２０１６（平成２８）年１１月１７日（木） 
この日は好天に誘われ紅葉見物
伊勢山上飯福田寺（いせさんじょういぶたじ）の見学を終え
時間の余裕もあり
Ｒ１６６号線に向かいます
飯南高校までは松阪駅からですと車で約２５ｋｍ４０分くらいです
飯南高校、校門脇のハナノキです １３：３５分
国道１６６号線に面しているため
鮮やかに紅葉したハナノキが目に飛び込んできます
高さ２５ｍ３種幹立ちで幹回り４ｍです
飯南高校の前身は松阪北高校粥見分校（昭和２３年開校）ですが
それ以前の昭和１１年（１９３６）に
農業後継者育成のための三重県農業勤修所が開設されており
ハナノキはその当時に植えられたものと推測されます
樹齢約８０年ですね
ハナノキはカエデ科の落葉樹でハナカエデとも言われます
鮮やかな紅葉に次々と車が入ってきます
ハナノキは日本固有種でもあり極めて限られた地に自生し
環境省の絶滅危惧Ⅱ類種に指定されています
飯南高校のような大木に育つ例は全国でも珍しいと言われています
紅葉した一本の木だけですが魅了されます
紅葉の見ごろは
例年は１１月２０日～２７日と言われていますが
今年は一週間ほど早めでしたね
運よく最高の紅葉が見ることができました
飯南高校から道の駅、飯高駅に向かいます
平日でも大盛況の道の駅です １４：００
平成５年（１９９３）４月に開業し、三重県下で１番目の道の駅と登録されました
地産、特産品や日帰り温泉、１２０台収容の大駐車場
年間３５万人の来客がある道の駅です
ここには小津安二郎の紹介コーナーがあります
飯高の駅に寄る度、いつも気にかけていました
小津安二郎が若かりし頃代用教員として１年間赴任した飯高の地です
折しも今月中旬、ＮＨＫＴＶ鶴瓶の家族に乾杯で
ゲストの佐野史郎さんが松阪を選んだのは
小津安二郎監督の所縁の地からでした
佐野さんは小津監督の実家のあった愛宕町を訪れます
実家跡地の小津安二郎青春館は残念ながら休館
当てもなく入ったみすゞ写真館で小津監督が若かりし頃
１年間過ごした飯高の小学校を勧められます
今日は鶴瓶の家族に乾杯のロケ地巡りとなってしまいました
毎週、木、土、日曜が開館 １０：００～１５：００ 無料です
小津安二郎資料室のある飯高老人福祉センターです １４：３５分
この地は、小津監督が代用教員として過ごした
宮前尋常高等小学校跡地に建てられたかっての役場です
駐車場の隅に記念碑があり
小津が飯高の子供たちからもらった暑中見舞いへの返事が彫られています
後方の山は先生が下駄で登ったという局ヶ岳です
小津の教え子たちが発起人となり
平成５年に飯高オーヅ会が発足しました
小津監督は生涯独身でした 中央が母のハマさんです
思いでの写真が掲示されています
１９歳の小津監督です
思いでの品も展示されています
この資料館で案内してくださるのは岡本美代さん
小津監督の生き字引みたいな方で何もかもよくご存じです
映画 『父ありき』 の一場面
流し釣りの場面を見て飯高を描かれたと話されています
櫛田川のしらはえ釣り
また 『東京物語』 でのワンシーン
セリフの中で使われた松坂
まっつぁかが松坂弁が上手く表現されて嬉しいシーンだと言われています
ええ人に出会いましたなーと述懐しています
１０月２４日（月）にロケされ
１１月１４日（月）に放映されました
いい笑顔の岡本さんです
ここに行けば会えます 楽しいひと時を送れます
パンフレットです
小津資料館を後に
小津先生が子供たちとも遊んだという花岡神社にも寄ってみました １５：１５分
この境内でよく相撲をとったそうです
代用教員として僅か１年間過ごした飯高町ですが
飯高の人達にとっては
今も語り継がれ町の誇りとして引き継がれています
寄ってみて本当に良かったところでした
小津安二郎青春館の記事もあります
なお、この１２月４日（日）
第２３回飯高オーヅ会主催の
小津先生を偲ぶ集い、映画鑑賞会が行われます
場所 飯高老人福祉センター２階 入場無料
午前の部 １０：００～１２：１０分
山田洋二監督 ５０周年記念作品 『東京物語』
午後の部 １３；００～１５：１０分
小津監督最後の作品 『秋刀魚の味』 が上映されます
ぜひ、行ってみたいものです
有難うございました