2015(平成27)年10月30日(金)

前作、95秘密では

純は東京からUターンしてきたシユウ(宮沢りえ)と知り合い

蛍が勤務先の大学病院の医師と駆け落ちしたところでした

それから1年半ほどが経過しました

98 時代       1998年7月10日~11日  フジTV放映

1997(平成9)年  初夏

根室に仕事のあった正吉(中沢佳仁)はその帰り、蛍を訪ねました

最近、五郎は炭焼きに凝り

完次(警察官チンタの兄)の取り入れている有機農法を手助けしていることや

純はすっかりごみ収集のベテランとなり

恋人のシユウともうまくいっている等の話をするのでした

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純がシユウの実家(上砂川)に挨拶に行きました

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炭鉱一筋のシユウの父、周吉(室田日出男)

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それにシユウの兄弟も来ていて大家族です

純は緊張のあまりその場で何を言ったのか何も覚えていません

ただ帰りがけシユウから

兄から話があるので、すぐには富良野へは戻れないと言われるのでした

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その後、シユウからは何の連絡も無し

純は自分の職業のことを気にしていました

ほどなく雪子(竹下景子)が一人で富良野の駅に現れました

雪子は五郎に、私もお姉ちゃんと一緒になったっちゃというのでした

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その夜、純にシユウから連絡が入り

兄のコンビニの店で働くことになったと聞かされるのでした

雪子は富良野で働き口を見つけここに住まうそうです

草太兄ちゃん(岩城滉一)がやってきて雪子に

自分の農地を誇らしげに見せて回るのでした

草太は近代的な大規模農業に取り組み

今では百町分の土地を有しています

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7月上旬、富良野ではへそ祭りの時期です

中畑(地井武男)の社長から純に連絡が入りました

蛍が金を貸してくれと突然現れ、

このことは五郎にも純にも黙っていてくれとのことです

蛍は、同様に雪子叔母さん、正吉にも会い

二人には黙っていてくれと金策にまわっているようです

蛍が最後に訪ねたのは草太の農場でした

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草太は気前よく20万円を出してくれました

蛍は迷いながらも、根室の先生とは終わった

お腹の中に赤ちゃんが宿り、一人でも産み育てるのだと草太に話すのでした

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草太は考えました

蛍の境遇や五郎の気質…   

草太は考えに考えたすえ、正吉に相談しました

正吉は幼いころから五郎に育てられ

黒板家の家族並みで、蛍に対しても憎からずの感情を持ち

ここを上手くまとめるには正吉が蛍を娶ることだと

随分勝手な草太の発想ですが

正義感の強い、正吉はこの案を呑みました

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翌日、札幌に飛び、正吉は蛍に結婚の申し出をしますが

気持ちだけもらったからとあしなわれます

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正吉は札幌の飲み屋街の母みどり(林美智子)の許に寄ります

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ちょうど百万本のバラという曲が流れていました

母から、女は押しの一手だと諭され

正吉は富良野に帰り、オオハンゴンソウの花を刈り取り

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それを札幌の蛍の許に送り続けます

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お盆の明けたある日

正吉が蛍と一緒になりたいと打ち明けてきました

純は怒りますが

外の車で待つ蛍が、うなずくと純は否とも言えませんでした

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翌日、札幌から

正吉の母、みどりが慌てて飛んできました

みどりは昔、ご恩になった五郎の娘に正吉が手籠めにしたと言っては

恩知らずだと詫びるのでした

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純、蛍、正吉の3人が五郎を訪れます

五郎は3年ぶりの蛍の姿を見て喜びます

正吉が蛍と結婚したいと切り出すと

五郎は涙を流して喜ぶのでした

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北海道に来て以来

初めてみる五郎の喜びの涙でした

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それから、みどりもまじえ身内の酒盛りが始まりました

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北海道はここ数年、低温多湿が続いています

完次のジャガイモが疫病にやられました

そのことを知った草太は疫病が伝染せぬように農薬をまきます

完次が5年を賭けて、蘇らせた土がまた死んだ土になってしまいました

畑の収穫の時期を迎えた秋

蛍が富良野に戻ってきました

正吉との結婚が1月に決まり、それまで五郎と共に過ごすつもりです

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10月10日、今年初の雪虫が飛びかいます

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蛍のお腹の子のことが噂になっています

口の軽い草太が、中畑のおじさんに喋ってしまいました

シンジュクさん(布施博)、雪子叔母さん

五郎も純もいぶかしげには思っていますが二人には面と向かって聞けません

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ある日、五郎は蛍の母子手帳を覗きました

父親欄が無記載でした

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シユウが富良野を去って以来、純との関係は冷えたままです

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五郎は上砂川に出かけシユウに一度

純に連絡を取ってくれないかと請うのでした

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完次とその妻が、農家の連帯保証人の前で膝まずいています

完次の借金が膨大になり

みんながもう連帯ができないという断でした

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シユウから連絡があり純は久しぶりにシユウと会いました

シユウから早いけれどクリスマスプレゼントだと一冊の日記をもらいました

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日記にはシユウが富良野を去ってからの

純への思いがびっしりと記されていました

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完次一家が姿を消したのは、間もなくでした

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その完次の土地を譲り受けたのが草太だということを

純は聞くのでした

純は草太から呼び出されました

草太は農場も広くなり人手が足りない

身内のお前が手伝ってくれないかと誘うのでしたが

純は最近の草太の経営方針に反抗心を抱いています

乗り気でない純に、明日トラクターを運ぶので手伝ってくれないかと

頼むのですが純は、完次のトラクターは運びたくないと断るのでした

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翌日、シユウへのプレゼントを買うため

雪子の勤めている店に出向くと

五郎から草太が死んだという連絡が入りました

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純は、自分がトラクターを運ぶ手伝いを断ったため

草太がトラックの下敷きになってしまったのだと自分を責めるのでした

気の滅入っている純に五郎は

シユウに慰めに来てやってくれないかと頼むのでした

真夜中、心配になったシユウはやってきました

運転をしていたのはシユウの父でした

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正月が過ぎました

跡取りの無い草太の農場を純と正吉に継いでもらえないかという話が

草太の母親(今井和子)妻のアイコ(美保純)から話がありました

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結婚式も近づています

蛍と正吉の結婚式は殆ど草太が生前に段取りしていました

その計画は草太らしく超ド派手な式でした

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打ち上げ花火から、貸衣装全て草太が前払いで支払っています

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五郎の迎へはリムジンでした

あまりの派手さに五郎はつむじを曲げ説得するのに時間を要するほどでした

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結婚式は麓郷神社で行われました

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その場で、この日の為にスピーチの練習をしていた

草太の声が流されました

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二人をホテルに送った後

二次会が始まりました

五郎は切れたように酔っ払い楽しそうでした

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純は五郎をタクシーで送り

今夜は一緒に寝るつもりです

寝かせようとした五郎の懐には亡き母さん(令子)の写真を忍ばせていました

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純はその写真をいつもの場所に置き

五郎のそばによると

五郎はその手を取り、握って眠りにつくのでした

純  27歳です