2015(平成27)年10月19日(月)晴れ

北の国からの続編、スペシャルです

母令子(石田あゆみ)が亡くなり2年が経ちました

北の国から83冬

東京に出稼ぎに出ていた黒板五郎(田中邦衛)とクマさん(南雲佑介)が

郷里の富良野で正月を迎えるため帰省したところから始まります

五郎(田中邦衛)   岐阜県土岐出身

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昭和36年からの加山雄三主演の若大将シリーズに

相手役の青大将役でレギュラー出演

高倉健の網走番外地シリーズでは健さんの舎弟役で

仁義なき戦いシリーズでは脇役のやくざを演じる名助演者でしたが

この北の国からでの五郎役は

彼の代表作になりました

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この五郎役には高倉健、藤竜也、中村雅俊、緒方拳、西田敏行等々の

名も挙がりましたが田中邦衛が抜擢されました

雪

五郎の長男純(吉岡秀隆)と長女蛍(中島朋子)は

最初は小学校4年生と2年生でしたがドラマと、ともに成長し続け

83冬では中学1年生と小学5年生になっています

父、五郎が出稼ぎ中の間、丸太小屋の家を守るのは幼い兄妹二人でした

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二年前に、祖父笠松杵次(大友竜太郎)が亡くなり

母みどり(林美智子)と旭川で暮らすため

富良野の地を離れた正吉が家出をしたとの報が入りました

身持ちの悪い母に愛想を尽かし

故郷、麓郷と同級生の純を頼ってきたに違いありません

母みどりも正吉の後を追い駆けつけてきました

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みどりは幼馴染でもある五郎に

しばらく正吉を預かってくれと頼み込むのでした

正月が過ぎ

五郎を探してある男が押しかけてきました

旭川でのみどりの保証人、五郎に借金700万円の督促です

みどりは博打で金を摩ったらしく行方不明だとのことです

五郎の持つ丸太小屋、田畑二町一反を処分しても追いつきません

麓郷村の人々が集まり収拾策を練ります

そのころ麓郷の村に一人の老人が現れました

沢田松吉(笠智衆)といい、麓郷開拓の草分けの人物でした

かって30年前、豆景気で大金をつかみ

女に狂い妻子を捨て、駆け落ちした人物で

その後東京で医薬品関係の会社を興し

今は会長で、懐かしい麓郷に寄ったとのことです

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笠智衆(りゅうちしゅう)     熊本県玉名市  

小津安二郎作品の名作に数々主演し

日本の父親像を演じ切った日本映画界を代表する名優です

役柄でも訛りを自身の持ち味とし

朴訥とした語り口から独特の個性を発揮した方でした

平成5年(1993)3月    88歳没  

その松吉が五郎の件を耳にし

心配せんでもいい、わしの山を売れというのですが

この松吉の残された唯一の身内、孫娘の妙子(吹雪ジュン)が

松吉が痴呆性のぼけ老人であることを草汰に告げるのでした

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降ってわいた案が消滅し

村のみんなは五郎の為に保証人となり農協からの融資で収拾を図ります

身を隠し乍らみどりは五郎を訪ねてきました

自分は東京に出るが、しばらく正吉を預かってもらえないかと懇願するのでした

五郎はこの不憫な母子を思い頷くのでした

早朝、豆をまく老人の姿がありました

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鬼気迫る形相で豆をまく松吉老人でした

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1月10日

五郎と熊さんはまたしても出稼ぎで東京に戻ります

富良野の冬はこれからが本番です

今朝の温度はマイナス26℃でした


北の国から84夏


この年の3月29日

純はこの日、父五郎が出稼ぎから帰る日でしたが

正吉とスキーに興じ、二人は大慌てで富良野に向かいました

場面は汗ばんだ衣類をストーブの上の棚に放り投げる純です

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このストーブの火が原因で苦労して造った丸太小屋は全焼です

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交番で事情徴収がされました

純はあくまでも覚えがないと言いますが

正吉がストーブの網の上に衣類を乗せたと言いだしました

正吉は純の身代わりになったのです

廃屋に住居を移し元の生活に逆戻りです

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子供らは一級ずつ進級し中学2年、小学6年になっていました

夏休みになり、中畑木材の一夫(地井武雄)の許に

一夫の妹ゆり子(立原涼子)が息子の努と一緒に東京から帰省してきました

努はパソコンを得意げに操り見せびらかします

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無関心を装うものの純はパソコンが気になって仕方がありません

ある日、正吉がパソコンのテキストを無断で持ってきてしまいました

純の気持ちを察した正吉でしたが、純になじられると

やっぱり、お前は来たねーヤツだなーと言い放ちました

純にはこの一言が胸に突き刺さりました

叔母の雪子から五郎宛に電報が届きました

雪子はかっての不倫相手、井関利彦(村井国夫)が妻子と別れ

自分と一緒になりたいと五郎の了解をとるための来訪でした

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思い続けた草汰の気持ちを踏みにじり、その父清吉(大滝秀治)の

気持ちを思うと五郎は心の痛みを感じるのでした

雪子が東京に帰る日

純は見送る気持ちになれず努を誘って正吉と三人で

いかだ下り遊びをやりだしました

努が竿を誤って流してしまい、草汰の作ったいかだは

漂流し転覆します

必死の思いで努を救い出しますが

努は泣きながらパソコンの手引きを盗んだ、言いつけてやる逆襲しだしました

怒った二人は努を置き去りにしその場を立ち去りましたが

努のズボンも持ってきてしまいました

純がパソコンの本のことを蒸し返すと怒った正吉は

ズボンを川に投げ捨て

相変わらずお前は汚え野郎だなーと言い放ち

純はまたしてもショックを受けるのでした

雨に打たれ横たわる努は救助され軽い肺炎で治まり事なきをえました

その晩、純は五郎に呼ばれ

事の真相を質されましたが純は全てが正吉の仕業だと答えるのでした

父から明日、正吉は東京に発つと初めて知らされる純でした

最後の晩

正吉は純に、努を見ていると富良野に来た頃のお前にそっくりだと言われ

ショックを受けるのでした

正吉を送ったその夜

三人はラーメン店に入りました

純は今までの自分の行いを父に話しだします

努のズボン、パソコンの雑誌、いかだ下りの件

さらに丸太小屋火事の原因は自分が無造作に投げた衣類が原因だと

五郎は黙って聞いています

女店員が閉店時間だと何度も急かしに来ます

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お金を払うとさっさと片づけようと丼に手を差し出します  1500円でした

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五郎さんが怒りました

子供が、まだ食ってる途中でしょうが…

名場面になりました

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今年もいかだ下りが8月5日にありました

見るだけのいかだ下りですが

それが終わると

富良野の秋はもうそこまで近づいてきています