2015(平成27)年10月20日(火)

北の国から87初恋   87年3月フジTV放送

1986(昭和61)年

正吉が富良野を去り2年、純(吉岡秀隆)も中学3年生、妹の蛍も中学1年です

このころの純は、手当たり次第に機械や電気品を分解するのが趣味で

いつもペンチを携えていたため

あだ名はペンチさんと名付けられていました

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そんな純に大里さんの農場に大きな電気器具が放ってあると聞かされ

純はさっそく見に出かけます

それは車輪に4個の鍋を取り付けた風力発電の原型で

父の誕生日に風力発電をプレゼントしたい純にとって大きなヒントでした

その様子を大原の娘れい(横山めぐみ)が見ていました

純と目が合い、純は美しいれいに、ボーッとしてしまうのでした

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妹の蛍に聞くと、れいは純と同級だが富良野の中学に通っているとのことです

ある日、れいが道端で自転車のチェーンを外し

難儀しているところを純が見つけ修理します

ところが突如のにわか雨に見舞われ純とゆいは

れいの農場の納屋に逃げ込みます

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れいから中学卒業後は東京に出て、定時制高校に通い

ダンスの勉強を続けたいと打ち明けられます

東京の高校… 純にとっても響きのある言葉でした

このころ、五郎と純は父子関係がしっくりきていません

互いにしゃべらず互いに距離感を感じています

東京を捨てた父に東京に出たいとも言えず純はその思いを

東京で井関と新所帯を持った雪子叔母さん(竹下景子)に相談するのでした

大里さんの小屋で、鍋の風力発電をいじっている純に

れいの父大里政吉(坂本長利)が近寄り

純にその設備はお前にやる、よかったらポンコツ車の部品も使えというのでした

村仲間から偏屈で通っている大里さんの承諾でした

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富良野に大雨が見舞いました

純の級友、中津チンタの畑の土が流れニンジン栽培に大打撃を食いました

麓郷では村の人々が集まり緊急の寄り合いです

農協融資の連帯保証で救済案が出ましたが

れいの父大里は、化学肥料を使うなとこれまで何度も言ってきたのに

無視し、これくらいの雨で土が流れたのは人災だといい

その場を去るのでした

五郎の誕生日が来ました

純が密かに造った風力発電のお披露目です

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ところが五郎の心はここ数日、うち荒んでいました

雪子から純あての手紙を、たまたま見てしまい

純が東京で下宿し、定時制に通いたいという思いを全然知りませんでした

あろうことか、このことは雪子のほか

草汰(岩城滉一)、中畑和夫(地井武男)までもが知っていました

父親である五郎に相談もせず

蚊帳の外に置かれた五郎はショックと辛さで

純を責めるのでした

家を飛び出す純、後を追う草汰

そのとき警報機が鳴り響きました  霜警報のサイレンです

手広く小豆を営む大里家ですが

政吉が下の畑の様子を見に行くため車をバックしたところ

積んであったコンテナにぶつかり成吉の妻はコンテナの下敷きとなり

亡くなってしまいました

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12月になりました

れいからクリスマスの晩にあの納屋で会いたいと申し出があり

純の胸はドキドキです

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クリスマスの日、淳は仲間の連中と馬そりに乗りプレゼントを配って回ります

れいの家の前に来たとき明かりが灯っていません

一人が駆け寄りこちらに手招きします

一枚の紙切れが張ってありました

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純は約束の納屋に急ぎました

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そこにはれいの足跡が残り、納屋の中に純へのプレゼント

尾崎豊のテープとカセットが置いてありました

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1087(昭和62)年  

卒業式です

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卒業式を終えると純は、五郎の手配した定期便のトラックに乗りました

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れいから送られた尾崎豊のカセットを聞いていました

突然、運転手からイアホンを外され

封筒を手渡されました

俺には泥の付いたピン札は受け取れない

お前の宝物にしとけというのでした

このシーンはドラマで、わたしにとって最高の場面で名セリフでした

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純は封筒の中の泥のついた2枚の壱萬円札を握りしめ

五郎、蛍と過ごした北海道の生活を思い涙ぐむのでした

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89帰郷       89年3月フジTV放送


純が東京に出、2年が経ちました

1988(昭和63年) 蛍も中学を卒業し旭川の病院に勤めだしました

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五郎は親友の中畑と富良野で飲み

純からは毎月、仕送りが届き

娘は旭川の看護学校に通っていると自慢げに話すのでした

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最近、五郎は中畑に頼みこみ

丸太を大量に購入しせっせと一人で削り始めました

もう一度丸太小屋に取り掛かった模様です

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蛍は朝の6:00に列車に乗り、病院勤め、午後からは看護学校と

朝晩の駅への送り迎えは五郎の日課でした

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蛍は同じ列車に乗り合わせる予備校生の和久井勇次(緒方直人)に

いつしか車中での逢瀬を楽しむようになっていました

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勇次が蛍の勤める病院に外来で来院したころから

二人は急接近しお互いを意識しだしました

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ある日曜日

勇次は蛍を、生まれ在所の滝里の村に連れ出します

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ここはダムの底に沈むんだと言い

大きなな大木に蛍のHと勇次のYというイニシャルを切り刻むのでした

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そんな二人に気づいた五郎ですがそっと見守るのでした

蛍が半年間の看護学校を終え

戴帽式がありました

今後、蛍は看護婦として住み込みで働くことになります

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  学校 学校 学校


東京に出た純は、夜間高校に通い

昼間の仕事はこの2年半ほどで3度目の職場

自動車修理工場で働いています

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純の今の楽しみは定時制の級友やバイク仲間と

単車を乗りまわすのが趣味でした

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ある日、純に田沢なる男が400ccのバイクの出物があると持ち掛けてきました

今のバイクの下取りと富良野への帰郷の分を足しても

足りません

しかし暴走族幹部の妹エリ(洞口依子)の口利きでバイクは12万になり

待望の400ccのバイクを手に入れました

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バイク購入で帰郷のための旅費を使い果たし

富良野行きをあきらめた純は髪を赤く染め

都会に順応しようとしました

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叔母の雪子(竹下景子)も、井関(村井国生)も、眉をひそめています

純の友達に、夜学仲間で沖縄出身のアカマンとあだ名される同僚がいます

最近、純に対する様子もおかしく

夜学も欠席しがちで純はアカマンのアパートに立ち寄りました

彼の話では郷里の父の病気で

修理工場の先輩水谷さんに10万円工面してもらったところ

半年で利息共に20万円になり脅されていると打ち明けるのでした

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ほどなく純の許に刑事が来ました

手に入れた400ccのバイクが盗難車でした

警察で散々取り調べを受け帰されたのは夜中の11:00でした

翌日、

純が出社しロッカーを開けると

純が大切にしていた宝物、富良野から出る時に

父から渡された泥の付いたピン札2枚が無くなっていました

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狂気のように片っ端からロッカーを開け、探し出す純

ついにアカマンが自分が水谷に脅され盗んだと自白します

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純は水谷に、その金を3万でもいいから返すように頼むのですが

水谷は無視し、純を殴りつけその場を去ろうとします

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純は倒され、たまたまそばに遇ったバーベルを持ち

水谷に襲い掛かります

(町工場でこんな悪い、やくざ並みの先輩もいるのでしょうか)

傷害事件となり純は叔母(雪子)夫婦に迎えられ警察を出ます

事件の顛末を聞いたエリが奔走し

水谷の許から1枚のピン札を取り戻してくれました

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周囲からは不良扱いされているエリでしたが心根は優しい女でした

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純はこのことがあって以来

富良野の町が恋しくなりました

五郎の許に警察がやってきました

純が傷害事件を起こしたことの報告です

五郎がいつものように蛍を迎え、家に帰ると

二階でぐっすり眠っている純を見つけます

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真っ赤に染まった髪を見て五郎は草汰や中畑の許に相談に行きます

翌朝、目覚めると純は

みんなに取り押さえられ髪を黒く染められました

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久しぶりの再会なのに麓郷の人達は

純を暖かく迎えてくれました

五郎から蛍に恋人ができたと聞き

そっと二人でみに行きますが

悲しいことに蛍と勇次が深刻に話し合っています

勇次が東京の予備校に行くため明日立つとのことです

翌日、蛍は勇次を見送った際、彼からの手紙を受け取ります

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勇次からは、今朝夢を見た

君といった清里の村、二人はダムの底に向かい潜っていく

そこには僕の刻んだHYのイニシャルの木がある

誰も知らない湖の底

それでも立っている一本の木の幹…頑張ってきますと記されていました

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蛍の走るシーンは多いですねー

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純が風呂に入っている五郎に東京の事件のことを話し出しました

五郎はどうして、喧嘩したんだと聞きました

純は大切なものをとられたからと答えると

五郎はそれがお前にとって人に傷つけるほど大切なものなら仕方がないんじゃないか

男は誰だって、なんと言われても戦わなくてならない時がある…と

家から蛍が飛び出してきました

お兄ちゃん、れいちゃんから純へのリクエストで

尾崎豊のアイラブ、ユーが流れているとラジオの前に引っ張りました

年の明けた1989年1月3日

純はれいのラジオ局へのリクエストの葉書を頼りに

札幌のアパートを探し出し再会します

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れいはファミリーレストランで働いていました

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二人はあのころ、話した天窓のある喫茶店へ行き

東京に行きボロボロになったことや富良野の良さを語り合い

駅に向かいます

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純は歩きながら、れいの腕からつたわる体温が

絶え間なく自分に注がれているのを感じるのでした

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純、17歳でした