓喜の喜びです
良かったですね
大分柳ヶ浦高校、田中瑛人君
大分中津市に生まれます
小さい時からの夢はプロ野球選手
息子の夢をかなえさせようと
精一さんは野球の本を読み漁り
イチロー選手のお父さんが書いた本に感銘を受け
イチロー父子に倣って自身も瑛人と共に
早朝から夜遅くまで猛練習の日々が始まりました
父精一は、息子との練習が第一となり
勤めていた建設会社も辞め
残業のない会社に転職、給料も半減してしまいました
父子の生活は野球一色となり
朝５時から夜１０時まで野球漬けの日々が続きます
やがて瑛人は地元では名の知れる選手に
しかし野球に没頭する父と
野球だけが人生ではないという母との亀裂が走り
両親は別居してしまいます
離れていても母、厚子さんは辛くなったらいつでも
お母さんに会いに来てと励ますのでした
柳ヶ浦高校に入った瑛人は１年生秋にベンチ入り
２年生からはエースに
１８４ｃｍ ７０ｋｇの身体の本格派 足も俊足５０ｍ、５秒９
最速１４６キロのストレートとチェンジアップが武器で
九州のダルビッシュとしてプロ注目の選手になりました
この夏にはＶ有力校にあげられました
高野連のポスターを飾っています
お父さん、声援にも力が入ります
しかし準決勝戦で敗れ
甲子園は逸してしまいました
瑛人選手には二つの願いがあります
一つはプロ野球選手になる夢
もう一つの願いは家族が共に暮らす願いでした
指名を待つ田中瑛人君
家族も指名を待っています
見事、日本ハムにドラフト３位で指名されました
喜びの一家です
瑛人君のもう一つの希望は叶うのでしょうか
人の世はドラマですね
有難うございました