2015(平成27)年11月2日(月) 雨


02遺言(後編)    2002年9月7日 フジTV放映


2002年10月末

半年程いた雪子(竹下景子)の息子、大介が富良野を去りました

同じ夜、蛍の勤める病院に

急患で中畑(地井武男)の妻しずえ(清水まゆみ)が運び込まれました

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中畑は蛍に、しずえの癌が肝臓に転移し

娘夫婦の家を五郎に急がせていると話すのでした

ある日、五郎は成田新吉(ガッツ石松)から俺は遺言を書いている

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お前も書いておかないかと

元教員の山下先生(杉浦直樹)の許に行くことを勧めるのでした

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先生の御宅に伺うと、先生は五郎が建築中の

廃棄物の家に興味がありぜひ、その仲間にと頼み込むのでした

五郎の建築現場は村の衆が総がかりで手伝っています

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折しもその現場に高村結(内田有紀)の養父

羅臼のトドさん(唐十郎)も視察に現れました

事情の知らぬ五郎は、トドさんも地元の人だと思い作業を手伝わせます

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トドは五郎のやっていることに感銘を受け

その夜は五郎の家で酒を飲みかわし

それとなく家族の事情を聞くのでした

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羅臼に戻った高村吾平(トド)は純を呼び

親爺さんに流氷を見せに一度呼べと勧めるのでした

純は素直に頷き、五郎宛に片道の交通費を送るのでした

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2003年


五郎が建設中の家に中畑が訪ねてきました

妻のしずえが春まではもたない

式は来週にもすると打ち明け、五郎も娘夫婦の住居も何とか形にすると

元気づけるのでした

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羅臼では結の元夫、高村弘(岸谷五朗)が姿を現しました

2年前に女をこさえ家を出た元亭主です

弘は結の許に姿を見せ

純と決着をつけると悪態をつくのでした

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純が仕事を終え、番屋に戻ると弘達4人が純を待ち伏せ

無抵抗な純に暴力を振舞います

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そこに弘の父トドが現れ弘を殴り、純を助けます

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その晩、純と結は弘の許に出向き

純は二人の結婚を許してほしいと土下座して頼み込みます


その後ろで、結は鉄砲の銃口を弘に向け構えたまゝでした

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翌朝、番屋の前の海鳴りの音が消えていました

羅臼に流氷がやって来ました

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2月に入り、五郎が純を訪ねてきました

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その夜は二人で久しぶりの親子水入らずの夕食です

純から結との結婚の話を打ち明けられるのですが

五郎には結が人妻だということが気にかかるのでした

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翌朝、結が純の番屋に駆け込んできました

吾平が昨夜、トドを撃ちに出かけたまま、帰ってこないということです

漁場の人達は皆で流木を集め迎え火の為の火を焚きました

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夜の8:00

ニュースを聞いた涼子先生(原田美枝子)も駆けつけてきました

純は先生に五郎も来ていることを話し番屋に案内し自分は

迎え火の番をしに向かいます

五郎が、久方ぶりに涼子先生に会い

純と結の関係で心配事があると切り出すと

涼子先生は二人を世話したのは私だからと言って

五郎の気持ちを和らげ、五郎も一安心するのでした

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純が迎え火に着くと、トドの息子、弘が一人で番をしていました

弘は純に結を譲ると言い、酒を酌むのでした

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翌朝、純が目覚めると港一杯に流氷が戻ってきました

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結の作ったトン汁を食べていると

行方不明になっていたトドと相棒の漁師が

流氷の上を歩いて戻ってきました

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浜は出迎えの人々で一杯です

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その夜はトド鍋を囲んで

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高村の家ではどんちゃん騒ぎです

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純の 携帯 携帯が鳴りました

中畑のおばさん、しずえが亡くなったの報でした

五郎と純は富良野に引き返しました

純にとっては2年ぶりの富良野でした

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葬儀を終え、純は麓郷で世話になった人がまた亡くなっていく

そんな思いを痛切に感じるのでした

五郎はしずえが亡くなる数日前にひそかに

家を見に行き喜んだことを聞かされるのでした

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その夜、純は蛍のアパートに泊まり

結との結婚、富良野に戻ろうと思うと打ち明けるのでした

純は債権者の三沢のじいさんの家を訪ねます

純は今までの非礼を詫びるとじいさんは手を差し伸べ

暖かく純を迎え入れるのでした

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結が純を追って富良野に出てきました

富良野の街を観察し、こちらに住む決意をしたようです

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蛍宛てに久しぶりに正吉から便りがありました

正吉は岐阜から今は栃木の現場に移ったと記されていました

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その夜は五郎の家で楽しい家族団らんの夕食でした

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翌朝、羅臼のトドから沢山の海産物が届きました

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                                       左下矢印
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3月25日

蛍と快が正吉の許に行きます

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純と結は五郎の石の家でともに暮らしています

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純は五郎の仕事を手伝いながら三沢のじいさんの家に毎日通い


純も31になりました

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五郎は、今年もまた、炭を焼いています


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五郎の遺言です

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純、蛍

おいらは、おまえらに残してやるものは、なんもない

でもおいらには、上手く言えねーが

残すべきものは、もう残した気がする

金、品物は何も残せんが

残すべきものは、伝えた気がする

正吉や結には、お前たちから伝えてくれ

おいらが死んでも麓郷は、何も変わらない

春の雪解け

夏は花が咲き、畑に出て、いつものように遅くまで働く

きっと以前とおんなじだ

雪子おばさん、すみえちゃんの家のそばに

もしも、拾ってきた家を建ててくれたらうれしい

拾ってきた町がほんとうに出来る

アスファルトの屑の広場で

孫らが遊んでいたらうれしい

金なんか望むな

ここには、何もないが自然だけがある

自然は死なない程度に充分食わしてくれる

自然から頂戴しろ

元気につつましく生きろ....