2015(平成27)年10月7日(水)
高野山は今年開創1,200年を迎えました
平安時代、空海(弘法大師)によって開かれた真言密教の修験道場で
全国に広がる高野山真言宗の総本山
最澄(伝教大師)によって開かれた
比叡山(天台宗)と共に日本における宗教の聖地とされています
2004年(平成16)7月7日
高野山道石道と金剛峯寺境内(6地区)建造物12件が
熊野、吉野、大峯と共に
紀伊山地の霊場と参拝道としてユネスコの世界遺産に登録されました
今回は私の高校以来の友人ご夫妻と
高野山で落ち合うという段取りで
私たちは早朝5:00に自宅を出ました
高見峠(三重と奈良の県境)でのご来光です 6:10分
奈良の東吉野村に入り
道の駅,宇陀路大宇陀で一休み 6:45分
高野山に通じる、うねうねした道路を走りながら
高野山の西の入口に到着しました 9:20分 一般道で170km4時間余しです
R480は観光バスも走るほど道幅は広いです
下図2番の に駐車、有難いことに高野山のパーキングは無料です
友だち夫婦とは10:00頃の打ち合わせで
少し時間があります、大門の見学をしましょう
Ⓟから少し西へ戻ります
後ろから見た大門です
正面にまわりましょう
朱塗りの巨大な門で約25mの高さです
門の両脇には阿吽の形相をした江戸時代作の金剛力士像
阿形像は仏師康意作、吽形像は運長の作です
柱に掲げられている門札には
お大師さんは、毎日奥の院御廟から姿を現され
様々な所を巡っては私たちをお救いくださっているとの意だそです
この大門からの夕日は夕日百選の一つに選ばれています
標高820mの高野山内にはR371が東西3,3km区間に渡り走っています
その道路を左右に挟み寺院が建立され
高野山真言宗の総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)=山号は高野山のほか
118カ寺にも及ぶ子院(塔頭)が建ち並び、その半数が宿坊も兼ねています
山上820mの一大宗教都市です
大門のすぐそばにこの町には目新しい色彩艶やかな寺院がありました
西南院(さいないいん) 9:50分
隣は第70回和歌山国体の、のぼりで9/26~10/6昨日まで開催されていました
新しい建築ですが歴史のある寺院で
平安初期、弘法大師の高弟、真然大徳により開基され
本尊の太元帥明王は弘法大師ご真筆なるもので
重森三怜作の大石庭や花々でも有名な宿坊です
10時少し前に連絡が入りました
昨夜来からの白浜温泉地での友人のマンションからの直行です
幸い3番の に車を置き高野山観光の始まりです
絶好のお天気です
駐車場からは4人で談笑しながら進みます
200mそこそこで高野山の二大聖地のひとつ
壇場伽藍(だんじょうがらん)に到着です(ほかの一つは奥の院)
まずは中門から 10::05分
開創1,200年を記念し172年ぶりに8代目の中門が今年の4/2に再建されました
幅25m、奥行き15m、高さ16mの木造入母屋造、屋根は檜茅葺です
中門には江戸末期の持国天、多聞天に加え
落慶からは仏師松本明慶作の増長天、広目天像も加わり四天王像が安置されています
友人じーじーさんの奥さんです
山内は全て一山境内地として金剛峯寺の境内となっています
そのうち大門、伽藍、本山、奥の院、徳川家霊台、金剛三昧院地区の
6つの地区が国の史跡に指定、世界遺産の構成地区になっています
壇場伽藍は真言密教の道場として
高野山信仰の中核を成し、総本山金剛峯寺が管理しています
中門横の池ですが僅かに紅葉しています
高野山は平地よりも平常5~6℃くらい低めでこの時間帯では肌寒さを覚えました
後方が金堂です
昭和元年(1926)に焼失、昭和9年に再建された
鉄筋コンクリート造りの建物で屋根は入母屋造りで8代目の建物です
現本尊は再建時に新造された薬師如来で高村光雲氏の作です
西の方から廻ってみます
友人のじーじーさんと二人で中心地から離れた
ひっそりとしたところの散策です
明神社=御社(みやしろ)ともいい、三社からなっています
山王院拝殿
山王院と鐘楼
壇上伽藍の境内図です
ひっそり佇む西塔です
孔雀堂に椎胝堂
弘法大師がお住まいになったとされる御影堂
弘化4年(1847)再建、本尊は掛け軸の大師像です
御影堂の前には三鈷の松があります
飛行三鈷の記事です
じーじーさんの奥さん
メロママさんがゲットしました いいことがありますね
金堂です
年中行事の大半が催される金堂です」
通常は拝観料200円ですが今日は特別公開か無料です
堂内では多数の僧侶が読経をあげていました パンフレットより
金堂の奥に朱塗りの根本大塔がそびえています
高野山のシンボル根本大塔
現在の建物は空海、入定=悟り1100年を記念し
昭和12年(1937)に再建されたもので
1階平面が方形、2階が円形の2重塔のコンクリートづくりで
高さ48,5m 23,5m四辺の威容を誇っています
ここも拝観料200円が無料です
16本の柱には堂印象画伯の仏画が描かれ
曼荼羅を立体に顕しています パンフレットより
大塔の鐘は1547年鋳造のもので直径7尺、重量1、600貫(約6トン)
高野四郎の名で親しまれ1日5回、計108の鐘の音を響かせます
境内を東方向に直進しています
国宝の不動堂 建久8~9年(1197~8)の建立
壇上伽藍から総本山金剛峯寺はすぐそば、蛇腹道を進みます
続きます