2014(平成26)年 1月19日(日)  くもり 一時 雪
 
例年センター試験の始まるこの時期は寒さが一番の頃で
 
今年も朝から雪がチラホラですが降っていました
 
寒い中今日は松阪市内を巡りましょう。 10:15分
 
車を市営グラウンドの駐車場に置きぶらぶらと歩きます
 
予定は松阪商人の館~三井家発祥の地~長谷川邸~本居宣長宅跡地をまわります
 
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市民病院の裏手の道から坂内川を経て
 
幾多の松阪商人を輩出した本町筋に向かいます
 
途中橋の欄干にユリカモメがたたずんでいました
 
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渡り鳥でユーラシア大陸北部やイギリス、アイスランドで繁殖し
 
冬は南下しヨーロッパ、アフリカ、インド、東南アジア、米東海岸等へ越冬します
 
日本でも各地で多くみられる冬鳥です
 
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人馴れもしているのか近寄っても逃げません
 
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松阪大橋から本町通りを一望します
 
道がカギ『カッコ状になっています。敵が攻め入った時に
 
身を隠すことができないように細工されています    城下町の名残です
 
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まずは松阪商人の館として開放展示されている小津家から入りましょう
 
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共通入場券があり帰りに松阪歴史民族資料館にも寄りましょう
 
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まず小津家ですがもともとは伊勢国司北畠家の一族、木造氏に仕えた
 
三好隼人祐長年を先祖とし
 
創業の祖とされる三代目の長弘が承応2(1653)年に江戸大伝馬町一丁目に紙店
 
小津屋を開業しました
 
以降元禄11(1698)年に隣地に木綿店、伊勢屋を
 
天明4(1784)年には江戸本町四丁目に紙店を開業し
 
数多い江戸店持ちの豪商の中でも筆頭格に挙げられています
 
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              上矢印 
             万両箱です           
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当時の長者番付です
 
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現在の敷地面積は1118.51㎡(340坪)
 
昔は坂内川まで届く広さでした
 
主屋、木造二階建ては延べ545.53㎡(165坪)
 
20余りの部屋があります
 
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松阪商人は松阪を本店として江戸時代前期頃からいち早く
 
松阪木綿を武器に
 
江戸や京、大阪に出店を構え商いを拡大してゆきました
 
(三井、小津、長谷川、長井、殿村等の家々です)
 
松阪商人の江戸店は日本橋周辺の大伝馬町、本町、本石町、駿河町、堀留町等に
 
ありましたが大伝馬町一丁目は松阪木綿を商う店が集中していました
 
庭です     ダウン
 
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同じく
 
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厠です   
 
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18世紀初頭の大伝馬町一丁目の記録によれば
 
町内木綿店74店中、伊勢出身者が6割を占め松阪商人が最も多く
 
相可(多気)、津、射和(松阪)、若松(鈴鹿)等が次いでいます
 
内蔵です   ダウン  千両箱もあります
 
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江戸の俗諺に『 江戸名物、伊勢屋、稲荷に犬の糞 』とあるように
 
江戸では伊勢屋を屋号とする店が多かったと思われます
 
また、『近江泥棒、伊勢乞食』という言葉もありますが
 
近江商人はがめつく、伊勢商人は貧乏な乞食のように出納にうるさいという意で
 
大阪商人、近江商人、伊勢商人は日本の三大商人とされています
 
中庭です      ダウン
 
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同じく
 
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調理場です
 
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多くの方が住まわれていたのでしょう
 
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敷居に段差があります
 
身分が上のほうから高いところにおられるそうです
 
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松阪商人の歩みです
 
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館内に松阪三英傑のポスターもありました
 
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ここらで小津家から出ましょう
 
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小津家から大橋方面を撮っています
 
この先は西町、川井町を経て船江~小野江、六軒、津へと続いています
 
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逆に中町、日野町方面です
 
正面が老舗の松阪肉の和田金さん
 
日野町、平生町、愛宕町~伊勢へと続きます
 
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この数m先に三井家発祥の地があります
 
松阪市本町は豪商発祥の地ですね
 
続きます