２０１７（平成２９）年７月７日（金）
びわ湖バレー（テラス）から山越えで京都に向かいます
約３０分ほどで三千院のⓟに到着 １３：３５分
京都、大原の里は京都市左京区北東部
比叡山の西麓高野川上流に位置する盆地で
古くは『おはら』といわれ小原と表記されていました
大原という地名になったのは、平安初期に慈覚大師円仁が
修験道場として開山した大源寺（だいげんじ）に由来するとされています
大源寺＝現在の勝林院と来迎院の総称です
この大腹の地は比叡山の北西麓にあることから延暦寺の影響が強く
勝林院、來迎院、三千院、寂光院等の多くの天台系の寺院が建立されています
また大原の里は京に近く
戦乱や政争により都からの脱出ルートとして
多くの親王や貴人、歌人、僧侶等が出家、隠遁の地として身を置いた地です
鎌倉時代以降
大原女が京まで薪炭を売り歩き
北白川の切り花を売り歩いた白川女
桂川の鮎を売り歩いた桂女と並び称されました
後に大原の柴漬け、茶、麦粉等の特産品も売り歩きました
大原女の小径を歩みます
また古来より
若狭湾の小浜と京都を結ぶ若桜街道の中継地としても栄えていました
現在の国道２７号線や３６７号線ですが
昔は大見屋根経由の山道で
若狭湾で採れたサバを行商人に担がれ京に運ばれたことから
近年になって鯖街道と呼ばれ
平成２７年（２０１５）４月、文化庁が
『海と都をつなぐ若狭の文化遺産群～御食国若狭と鯖街道』を日本遺産に指定しました
大原の里は
三千院があることから元々観光客が訪れる地でしたが
昭和４０年（１９６５）のデューク、エイセスが歌った『女ひとり』や
昭和４７年（１９７２）NHK大河ドラマ 『新平家物語』 主演、仲代達也（平清盛）が
観光ブームに火をつけました
現在の大原村 ５８７世帯、総人口２０５４名です（２０１７年６月）
女ひとりの歌詞です
作詞家の在りし日の永六輔氏です 平成２５年６月
平成２８年（２０１６）７月７日 ８３歳でお亡くなりになりました
訪問は紅葉の時期でしょうが
紫陽花祭の行われるこの時期も観光時期です
柴漬けに欠かせないしそ
大原は日本一のしその里です
民芸のお店 もとしろさん
右に呂川を眺めながら緩やかな坂道を進みます 大原女の小径です
立派なお宅です
漬物店 しば久さん
もう少しです
三千院は天台宗五箇室門跡の一つで山号は魚山（ぎょざん）
本尊は薬師如来、開基は最澄（伝教大師）です
京都東山区の青蓮院、妙法院とともに天台宗三門跡寺院となっています
御殿門 １３：４５分
拝観料７００円
三千院境内図です
寺院内は撮影禁止です
しゅうへきえん
ただ庭園（聚碧園）の写真はOKでした
客殿から見る聚碧園は池泉鑑賞式庭園で
江戸時代の茶人、金森宗和の修築と伝えられています
宸殿（しんでん）
後白河法皇により始められた宮中御懺法講（声明による法要）の道場です
庭園（有清園）
中国六朝時代の代表詩人、謝霊運の山水清音有より
命名された池泉回遊式庭園です
外に出ましょう
緑一杯の庭園です
杉木立の中、苔の大海原と紅葉が見物です
庭園の先に往生極楽院があります
見事な庭園です
わらべ地蔵も何体かみられます
白っぽいのは蛙の卵です
アジサイ園です
この日は右ひざの裏側が悪化し
悪戦苦闘の一日でした
足をかばい乍らです 金色不動堂
平成元年に建立された御祈願の根本道場です
休憩所で金色茶を
最奥の観音堂です
中には身の丈３ｍの観音立像がお祀りされています
１５：００が集合時間です 帰りましょう
１４：４０分 あと２０分です
行き来た道を戻ります 緩い下りです
呂川茶屋さんで しそジュース ３００円
清涼のひと時でした
１５：００まで
約１時間半ほどの三千院散策でしたが
大原の里は三千院周辺の実光院、勝林院、宝泉院、來迎院等々や
西に位置する寂光院、北の阿弥陀寺等の見物も含めると
一日は要したいところでした
帰りは京都市内の大安漬物店により
帰路に着きます