2015(平成27)年12月13(日) くもり

フジTV2004年版TVドラマ『人間の証明』は森村誠一氏の

同名の長編推理小説を原作とした作品です

この小説は第3回角川小説賞受賞、2010年現在770万部のベストセラーです

ドラマは2004年7/8~9/9まで放映され

全10回DVD5巻です

物語は、お台場で一人の黒人青年が殺されました

胸には鋭利な刃物が刺さり長い陸橋を歩いて渡ってきた様子です

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本庁捜査一課に配属されたばかりの棟居(むねすえ)弘一良=竹野内豊

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所轄署のベテラン刑事横渡篤(大杉連)と組みこの事件の捜査に乗り出します

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陸橋の出入り口付近にいた目撃者は

この黒人青年以外見た者も居らず、身元も不明

死ぬ間際に『ストーハ』と『キスミー』と言った言葉だけが通行人のカップルが耳にしています

ここで警察署関係の人物を記しておきましょう

捜査一課係長、那須栄三郎(緒方兼)

棟居の直属の上司で、棟居を捜査一課に呼び寄せた人物です

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捜査一課主任山路(佐藤二朗)    常に棟居に逆らう嫌な先輩です

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捜査一課課長   

権力に巻かれ保身に長けた官僚体質の人物です

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被害者の身元が宿泊先から判明しました

ジョニー、ヘイワード(池内博之)

一週間ほど前、米国から来日し

殺される1時間ほど前にショッピングモール内で目撃されています

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この殺人事件と並行して、もう一つの事件も進行しています

とあるクラブに警察の麻薬手入れがありました

運よく逃げ出した郡翔平(高岡蒼佑)と恋人の朝枝路子(松下奈緒)

二人は売人から預かった大量の麻薬と拳銃の処分に困っています

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ここで郡(こおり)家の紹介です

郡陽一(鹿内孝)、保守系民自党の大物で神奈川県知事でしたが

半年前に脳梗塞で倒れ入院生活を余儀なくされています

企業のオーナーでもある政財界人です

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妻の郡恭子(松坂慶子)と娘のさやか(堀北真希)

恭子は家庭内のささいな出来事をテーマにしたエッセイが主婦層に受け

理想の主婦像ナンバーワンに選ばれる有名人で

次期神奈川県知事選に夫、陽平に代わって立候補の呼び声も挙がっています

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三か月後に迫った知事選のサポートとして

陽平の秘書、佐伯友也(田辺誠一)は恭子に付き従っています

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あの黒人青年、ジョニーヘイワードが目撃されたショッピングモール内の書店では

その日、恭子のサイン会も行われていました

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本宮桐子(夏川結衣)

棟居とは同じ施設で育った境遇の持ち主で

ジャーナリストを夢見ていますが、芸能人のゴシップばかり追う

女性週刊誌のアルバイト記者で仕事に嫌気をさしていますが今回は

郡恭子の取材ということで張り切っています

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面白半分からクラブに出入りし

小遣い稼ぎのために売人の手伝いをしていた二人(郡翔平と路子)は

困り果てた挙句

麻薬と拳銃を崖下の不法投棄場に捨てに来ました

そこへ、たまたま運悪く通りかかった女性がいます

今はホステスとして家計を支えている小山田文枝(横山めぐみ)でした

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夫の小山田武夫(國村隼)は

合成ゴムの加工工場を経営していましたが

3年前、工場で資材の下敷きになり下半身不随となり車椅子の生活です

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棟居は、事件の現場を再検証

お台場の観覧車のイルミネーションが麦藁帽子

ジョニーヘイワードの残した言葉『ストーハ』はストローハットではなかったのか

棟居の胸中にジョニーと麦藁帽子が交錯するのでした

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投棄現場を通りすがったため拉致された文枝は

郡家の別荘のある西伊豆に監禁されています

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戻らぬ妻を探すため

小山田は不自由な体を押し、勤め先の銀座のクラブで

愛人が新見隆(風間杜夫)であること突き止め会社に乗り込みます

文枝の行方が家出だと思っていた小山田は

新見がその行方も知らぬことに気付き、何らかの事件に巻き込まれたと思い

以降、この二人は夫と間男の間柄ですが

懸命に文枝の行方を捜します

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神奈川県知事選に郡恭子は出馬を表明します

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一方、ジョニーヘイワードの身元が米国から送られてきました

両親は既に死亡、父の名がウィルシャーという報告でした

ジョニー殺害容疑で犯人確保の一報が入ります

捕まったのはホームレスの吉岡実(泉谷しげる)で現金18万円

ジョニーのウエストポーチやパスポートを所持していました

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棟居の調べでは、ぐでんぐでんに酔ったジョニーが

店での勘定の際、多数の札束を所持していたことも分かっています

吉岡の供述には無理があります

どうやら吉岡は陸橋から投げ落とされた鞄を拾い

大量の額に驚き、その大金200万を路上で懸命に歌を唄う

少女に自分の過去を思い起こすのか償うためか

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少女のCD制作費用にと貢いだようです

ジョニー殺害に関しては白です

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知事選に出馬した郡恭子に一人の女がまとわりついてきます

女の名は相馬晴美(りりい)

明らかに恭子の弱みを握り、金品の要求もしています

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小山田と新見は

文枝が行方不明になったその日、新見がタクシーで送り

最後に分かれた場所に二人で出かけ文枝の足跡を追っています

その現場で文枝のイヤリングと熊の縫いぐるみを見つけるのでした

この縫いぐるみは郡翔平の心の支えでもあり分身でした

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棟居はジョニーの遺品の中で

西条八十詩集の文庫本を見つけ、中に麦藁帽子という詩に注目しました

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それにはジョニーが残した最後の言葉

『ストーハ』=ストローハット(麦藁帽子)   『キスミー』という語は

群馬県の霧積(きりずみ)という地名ではないかという推測でした

棟居はジョニーの父ウィルシャーがベトナム戦争時

日本に立ち寄り本を購入したか否かを米国に依頼し

横渡と二人で霧積温泉に飛びます

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郡恭子の取材を続ける本宮桐子ですが

あまりにも仲睦まじい二人の夫婦姿は、まるで予定通り演じられる

芝居のようで、うんざりしていました

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小山田と新見は文枝の消息をつかむため

チラシの配布を始めだします

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霧積温泉に着いた棟居と横渡りは

年老いた先代女将から20年前にこの霧積を訪れた

米兵一家の記憶を聞き出します

(金湯館の娘役でNHK連ドラ、カーネーションの小野真知子さんも出演しています)

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確かにこの霧積に住む中山タエを訪ねてきたはずだと…

ところがその翌日一人暮らしの中山タエは自宅の浴槽内で溺死していました

棟居はこの霧積を訪れたのは紛れもなく

ジョニーとその両親だと確信し

タエが霧積の前に住んでいたという横須賀に向かうのでした

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棟居の胸中に横須賀での過去がよみがえります

父子で暮らした幼き頃の生活

25年前のクリスマスの夜の忌まわしい出来事を

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米兵に襲われそうになった少女を救おうと

父は、米兵に果敢に挑み、無残にも多数の米兵に打ちのめされ

それが因で数日後、父はこの世を去りました

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小宮山と新見は

文枝の捜索願を届け出ます

しかし文枝は二人の願いも叶わず、郡翔平の追撃から逃れるため

逃亡を企て、追い詰められ崖下に堕ち命を落としていました

翔平は文枝の妄想に怯え

自分の分身である熊の縫いぐるみを小山田から取り戻そうと

路子を小山田の自宅に派遣介護員を装い送り込みますが

後々この行為が小山田にバレ墓穴を掘った感になります

知事選挙戦に入りました

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郡恭子陣営に相馬晴美も運動員として紛れ込んでいます

相馬晴美は元々は過激派の女子大生でした

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15~16歳で富山から上京してきた恭子にとっては眩いばかりのお姉さんでした

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二人の関係は分かりませんが

恭子に対し晴美は何か脅迫しているかのようにみえ

秘書の佐伯は薄々感じ始めています

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棟居と横渡は

横須賀のさびれた飲み屋街で中山タエについて聞き込みを始めます

そして今も現役の娼婦、大室よしの(石田あゆみ)の居場所を突き止めます

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よしのの話により晴美が当時この界隈で

身体を売り生活していた様子がうかがえます

最後によしのは、中山タエからの手紙だと言って

封書ごと差し出すのでした

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ただ棟居には過激派運動の戦闘士であった

晴美が米兵と恋に落ち、子を身ごもった事実が腑に落ちませんでした

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そのころ女性週刊誌では

桐子のリリースした郡恭子の記事が載っていました

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内容が大幅に変えられ

郡恭子陣営の思惑通りの記事となっています

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そんな桐子に郡陽一を告発したいという

かって郡の会社で働いていた南原という男から相談がありました

桐子の記者魂が芽を吹きだしました


捜査一課ではジョニーの母が相馬晴美であることは把握しています

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米国からも資料が届きました

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捜査一課ではジョニー殺害犯人は母の相馬晴美とし

ジョニーが中年女性ともみ合っていたという目撃情報もあり

晴美を重要参考人として所在の確認に入っています

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小山田と新見の二人は

熊の縫いぐるみテディベアから何らかの手掛かりがつかめるかと思い

専門家を訪ねると

このテディベアは特注品で、ある幼稚園が卒園記念に配ったものだと分かりました

二人は1986年の卒園名簿を頼りに一軒一軒当たりだします

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恭子の許には執拗に晴美からの連絡が入ります

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恭子は直接、晴美の許を訪ね

要求の現金を手渡し、もうこれ以上付きまとわないようにと告げ

貴女の過去の青春と栄光は燃え尽きた

このお金はその憐みに対してあげる

私にはやるべきことがあると、突き放すのでした

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恭子が去った後

恭子に悟られずここまで尾行してきた秘書の佐伯は

追い討ちをかけるかのように

貴女は立派な革命家で思想家であったが

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いまの貴女のやっていることは卑劣な行為だと罵るのでした

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自尊心の強い相馬晴美は

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翌日、恭子からの現金と本を燃やし

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自らの命を絶つのでした

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捜査一課では

ジョニー殺しの犯人を晴美一本と押しつけ収集に取り掛かります

ところが、DNA検査の結果が判明しました

しかし当局の方針は晴美犯行説のままで事件の収集を図ろうとしています

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桐子は、かって郡(こおり)の会社の社員で

郡が軍の機密絡みの仕事をし、その内部情報を取り上げた自分が

会社に首を切られ

その事情を知る重要な証人が米国支店にいると打ち明けられるのでした

桐子は、この事件の真相を正すことを決意し

女性出版社の契約を打ち切るのでした

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くま

小山田と新見が熊のぬいぐるみでたどり着いたのは郡翔平でした

翔平は覚えがないと、取り繕いますが

小山田は翔平の恋人、路子が介護員に称しクマを取り戻しに来たことを覚えていました

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選挙も佳境に入ってきています

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捜査当局の晴美犯行説に合点のいかぬ

棟居は米国行きを志願しますが許可がおりません

那須係長の後押しもあり

棟居は一週間の休暇をもらい

ジョニーの地、米国へ調査のため日本を発ちます

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続きます