２０１７（平成２７）年７月
韓ドラ 『ウンヒの涙』 は２０１３（平成２５）年
韓国ＫＢＳテレビの放映作品で
ＤＶＤ 全４６巻 １４０話という長編ドラマです
物語の舞台は第二次世界大戦後の朝鮮半島
日本の植民地から解放された朝鮮国は
北は中国、ソ連の共産圏国が統治し
南を米国を中心とする連合国が統治するという
不安定な状況が５年間継続していました
１９５０（昭和２５）年 朝鮮半島の開城（ケソン）市
開城市で高麗人参を扱う開城商事の女社長イ、グムスン
夫の死後、事業を継ぎ夢を一人息子のイム、ドクス部長に託していました
ドクスに嫁を迎え孫を授かった矢先
その嫁が若くして亡くなり残されたドクスは酒、女、賭け事に溺れる日々を送っています
それでもグムスンの母心はドクスと残された幼子の孫ソンジェのため
開城商事を気丈に取り仕切っています
イ、グムスン（パン、ヒュジュン） 華麗なる遺産、屋根部屋のプリンス
開城商事で社長の信任も厚いキム、ヒョンマン主任は営業を任され
この日も地方からの出張を終え帰宅したばかりでした
キム、ヒョンマン（イ、デヨン） 善徳女王
妻のハン、ジョンオクとの間にはまだ名もない女児が生まれたばかりです
後のウンヒです
ハン、ジョンオク（キム、ヘソン）チャングムの誓い、トンイ
ヒョンマンには共に開城商事で働く友達がいました
主に高麗人参の畑仕事に従事するチャ、ソックでした
彼には病弱の息子ヨンシクがい
この日も喘息を引き起こし妻のカン、ギルレが病院に泣きついたところです
チャ、ソック（パク、チャンフン）宮、ホジュン
ソックの妻、カン、ギルレ（ファン、ミソン）製パン王キム、タック
金策に困ったソックは友人のヒョンマンに相談しますが
あいにくヒョンマンは持ち合わせがなく
少ないがと金時計を手渡すのでした
激しい雨の夜でした
途方に暮れたソックが雨に打たれながら
灯りのともる事務所に足を入れます
そこには社長の放蕩息子ドクス部長がいました
ドクスは賭場で負けが込み金の工面のため会社に戻り
金庫から金をわしづかみにしている最中でした
危篤の息子のためソックはドクスに必死の思いで金を貸してくれと頼み込みますが
ドクスは冷たくあしらい突き放します
二人がもみ合い倒れ何かの拍子でドクスが後頭部を打ち
頭から血が流れています
散らばた札をかき集めソックはその場を去り
病院に向かいます
ソックのことが気がかりになりヒョンマンは
社長の許を訪ねようと外に出ます
明かりのともる事務所に足を踏み入れると
血だらけのドクスが倒れています
ドクスに駆け寄り抱き寄せたところに
社長のグムスンも事務所に入ってきました
二人の光景を見たグムスンはヒョンマンが息子を殺したと思い込み
警察に彼を突きだしました
昨夜の金で息子の命が救われたソックは
翌日、その夜の事件のあらましを耳にします
自分の犯した罪が親友ヒョンマンに…ソックは警察に向かいます
ソックに無実を訴えるヒョンマン
自分の罪を被ったヒョンマンのためにも
真相を話そうと決意したソックは警察に出向きます
警察署から拘置所に移送されるヒョンマン
駆け寄るソック
その時、一機の北軍爆撃機が爆弾を投下
１９５０年（昭和２５）６月１５日
朝鮮戦争勃発の日でした
空爆による爆風でヒョンマンは瓦礫に埋もり
駆け寄ったソックの腕の中で息を引き取ります
統治下の北朝鮮域を嫌い南部に逃れる人の逃避行です
その避難民の中に開城商事の女主グムスンも一群の中にいました
棺のまゝドクスの屍も荷馬車に乗せ
持てる財産を持ち出し
グムスンも孫のソンジェを携え南を目指します
混乱極まる逃避行
修羅場の現状では計り知れない出来事が茶飯事です
開城商事の執事が財産の入ったカバン、荷馬車もろとも略奪し
逃走してしまいました
絶望したグムスンは孫のソンジェを背負い
死を覚悟し川に歩み出しました
それを助け、思いとどまらせたのはソックでした
以降、ソックは献身的にグムスンとソンジェの手足となり
苦難の逃避行に手を差し伸べ
南へと向かいます
しかし、ソックの一人息子ヨンシクは
この最中に命を失くしています
彼等の辿り着いた先はグムスンの弟の住む
仁川（インチョン）でした
避難先の仁川の生活は苦難の日々
そこでもソックは
グムスン、ソンジェの二人を身を張ってまでも
献身的に支えるのでした
誤って殺してしまったドクスへの
罪滅ぼしのための思いもあったのでしょうか
続きます