2015(平成27)年10月26日(月) 晴れ

好天続きの日々ですが朝晩は良く冷えます

季節の変わり目の早さを実感している今日この頃です


北の国からSP、92巣立ち(前編)  1992年5/22フジTV放映 


前作の89帰郷…(純が、東京の修理工場で傷害事件を起こし一時帰郷、

蛍は旭川で看護婦として勤めだし和久井という予備校生と出合います…)から

3年半ほど経過しました

1992(平成4)年 

黒板五郎(田中邦衛))の家はこの大雪で潰れてしまい

今は、親友中畑木材(地井武男)の倉庫を借り、住まいにしています

五郎は一昨年から職業訓練校に通い

今は、麓郷の棟梁、加納金次(大地康男)の許に弟子入りしています

イメージ 42

五郎の相棒は飼い始めた柴犬のアキナです

イメージ 1

へそ祭りの近づいた7月、五郎宛に

東京の雪子(竹下景子)から一度そちらに出かけたいとの手紙が届きました

雪子と大介が富良野に着いたのはへそ祭りを迎える頃でした

イメージ 27


この頃草太(岩城滉一)は東京からUターンしてきた

アイコ(美保純)といい中になり、アイコのお腹には既に子供が宿っていました

イメージ 39


旭川で病院勤務と看護学校を両立している蛍(中島朋子)ですが

最近は五郎の許に帰っていません

一昨年から和久井勇次(緒方直人)が、帯広の畜産大学に入り

勇二に会いに帯広にはよく出かけるのですが

途中、乗り換え駅である富良野の駅では

ホームから外に出たことが無く、蛍は自分自身に後ろめたさを感じています

イメージ 38

来年の蛍の看護学校の卒業を控え

五郎は富良野での病院探しに奔走していました

勇二は勇二で、蛍が看護婦として正看護婦の夢を果たすため

札幌か旭川の病院に入ることを勧めるのでした

イメージ 37

旭川行の列車に4人の自衛隊員が乗り込んできました

一人の隊員が蛍に近寄り声を掛けました

何と7年前に、母と富良野を後にした笠松正吉(中沢佳仁)でした

イメージ 2

正吉は五郎や純の、その後の様子を聞いてきます

蛍は自分も兄も家を出て

最近は五郎の許に帰っていないことを話します

今日、ここであったことは内緒にしてくれという蛍に

怪訝な思いを正吉は感じるのでした

7月28日へそ祭り

イメージ 3

へそ祭には蛍も帰ってきました

蛍は、ここで勇次のおじ(札幌の病院の外科部長)と会う算段です

父の、『家に寄らないか』の言葉に蛍は旭川に帰らねばと言い

五郎を置き去り勇次とおじの待つホテルに向かうのでした

正吉も祭りに来ていました

五郎を見つけ駆け寄ってきます

五郎も正吉を家に誘い二人で飲みだします

正吉は、母が五郎に助けてもらい、その借りたお金の一部だと言い

2万円の入った封筒を差し出すのでした

イメージ 4

五郎は、正吉から『自分は五郎の息子だと思っている』という言葉に

嬉しく思い

酔いのまわった頭でもう一人の息子はどうしているのかなーと

つぶやくのでした

へそ祭りが終わると雪子たちは東京に戻りました

どうやら夫婦仲が赤信号の気配でした

イメージ 36

車  

東京で暮らす純の今度の仕事はガソリンスタンドの従業員でした

イメージ 5

純の唯一の楽しみは札幌に住むれいちゃん(横山めぐみ)との

毎週土曜日の20時に同じビデオ映画を見て

映画を見た後、二人で電話で話すことだけでした

イメージ 40

そんなある日、純は

駐車違反の取り締まり中のパトカーを見つけました

この日もピザ配達用のバイクがいつもの所に停まっています

機転を利かした純はバイクをスタンドに移し難を防ぎました

イメージ 6

いつもの場所に停めるピザ配達の女の子に

純は声を掛けスタンドの隅を指さすのでした

いつしか純の心はその子が気になりかけていました

イメージ 7

純はその子の勤めているピザ屋に出向き

二人でラーメン屋に入りお互いの素性を話しました

女の子の名は松田タマコ(祐木奈江)

鹿児島から叔母夫婦を頼って上京している子でした

イメージ 8

純は友達の話だとして、自分とれいとのビデオ映画の件を話すと

タマコはロマンチックで最高の話だと言い出し

今度は二人で映画が見放題のラブホテルに行こうと約束するのでした

(タマコも大の映画好きな女の子でした)

その意味することに気付いた純は

思わずラーメンを吹き出し

その夜、初めてアダルトビデオを見るのでした

その後の休み、二人は待ち合わせ

ハンバーガーとウーロン茶を買い込んでホテルに入ります

タマコは映画に夢中でしたが純は気が気ではありません

イメージ 9

映画、高倉健主演の『南極物語』が始まると純はタマコに迫りました

タマコは激しく抵抗しましたが、遂には許し

二人は大人の壁を越えてしまいました

街路樹が黄色くなりかけても二人のビデオ観賞会は続き

二人ともその会に夢中になっていました

イメージ 10

愛していなくても会うことは望む

東京に出てきて4年半、純はこんな不純なことが平気で出来る

人間になってしまっていると自身に問う日々を送っていました

イメージ 11

草太兄ちゃんから結婚の招待状が届きましたが

純は行きませんでした

富良野では草太とアイコの結婚式のリハーサルの真っ最中です

嫁不足解消のための青年団の一大イベントになっています

イメージ 12

イメージ 41

花婿が颯爽と馬にまたがり登場

花嫁はトラクターに乗り登場という設定ですが

誰しも身重のアイコを思い心配の種でした

イメージ 13

式当日

心配事が的中しました

トラクターに乗ったアイコが突然倒れ

救急車で運ばれましたが流産してしまいました

イメージ 14

草太は流れた我が子の為に

五郎に小さな棺を作ってくれと頼むのでした

ヒヨコ

ある日、純はタマコから相談を受けます

イメージ 15

子供ができたらしいとのことです

純の鼓動はドキドキと音を立てなっています


92巣立ち(後編)   1992年5/23フジTV放映


純はタマコの勤めるピザハウスを訪ねました

タマコから一緒に産婦人科に行ってくれるかと聞かれ

純は返事も出来ませんでした

純はタマコから勧められた米映画『陽のあたる場所』を見ていました

映画は美しい婚約者ができた青年に

妊娠させてしまった昔のガールフレンドが結婚を迫り

処置に困った青年がそのガールフレンドを殺してしまい

その青年は死刑になるという筋書きでした

純はその晩、夢を見ました

映画同様、自分がタマコを誤って殺す夢でした

イメージ 16

純は妊娠の診断薬があることを聞き

薬局でそれを買いタマコに試させました

結果は二人にとって残念な色でした

イメージ 17

仕事に出ていた純に電話が入りました

タマコのおじさん(菅原文太)からで、純は急いで病院に駆けつけました

おじさんは純を病室から廊下に促し

純に殴り掛かりました

イメージ 18

純はおじさんに言われたまま、北海道の父の名前と住所を書きました

そして二度とタマコの前に顔を出すなと言われました

数日後、五郎が純を訪ねてきました

とにかく二人で謝ろうと二人してタマコのおじさんの豆腐店を訪ねます

五郎は挨拶代わりにと持ってきたかぼちゃ6個を差し出し

頭を下げるばかりでした

イメージ 19

タマコのおじは、あんたにも娘がいるなら

娘がこんな目に遭ったことを本気で想像しろ

そして、誠意とはいったい何かねとたたみかけ

北海道から携えてきたかぼちゃを持ち帰るように言うのでした

二人は久しぶりに飲みました

何も叱らず、富良野での出来事を話し

今度の正月には帰って来いという五郎の言葉に

純の心は傷つくのでした

富良野に帰った五郎は、誠意とはいったい何だね

という言葉を考えていました

五郎は家を建てるために買った丸太を売る決意をしました

イメージ 20

棟梁の金次に買い手を探してもらい

せっかく皮をはがせた丸太を買値の300万円で処分です

丸太の未払い分200万を中畑木材に返し

100万円を東京のタマコのおじ宛てに送りました

そのことを知った中畑が駆けつけてきましたが

五郎は石で家を建てる、井戸も自分で掘ると言い出し

心配するなと言うのでした

富良野には雪がちらつきだしています

イメージ 43

11月末

タマコが純の働くスタンドを訪ねてきました

純に手厚い封筒を渡します

五郎が工面した100万円でした

タマコは、東京はもういい…私…卒業する

と言い残し立ち去るのでした

イメージ 21

一方五郎は、出来れば今年中に井戸を掘りあてたいと

懸命に井戸掘り作業に取り掛かっていました

こごみ(児島みゆき)が富良野に戻ってきました

今度のクリスマスに店を始めるから必ず来てと五郎を訪ねてきました

イメージ 22

クリスマスの夜

待てども五郎の姿は見えません

店も締めかけようとしたところに五郎が現れ

遂に水が出た、掘り当てたと大はゃしぎです

イメージ 28

大晦日、純が旭川の飛行場に降り立ちました

旭川まで迎えに来た五郎と二人で喫茶店に入り

純は例の100万円を手渡そうとしますが

五郎はやった以上は受け取れないと拒むのでした

イメージ 29

蛍とも合流し、五郎は今度お世話になる富良野の病院にお歳暮を

届けようと蛍を促すのですが

蛍は話があると言って喫茶店に皆を誘うのでした

勇次も同席し、蛍は自分の希望は

正看護婦の資格を取るためにも札幌の病院で働きたいというのでした

イメージ 23

五郎と純は先に家に帰ります

蛍は勇次の家により帰るとのことです

蛍の帰りを待つ純ですがしびれを切らし車で迎えに出ます 19:30分

五郎はこの日の為に秘密にしていた風呂を沸かしに出かけます

イメージ 30

ところが風呂の屋根に積もった雪を下ろしているとき

足を滑らせ落ちてしまい

丸太に足を挟まれ動けない状態になってしまいます 20:00頃

イメージ 24

蛍と共に家に帰った純ですが

21:00になっても五郎は戻りません

外は吹雪いています

身動きの取れない五郎は必死になって

引き寄せたシートをかぶり吹雪から身を守り

イメージ 31

スコップの上に木を削り暖をとろうとしています

イメージ 32

午前2時になろうとしています

純は心配になり、中畑木材や金次の家を訪ねますが

行方は分かりません

家に戻った純を追い金次が駆けつけてきました

山を探したかと聞きます

山に行ってみると犬のアキナが駆け寄って五郎の居場所を知らせました

イメージ 44

五郎はそのころ、亡くなった妻、令子(石田あゆみ)と話していました

令子は子供たちは、まだ巣立ったばかりだから

巣をしっかり守ってと言うのでした

イメージ 33

金次がシートをめくると五郎の姿があり

急いで病院に運びこみました

イメージ 34

翌日、純と蛍は中畑木材、金次の家に挨拶に出かけました

近次は事故現場にい

イメージ 35

五郎が生き残ったのは奇跡でもなんでもない

自分が生きたいという執念が勝ったのだといい

スコップの上の燃えカスや削ったスコップの柄を見せるのでした

(犬のアキナが駆け寄り暖めたのも一因ですね)

イメージ 26

蛍は純に札幌に出るのは止めると言い出しますが

そんなことをしても父さんは喜ばない

俺は、もう東京を卒業したから父さんのことは俺に任せろというのでした

五郎のベッドに付きそう純を見て

五郎はどうしてここにいる、いるはずのない奴が次々と来やがって

夢の中まで人をおちょくるなと、うわ言のようにつぶやくのでした

イメージ 25

純は床にひざまつき泣くばかりでした

1992年、大晦日~お正月にかけ

大変な出来事でした

純、21歳です