本当はコンサートだった


歌の伴奏



代理の方がこなして下さったけど



私の名前があるはずのところに


他の人の名前がある




消えてゆくピアニストの私


忘れられてゆくピアニストの私


ドレスを着て


ばっちりメイクをして気合いを入れて

また戻りたい

舞台に

私にしかできない音楽に


テレビ 読書 DS パソコン 
編物  


どれやっても少しやると疲れる 
1日が長い 

まだ何時か まだ何時か 
の繰り返しでやっと1日が終わる

あと2か月 

気が遠い…
お腹大きくなったねー
え!もう産まれたの? 
あら もう1才? 

たまにしか話さないとまわりはそう思える 

大変なのはお産の時の痛みだけで
それまでは体は重くなるものの
普通に時間が過ぎると思ってた
 


よく妊娠雑誌の妊婦さんカレンダー 

何ヵ月でなにをして 
何ヵ月でマタニティヨガ 
何ヵ月で母親学級 
もうすぐ会えるね 楽しみだね
写真はいつもみんな笑顔


なんて綺麗事
 
それまでにたくさんの大変な思いがたくさんある 


でもそんなの雑誌にはあまり書いていない
楽しいことばかり

そうでなくても  

あの時はああだったけど

産まれてきて顔みたら吹き飛びましたとか

過去談として明るく書いてある 


もっとネガティブ雑誌があってもいいのに 

みんな綺麗に書いてあるからそんなもんだと思ってたから
辛い時なお辛く感じる 

心構えがあればもっと受け止められたかもしれない



他人のとつきとうかは短くても 

自分のとつきとうかは長い…