2015(平成27)年10月6日(火)
山中市長の辞任を受け
松阪市の市長選、市議補選が先の日曜日
10月4日に行われ終了しました
昨年来からの市立図書館の改修計画を巡っての
市長と市議会議員の対立は激化、議会の体を成さない状況が続き
山中市長の辞任騒動
議員に対するリコール住民投票にまで発展し
この8月中旬に47、754名の署名を集めましたが
重複署名等、無効署名が7122名にのぼり有効40664名と
有権者の1/3(45,042名)に僅か4,378名不足し
この結果を受け山中市長が辞職、
定数28名の市議会議員も3名の補選が合わせて行われました
山中光成氏
昭和51年(1976)生まれの39歳
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/02/b3/j/o0268040014491409836.jpg?caw=800)
三重高校から慶応法学部、群馬大医学部を出て
NPO法人少年ケニアの友の医療担当専門員、松下政経塾を経
県内の民主党議員の秘書等を務め
平成19年2007三重県会議議員に当選
平成21年(2009)県会議員を辞職し市長選3連続の無投票は許されないと出馬
現職の下村猛氏に8000票の差をつけ当選
当選時点、33歳の全国最年少市長の登場でした
この時の支援はみんなの党の渡辺芳美氏で、
市長選を期に民主党とは距離を置いています
平成25年(2013)1月27日に再選され
現在2期目でした
市長選の立候補者です 中日新聞、夕刊三重より
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/dd/c0/j/o0500035514491409844.jpg?caw=800)
竹上真人氏 届け出順
無所属ですが元自民党の県議会議員で
自民党衆議院議員、田村氏の後押しも整っています
前回の市長選にも県議を辞職し山中市政に挑みましたが
優勢の下馬評乍ら、組織ぐるみの選挙運動がかえって災いし
改革、草の根選挙の山中氏に敗れ
背水の陣での出馬です
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/65/90/j/o0400043714491409851.jpg?caw=800)
森本哲生市
県議を2期を経て、元民主党の衆議院議員
民主ブームに乗り衆議院2期、野田内閣時の農水政務官
岡田代表の片腕として活躍の場もありましたが
前回、衆院選で自民、田村氏に敗れ比例もならず落選
現市長、山中氏は森本代議士の秘書も経験しています
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/fb/28/j/o0400035814491409858.jpg?caw=800)
梅本陽子氏
1か月前に松阪市市政改革課係長を辞職して
急遽、前山中市長の後継指名を受け出馬
まったくの想定外の人でした
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/cd/1d/j/o0400035714491409863.jpg?caw=800)
3名が争う市長選
保守系業界票の竹上氏が民主、労組組票の森本氏と
改革継続票の梅本氏の参戦で
反自民の票を食いあい漁夫の利を獲るのではないかと
いうのが当初の予想でした
コラージュ写真記事です
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/dc/ab/j/o0500023714491409869.jpg?caw=800)
竹上氏は
子育て支援の充実が最重要課題
企業、大学の誘致を訴えます
森本氏は
若者の活躍できる町づくりの実現
教育、雇用、子育ての充実を主張
梅本氏は
市政の継承を強調
行財政改革の継続を掲げ訴えます
市議会議員の補選です
今年の4月の三重県議会選挙に鞍替え市議の辞職で
定数28名に対し、3名の欠員があります
8名の方が名乗りを挙げました
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/b3/5c/j/o0500030514491409873.jpg?caw=800)
大激戦ですが
一応、早くから出馬準備の楠谷さゆり氏
自民党の米倉氏が優勢との声が聞こえていました
しかし、こればかりは予想ができません
今回の特筆すべき点は
松阪市議会改革リコール市民の会(岡田義隆、中川妙子両代表)から
3名の擁立があったことです
岡田義隆氏、西口真理氏、田中正浩
山中市政の改革と継続を掲げて
市長候補梅本氏と共に立ち上がり事務所も共同戦線です
私自身は傍観者ですが
地方政治こそが国政選挙の手かせ、足かせになる議員生産の場であるため
今回の横暴極まる安保法案の自民党系の当選だけは
させたくないの一点だけでした
相変わらず市長選の竹上陣営
派手な橙色のシャツの人員戦術で道行く人に手を振り
業界、企業、団体ぐるみの選挙です
市議候補も連日遅くまで選挙カーを乗り回し
名前の連呼が続きます
選挙結果です
9月26日現在の選挙人名簿登録者数は134,896人です
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/aa/2f/j/o0400044914491409877.jpg?caw=800)
市長選の投票率は52,65%(前回比 ‐1,92ポイント)
喜びの竹上陣営
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/8d/7c/j/o0400031014491409882.jpg?caw=800)
わずか1506票差
大健闘の梅本さん、涙を流しながら支持者に感謝を伝えています
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/1a/c9/j/o0225040014491409887.jpg?caw=800)
一方の森本さん
私の不徳のいたすところ、お支え頂いた心に感謝します
政治家としてけじめをつける選挙で政界を引退すると明言されました
躍進三重民主の面影は幻だったのでしょうか
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/15/0f/j/o0218040014491409889.jpg?caw=800)
一方市議補選の投票率は52,64%
無効票が5496票もありました
市議選のトップ当選は
リコール市民の会の西口真理氏でした
リコール代表の岡田氏は確実だと思っていた私には大誤算でした
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/7d/32/j/o0193040014491409893.jpg?caw=800)
次点4位の岡田氏は8818票、3位の楠本氏の9650票と832票差
5位の田中氏は6899票と善戦はしましたが
リコール市民改革派は3名で28839票
2名に絞れば2議席を得たはずです
自民保守系の竹上氏、米倉氏とも当選は果たしましたが
自民党の国、県会議委員等の応援演説、事務所が支援
関連企業の丸亀産業、フレックスホテル等の関連企業や業界による
組織選挙、人海選挙が目立ちました
中日新聞
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/56/c1/j/o0300086614491409898.jpg?caw=800)
山中市政は松阪市役所正面玄関に
借金時計を設置(平成21年9月)
今日現在の市の債務残高を秒ごとに表示しています
ちなみに今の時刻で1,132億9,022万5000円程の借金があります
1時間当たり105,035円程の支出です
その借金の歯止め
市の財政の切り詰め、市民病院の黒字化
あらゆる改革に陣頭指揮を執ったリーダーでした
議員定数の削減、報酬削減の案件は議会で否決され
その目立ったパフォーマンスが災いし
議会と対立した模様です
その意思を受け継ぎ市職員を辞し
市長選に立候補し、大善戦の梅本さんには拍手喝采です
惜しむらくは民主党、森本氏
もう反自民、民主党では受け皿としては魅力がありません
改革継続を訴える1か月前の市職員にも敗れる凋落ぶりです
安保法案で共産党、志位委員長の呼びかけに応じ
戦争法案廃止の国民連合政府の呼びかけに応じないと
内輪もめしている場合ではないと思います