2015(平成27)年11月13日(金)

士官学校以来の親友、元防衛庁の川又(柳葉敏郎)の死から7年が経ちました

近畿商事、鉄鋼部長のポストに着いた壹岐正(唐沢寿明)は

目覚ましい業績を上げます

その壹岐から大門社長(原田芳雄)に会社の経営戦略を指示する部署

業務本部の新設の提案があり、大門はその全てを壹岐に任せるのでした

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壱岐はそのスタッフとして士官学校の後輩でもある兵頭信一良(竹野内豊)

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渡米した際に、見知った海部要(梶原善)らを呼び寄せ

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大胆な人事を敢行し

鉄鋼部門など非繊維部門の業績を大幅に伸ばしました

昭和42年(1967)4月

業務本部の成績を高く評価した大門は壹岐を常務取締役に昇進させます

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この人事に副社長里井達也(岸部一徳)や繊維派一派は

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嫉妬と憎悪で反発を強めています

折しも、業務本部では中東情勢が緊迫の情報をつかみます

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一方、東京商事、取締役輸送機本部長に昇進していた

鮫島辰三(遠藤憲一)も第三次中東戦闘の勃発に備え準備をしていました

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ある日、秋津千里(小雪)から兄(佐々木蔵之助)の

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身体のことについての(肺結核)相談があり

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その帰りクラブ『ル、ボア』に立ち寄ります

すると、そこには店のオーナーの娘で、

いまはインドネシア華僑の貿易商、黄乾臣(石橋蓮司)のもとに嫁ぎ

ジャカルタにいるはずの紅子(天海祐希)が姿を現しました

(デヴィ夫人がモデルではないかと思われます)

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近畿商事業務本部での中東情勢の分析は

この戦争の勝利はイスラエルが1週間から10日ほどで勝利し

スエズ運河が封鎖されるとの分析です

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船舶部にタンカーの緊急確保を手配するように要請します

その一方で、インドネシア四大財閥の一人

黄乾臣から1万トン級の戦標戦5隻の手配を頼むとの依頼がありました

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至急事業本部では、船舶部にその手配を依頼するのですが

日頃から、壹岐のやり方に反発する船舶部長の峰(大高洋夫)は

里井副社長とも連絡を取り動こうとせず

その件を嗅ぎつけた東京商事の鮫島に受注をさらわれてしまいます

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娘の直子(多部未華子)にボーイフレンドがいます

何とあのライバル東京商事の鮫島の息子、倫敦とのことです

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息子の誠(齋藤工)は仙台の大学に行っています

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そんな中、イスラエルとアラブの第三次中東戦闘が勃発します

各商社は値上がりするであろうゴム、スズ等々の商品を買い漁ります

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近畿商事事業本部の情報と分析の読みが功を奏し

中東戦闘はわずか6日間でイスラエル軍の勝利に帰しました

難なく相場を的確に読み切った近畿商事は

各商社間の中でもひとり勝でした

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ただ、この劇的な勝利は近畿商事内において

壹岐の活躍に危機感を持つ里井副社長一派と業務本部との間に

深い亀裂が走り対立は激化するのでした

3か月が過ぎました

昭和42年(1967)7月

壹岐は経営全体会議で重工業化の路線をきるためにも

繊維部門の縮小を提言するのですが

里井副社長を筆頭に繊維部門一派は社内一の売り上げをたてに

応じようとせず会議は紛糾します

そのころ、アメリカ政府をはじめとする各国政府は

外国資本の参入を禁止してきた日本政府への批判を高め

中でも自動車業界への資本の自由化を求めてきています

折しも近畿商事が輸出代理店をつとめる千代田自動車の経営が悪化しています

里井副社長は大学の同窓でもある

千代田の営業担当専務、村山(田村亮)としばしば面談し

業界4位の千代田と5位の富国自動車の合併を画策しています

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(左よりトヨタ、日産、マツダ、いすゞ、富士重工、三菱のようです)

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そのさなかに、元近畿商事の社員で壹岐の部下であった小出(松重豊)が

壹岐の許に現れ極秘資料を入手したと見せびらかし

千代田自動車に買取を示唆するのでした(闇ブローカーに堕ちています)

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壹岐は漏れた新車の設計図を持ち千代田の技術担当専務、小牧(小野武彦)と会い

小野から千代田の再建にはこの新車が命運を握っている

わが社の技術は優秀で、問題は営業力だと

自主独立路線を懇願するのでした

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折しもこの時期に米自動車業界ビッグ3の一角

フォーク社の会長が突然の来日です

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どうやら東京商事の鮫島の企画らしく

資本自由化の波に近畿商事は一歩出遅れてしまいました

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フォーク会長の来日の目的も分からぬまま

壹岐は通産大臣となった久松(伊東四朗)の許を訪ね

千代田と富国自動車の合併に時間の引き延ばしを懇願するのでした

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京都で陶芸に打ち込む千里にも

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7年前にお見合いをした能楽師、丹阿弥泰夫との縁談が決まりかけてきました

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忙しい日々を送る壹岐ですが唯一心の拠り所として

共にシベリアで抑留生活を送った谷川(橋爪功)が主催する

シベリア抑留会報の作成の集いでした

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壹岐が常務となり妻の佳子(和久井映見)も忙しくなりました

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夫婦同伴でのパーティーへの出席です

物静かな佳子にとって華やかな席は苦手ですが

内助の功として拒むわけにはいきません

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ある日、谷川からシベリアでともに抑留された谷村が入院したとの連絡が入りました

壹岐よりも1時間前に佳子が谷村を見舞いに病院に駆けつけると

壱岐も珍しく時間前に駆けつけてきました

その病室には千里もいました

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女の直感でしょうか

佳子の心に何かが走ったようにも思えます

そこで佳子は千里が丹阿弥恭夫との結婚も決まったことを初めて聞かされるのでした

病院を出て二人は歩きますが気まずさが尾を引いています

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お茶でもと壹岐は誘うのですが

貴方の米国出張の買い物があり会議があるのでしょうと佳子はさえぎり行ってしまいます

信号機の横断歩道を渡るさなかに

佳子は暴走してきた車に撥ねられ、あえなく壹岐の目の前で命を絶たれます

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壹岐には強い自責の念が沸き上がります

戦争から抑留生活にかけ、一家を守り

唯一の家族の団欒を追い求めた妻に、仕事に事かけ

家族を置き去りにした自分を責めるのでした

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佳子の私の生きがいは家族ですの言葉が心を打つのでした

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壹岐は傍目にも妻の死を忘れようと必死に仕事に埋没しました

49日も無事済ませ

壹岐は社長室に呼ばれました

どや、がむしゃらに仕事のしすぎゃで

ここらで心機一転、ニューヨークの米国近畿商事の社長として

その目で世界を見てこんか…と

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5~8話です