2014(平成26)年11月14日(金) 晴れ
 
昨年2013年3月に公開された作品(東宝)です
 
原作は同名の著者、乙武洋匤(おとたけひろただ)氏
 
講談社
 
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早稲田大学在学中に出版した
 
五体不満足(講談社)が多くの共感を呼び
 
580万部の大ベストセラーとなりました
 
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卒業後、彼はスポーツライターとして活躍
 
その後、2005年4月より東京新宿区教育委員会、非常勤講師
 
2007年4月~10年3月まで
 
杉並区立杉並第4小学校教諭として教壇に立ち
 
その3年間の出来事を綴ったエッセイです
 
 
監督は廣木隆一 (余命一か月の花嫁)
 
原作者の乙武さんも赤尾慎之介先生役で出演
 
主演はTOKIOの国分太一、赤尾の幼馴染で、教師の赤尾を
 
介助する役で出ています
 
赤尾先生の担任する5年3組の28名の生徒たちは
 
オーディションで選ばれた子供達です
 
キャッチコピーは
 
ボクらの教室に、手も足もない先生がやってきた
 
 
 
東京の都心、新宿駅から急行で40分ほどの位置にある
 
松浦市の松浦西小学校 (架空) が舞台です
 
この年の春
 
赤尾慎之介(27歳)は新任教師として着任しました。
 
松浦市が市長の方針で教員採用の人材を社会人にまで枠を広げ
 
赤尾を強力に推したのは教育委員会に勤める
 
幼馴染で同級生の白石優作(国分太一)氏でした
 
障害のある赤尾を教師に迎えるには多大な問題があり
 
その解決策を練り上げると
 
電動車いすの教員を補佐する介助員さえいれば
 
殆どの課題が解決できるとの結論が出
 
白石は赤尾の介助員として選ばれるのでした
 
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担任は5年3組、28名の生徒です
 
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出欠を取るのに
 
先生は電動車いすに乗りながら一人一人の顔を確かめ
 
名簿もなしに名を挙げるのでした
 
白石はこの情景に並々ならぬ赤尾の決意と努力を感じとるのでした
 
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子供たちにとって
 
赤尾先生の言動は注目、興味の的です
 
給食の時間、カレーです
 
先生はどんなふうに食べるのだろう
 
みんなの視線を感じ取った赤尾先生は
 
『注目』 と生徒たちに呼びかけ
 
実際に食事の取り方を解説入りで、直に見させるのでした
 
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新学期です
 
クラス編成で新たな学級目標、クラスの当番等も決めなければなりません
 
綺麗な校庭の桜
 
赤尾先生は学級会をその桜の下でやることを決意しました
 
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率先して司会役を買って出たのは沢村陽介君(中野澪)
 
女子では安藤京子さん(田辺桃子)の二人でした
 
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青空の下、子供たちは活発に学級目標を提案します
 
最終的に取り上げられたのは
 
みんなから教授と呼ばれている工藤公彦君(飯島幸大)の
 
みんなが笑顔のクラスが受け入れられました
 
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手応えを感じ取る赤尾先生ですが
 
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一人だけ気になる生徒がいます、クラス会の最中にも
 
うつむいて本を読んでいる女子生徒
 
中西文乃(上白石萌音)さんです
 
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翌日、赤尾先生の野外授業に対し
 
5年生の学年主任1組の担任、青柳秀子先生(安藤玉恵)は
 
『勝手なことをしてもらっては困ります』 ときつくなじるのでした
 
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どうやら副校長とこの5年の学年主任は
 
赤尾先生のことを快く思っていないのでしょう
 
助け舟が入りました
 
窓から屋外を眺めていた黒木智恵子校長(余貴美子)が
 
『外は桜も綺麗で良かったでしょう
 
但し学校の規則ではみんなが外で授業をやることになったら
 
収拾がつきません今後は止めましょう』 と
 
とりなしてくれました
 
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赤尾と白石は
 
よく白石の恋人、坂本美由紀(榮倉奈々)の経営する実家
 
焼きそば屋に寄っては一日の反省と対策を話し合うのでした
 
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数日が過ぎ
 
ある事件が起きました
 
みんなからぶーちゃんと呼ばれ
 
クラス一の巨漢、山部幸二君(村田義仁)の
 
履きが消えてしまっていました
 
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みんなで手分けしても出てきません
 
そのうち今度は千葉聡子(平佑奈)さんの上履きも消えていました
 
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事の重大さに気づいた赤尾先生は
 
5年2組の担任、紺野鷹志先生に相談をすると
 
親身に話に乗り
 
『早く解決をしSOSを発している子供を助けなくては
 
また生徒は先生の態度を見ているのだ
 
但し、これはクラス担任の先生が解決すべき問題だ』 と言って
 
親切に諭すのでした
 
赤尾先生は急きょクラス会を開きました
 
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赤尾先生はこのクラスの目標
 
みんなが笑顔のクラスを取り上げ話し出します
 
『この中には笑顔で居れない子が二人います
 
みんなが一生懸命探しても上履きは見つかりません』
 
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『先生はみんなのように
 
探すこともできずごめんな、幸二、聡子』 と
 
二人に深々と謝ります
 
そして続けます
 
『もう一つ、それは上履きは勝手に消えることはありません
 
誰かが何らかの理由で持っていったのだと思う
 
先生にはその何らかの理由が分からない
 
その子が何に苦しんでいるのかが分からない
 
先生はその子を救うことができない
 
それが悔しくって情けなくって
 
ごめんな、みんな、ごめんな』 
 
と目に涙をため謝るのでした
 
28名の子供たちはただ無言で見つめているだけでした
 
翌日、赤尾先生の心が届いたのか二人の上履きは戻っていました
 
サッカー
 
落ち着きを取り戻したかのような5年3組
 
放課後サッカーに興じるクラスの子達を見つけ
 
先生は近寄ります
 
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『おーい、仲間に入れてくれ』 という
 
先生の申し出に一人減り、二人減りと…
 
まだしっくりきていない実感を味わいます
 
走る人走る人走る人走る人走る人走る人
 
5月に入り、運動会が近づいてきました
 
給食の時間、赤尾先生はみなに提案します
 
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今度の運動会
 
『学年別クラス大会の100m走で3組が1位を全部取ろう
 
全部が1位ならば先生は君らに何でもしてやろう…』  と
 
(1クラス28名、レースごとに2名出場、14組全レース1位制覇です)
 
クラスではやや反抗分子
 
川口康平(三船海斗)君が『先生が坊主になればいい』 といいます
 
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困った表情の赤尾先生です
 
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何と同僚の白石先生も乗り気です
 
渋々応じる赤尾先生です
 
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クラスが一体となって知恵を絞っています
 
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厳しい練習にも耐えます
 
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運動会当日です   立派なドームですね
 
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校長先生の挨拶から始まり
 
次々と種目が進み待望の学年クラス別の100m走です
 
全員を集め赤尾先生も気合が入っています
 
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13組26名が走り終えました
 
5年3組、2名のうち誰かが1着となり
 
全組制覇まであとこの一組だけです
 
最終14組は各クラスの選抜者
 
1位は学年トップランナーの称号を得ます
 
託すランナーは川口康平君と沢村陽介君
 
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川口君スタートダッシュよく先頭を走りますが
 
中盤、ライバルの転校生野田君に引き離され無念の2位でゴール
 
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残念がる5年3組のメンバー
 
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よくやったと慰める赤尾先生ですが
 
負けた川口君は負けは負けだと落胆しています
 
白石先生は知っています
 
川口康平君は一人でこっそり練習していたことを
 
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運動会の反省です
 
赤尾先生が問いかけました
 
結果より□□  何が当てはまるかの問いかけです
 
いろんな回答が出ました
 
最後は教授の工藤君が締めくくりました
 
結果より成長です…と
 
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14戦中、13勝です
 
赤尾先生はクラス全員により坊主頭にされました
 
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長い夏休みに入ります
 
晴れ   
 
夏休みが終わり新学期に入ると
 
赤尾先生には新たな問題が発生します
 
中西文乃さんの机が連日空いたままです
 
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心配になった赤尾先生は白石先生とつれ立ち
 
文乃の家を訪問します
 
応対に出たのは文乃の母と中学2年の姉、芳美でした
 
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母親の話によると
 
今年の夏、家族で球動物園に行った際
 
何を思ったか姉の芳美は象の餌を食べる仕草が気に入ったのか
 
何度も何度も真似るのでした
 
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ダウン症である姉の仕草を
 
文乃は微笑んで眺めていましたが
 
周囲の雰囲気から好奇の目と冷笑を感じ取り
 
この日以来閉じこもりがちになったということです
 
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赤尾先生は階段をよじ登り
 
文乃の閉ざされた部屋の前で言います
 
『文乃、何もしてやれなくてごめんな
 
先生にもう少し考える時間をくれないか
 
大丈夫、きっと大丈夫』 と言いその場を去るのでした
 
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自宅に帰りパソコンの前でボーっと考え事をしている
 
慎之介を母は
 
『何もしなくちゃ何も生まれぬ、とにかく行動』 と言って励ますのでした
 
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奮い立った赤尾先生は自筆で
 
文乃宛ての手紙を書くのでした
 
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赤尾先生は
 
5限目に道徳の授業を文乃のために準備しました
 
文乃が登校してきました
 
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黒板には
 
□  の体は  ヘンだと思いますか?  と書いてあります
 
□  に当たる文字は何ですかとの問いかけです
 
教授の工藤君が答えました
 
赤尾先生ではないでしょうか、小さな声です
 
先生は大きな声で 『ご名答』
 
『それじゃ、ヘンとは何なんだろう』 とたたみかけます
 
子供たちは必死に考えます
 
ヘンとは=普通じゃないとか、おかしいとか
 
先生は問います、『じゃあ、普通じゃない』 とは
 
普通じゃないとは=みんなと違う、
 
みんなと違うとはヘンだろうかとか?
 
赤尾先生は言います
 
『眼、耳に障害のある人も
 
肌、言語、宗教にも違いがあるよね
 
それが少数派であれば、皆と違うとヘンなのか?』 と
 
その人はその人、ヘンだけどダメじゃない…
 
人には長所もあり短所もあります
 
さまざまな討論ができました。
 
今度は、私には  [      ]が
 
だけど   [       ] がじまんだよ   のペーパーが配られます
 
いろんな回答が子供たちから返ってきます
 
中西文乃が手をあげました
 
私には [障害のあるお姉ちゃんがいます]
 
だけど[お姉ちゃんの作るクッキーは世界一だよ]
 
と言って涙をぽろぽろ流します
 
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そして上履きの犯人は自分であったと告白し
 
大粒の涙を流します
 
 
5年3組
 
放課後、子供たちとサッカーに興じる赤尾先生の表情は
 
底抜けに明るい笑顔でした
 
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秋の遠足が発表されました
 
河口湖天上山公園
 
カチカチヤマロープウェイを利用しての登山です
 
赤尾先生はお留守番です
 
5年3組の全員が言います
 
先生のいない遠足なんかは嫌だ。。。と
 
全員が保護者に説明をし嘆願書を作成し
 
職員室に押し掛けました
 
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受け取った校長先生は
 
遠足の行く先変更はダメだが赤尾先生にも
 
行ける処までは行ってもらいましょうと遠足の許可を与えます
 
ジーンときますね
 
リンゴリンゴリンゴ
 
遠足です
 
3組の生徒たちは赤尾先生の車いすを
 
全員で引き山上を目指します
 
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それでも1組、2組の生徒たちには遅れてしまいます
 
赤尾先生はここまで
 
後は先生はここに残るから
 
みんなは山上まで登りそこでお弁当にしなさいというのですが
 
子供たちはこの中腹で
 
先生と一緒にお弁当を食べたいと一歩も引きません
 
泣ける場面です
 
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赤尾先生は幼友達、白石に語りかけます
 
俺のような担任で3組の生徒にはすまないことをした
 
……
 
白石はいいます
 
お前は周りを大きく変える凄いパワーの持ち主なんだよ…と
 
ドキドキ
 
終業式です
 
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最後に校長が二人にねぎらいの言葉を掛けてくれました
 
5年3組の遠足は良かったですね
 
3組の子供たちが一番胸を張って帰ってきましたねー…と
 
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二人で最後に思い出の教室に別れを告げに来ます
 
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黒板には5年3組全員の
 
感謝の寄せ書きが書かれていました
 
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感無量です
 
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有難うございました