2015(平成27)年11月17日(火)

最愛の妻、佳子(和久井映見)を交通事故で失った壹岐は

大門社長(原田芳雄)の勧めもあり

米、近畿商事の社長としてニューヨークに発つ決心をします

ただ壹岐の手がけていた千代田自動車の

社運を賭けた新車タイガーは惨敗に及び自主独立路線はおろか

富国自動車との合併の話も絶たれてしまいました

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壱岐は米国行きの条件として

千代田自動車と米ビッグスリーの一つフォーク社との提携を

大門社長に提言し渡米の準備にかかるのでした


その晩、娘の直子(多部未華子)から

壹岐の宿敵でもある東京商事の鮫島(遠藤憲一)の息子、倫敦(石田卓也)との

結婚を許してほしいとの一言に壹岐は驚きを隠せません

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直子はお母さんから好きな人と一緒になるのが

お母さんの幸せでもあると言い残していったという話を父に話し

壹岐は黙って頷くのでした

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両家から歓迎されない結婚の前夜

壱岐は父親らしことを何もしなかったと直子をおんぶするのでした

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昭和43年7月、壹岐と共に渡米したのは

副社長として同行する海部(梶原善)でした

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壹岐の米国でのメンバー

左より壱岐、海部、八束(山﨑樹範)塙(はにわ)=袴田吉彦

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メイドのハル江さん(吉行和子)

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壹岐が渡米して1年半が経過しました

昭和45年、日本では大阪万博の年を迎えています

直子からの便りには孫の太(10か月)の写真も入っていました

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その間、ニューヨーク駐在中にあるパーティーで

壹岐は紅子(天海祐希)から千里が丹阿弥との婚約を既に解消したということを聞くのでした

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その年の2月

             壹岐は懸案の千代田自動車とフォーク社の提携に取り掛かります

3年前、韓国の光星物産とフォーク社の提携を知った壹岐は

陸軍士官での旧友、今では韓国光星物産の会長として上り詰めた

李錫源(イ、ソグォン)=榎木孝明に助言を求め

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フォーク社の会長と面談、提携に関する委任状を取り付けるのでした

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デトロイトのフォーク本社アジア渉外担当プラット

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フォーク会長

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委任状を携え、帰国することになった壹岐は

途中、謝礼を兼ねソウルに立ち寄ります

李の許を訪ねた壹岐は思いもかけず

李の仲介により雀大統領にも会う機会を得ます

ソウルの地下鉄計画での日本の援助の情報を得るのでした

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 本社に戻ると

里井副社長(岸部一徳)が待ち構えていました

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最近、取りざたされる次期後継争いに

里井はライバルの一丸副社長(山田明郷)が派閥を作っていると持ち掛け

暗に壹岐を味方に引き入れようとするのでした

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その夜、壹岐は

銀座で個展を開いている秋津千里(小雪)の許を訪れます

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2年ぶりの再会です

二人の心には互いに眼にみえぬ結びつきを感じていました

千里はこの陶芸展が終われば

アメリカ旅行に出たいと壹岐に打ち明けるのでした

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壱岐は、さっそく千代田自動車の提携に取り掛かります

千代田自動車はフォーク社の乗っ取りを恐れ

出資比率を25%以下に、一方フォーク社は拒否権を行使できる

33,4%以上でないと交渉に応じないとのことです

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そこで、里井副社長は腹心の部下である

業務本部長(壹岐の後釜)の角田保(篠井英介)に命じ

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壹岐により進められてきた提携話を白紙に戻し

フォーク社と千代田社との対等比率による合弁会社設立に舵をとるのでした

壱岐はニューヨークに戻ります

千里も陶芸展の区切りをつけ後を追うようにアメリカに向かいました

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二人は互いに思いを抱くのですが

あと一歩進めません

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しかし食事を重ねるうちついに二人は結ばれます

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里井副社長と角田がニューヨークに来ました


壹岐と共にフォーク社の会長と交渉に入った里井副社長は自説の合弁案を推し進め

会長から千代田自動車の経営状態を調べたうえ検討するとの回答を得ます

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思惑通りに交渉が進み

笑いの止まらぬ里井ですが突如胸の苦しみを覚え

その場に倒れ込みます

米国にて2度目の発作です

狭心症を隠し通そうとする里井を病院に送り

壹岐は業務本部長の角田のみを帰国させます


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フォーク社は千代田との新たな商談、合弁話に5人の調査団を派遣してきました

壹岐は調査団の責任者アーリックマンがいないのに気づき

調べさせたところ豪州に寄っているとのことです

能天気の里井、角田サイドでは調査団にリストアップした

千代田の販売店を紹介するのでしたが

調査団はその資料を拒否し、新たなリストを提示し

独自で調査をします

中古車センター

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タクシー業界と里井サイドの思惑外でした

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そんな折、壱岐の許に千里から連絡が入ります

手の離せぬ壹岐は、ロスでの千里のエスコートを

塙(はにわ)に頼むのでした

千里のアメリカ2週間の視察旅行は終わりました

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帰国後

4月に入り千里は比叡山の兄の許を訪ねます

兄は不意の千里の訪問に、何も聞かず

共生(ともいき)と書いた文字を見せます

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里井が自宅で倒れました

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報を受けた大門社長は急遽、壹岐を日本に呼び戻します

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壹岐が帰国したことを知ると里井は無理を押して出社します

どうしてもこの件に関しては自分の手柄にしたい一心です

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壹岐は京都から千里を呼び寄せ

つかの間の逢瀬を楽しみます

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壹岐にとって調査団の責任者アーリックマン不在が気になります

毎朝新聞記者、田原(阿部サダヲ)を呼び裏をとると

アーリックマンは秘かに来日し

東京商事の鮫島とこの一週間行動を共にしていたことを聞き出すのでした

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さらに鮫島は

千代田自動車の情報も流し、東和との提携をも進め

近畿商事の方が不利な状況だと漏らすのでした

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田淵自由党幹事長(江守徹)から大門社長に連絡が入りました

大門と壹岐は田淵幹事長の邸宅を訪問し

今後ともお力添えをと願い出るのでした

(田中角栄氏でしょうね)

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里井は何を勘違いしたのか

政治家を利用しようとし、社長をも巻き込んだ壹岐に対し

今後はこの合弁計画にはノータッチでいてもらいたいと

プロジェクトから外されるのでした

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調査団との会合です

調査団から、千代田自動車の債務超過、近畿商事の不誠実な対応を指摘され

里井は千代田の持つ厚木工場の土地を

合弁会社の工場にと提案します

その一方

東京商事の鮫島はデトロイトのフォーク社に向け渡米

フォーク会長とも面談し、商談を進めています

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里井は、すぐさま渡米し

フォーク社との交渉に乗り出しますが

フォーク社側では合弁の比率を51%対49%という見直しを提示されます

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帰国した里井はその比率を持って千代田側との交渉に挑みます

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その会議の場に

角田業務本部長が飛び込んできました

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握りしめた夕刊には東和自動車とフォーク社の合併のスクープ記事が載っていました

思いもかけぬフォーク20%の出資比率です

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さらに追い打ちをかけるかのように

アメリカからのエキスプレス便をもって壹岐がその場を訪れ

大門が開封してみるとフォーク社からの交渉打ち切りの通知でした

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ショックを受けた里井は

その場で胸をかきむしりながら倒れ込んでしまいます

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昭和45年5月

壹岐は東京本社に呼び戻されます

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5月の株主総会で大門は壹岐に

専務に昇格させるのでした

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その一方で壱岐は

谷川(橋爪功)の主催するシベリア抑留組織に

影ながら資金面で面倒を見るのでした

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東京商事、鮫島の妻にとって

息子、倫敦(石田卓也)の嫁、直子の父

壹岐の専務昇格は気が気ではありません

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倫敦は壹岐との同居も進めるのでしたが壹岐は

身軽なマンション住まいがいいと断るのでした

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壱岐のマンションに千里が訪ねてきます

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片づけを手伝う千里でしたが

マンションに持ち込まれた仏壇の佳子の遺影を見て

良心の呵責にさいなまれます

折しもインドネシアから息子の誠(齋藤工)が一時帰国してきました

突如の息子の来日に千里は

そのマンションを立ち去るのでした

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誠は五井物産のインドネシアに駐在し

農業開発に精を出しています

久しぶりの父子の対面でしたが、誠は先客の飲み残した

コップに口紅を見つけ

またしても父に怒りをぶつけその場を去ってしまいます

誠には戦争とはいえ、母を苦しめた父が許せないのでした

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昭和45年12月

近畿商事、石油部にイラン石油鉱区売り出しの情報が入ります

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兵頭石油部長(竹野内豊)が慌てて専務室に飛び込んできました

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売り出し鉱区がサルベスタン鉱区なら

間違いなく有望鉱区だと壹岐に迫り石油開発に進出の

決断を促すのでした

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9話~13話でした