個人的メモだから全文通して基本的に敬称略だけど許してね……
ネタバレも気にしてないので注意。

今回は、東宝エリザベートを観てきた。

■エリザベート 2015
date:8月16日(昼)
cast: エリザベート(蘭乃はな)
    トート(城田優)
    フランツ(田代万里生)
    ルドルフ(古川雄大)
    ゾフィー(剣 幸)
    ルキーニ(尾上松也)


■キャストについて
この演目見るのも初めてで、帝劇も初めて行った。
宝塚にハマっている友達が猛烈にプッシュしてきたのと、「よくわからないけどたぶん好きそうな話だろう」と思ったこと、馴染みのある城田優と古川雄大が出てるということで観に行くことに。
Wキャストなので、組み合わせとしては城田優と古川雄大がセットなのは絶対条件で、尾上松也も前見たことがあるからできたらこの3人…と思って日にちを絞る。
でも忙しくてチケットのことすっかり忘れてて、焦りながらなんとかチケットをゲット。A席1階で左側から見た。

結論から言うと、とってもよかった。満足。とにかくトートが最高。

城田優は相変わらず歌が惚れ惚れするくらい上手。トートが歌う度に毎回心の中でスタンディングオベーション。音程トチることがないので安心して聞けるから大好き。手の動きとかもとってもセクシーで、あんなセクシーな帝王が迎えに来てくれるなら喜んで死ぬから、みさぴがシシーの立場だったら即話終わってた。

ルキーニの尾上松也もすっごくよかったなあ!歌が多いし、出番も多い。「Kitsch」、ノリもよくてお気に入り。

古川雄大のルドルフは脆くて繊細な感じがしてよかった。もうずいぶん前に見たっきりで、最近どんな感じになのかわからなかったんだけど、歌は昔に比べて声量あがってるように感じた。
京本大我ver.は見てないから比較しようがないんだけれど…。残念。京本ルドルフも見たかったなあ。今回ありえないくらいチケット取れなかったよね。せめてダイジェストで少しでも見られれば…と思ってyoutubeの東宝チャンネル覗きにいったけど、そうだよね、彼はジャニ所属だから映像あるわけないわ……大人の事情でCDにも収録されないしね。年々事務所の力が落ちてきてるって噂されるジャニーズだけど、それでも強いもんは強い……。

フランツの田代万里生さん、存じ上げなかったんだけど、めちゃくちゃよかった。歌ほんとうまいねえ……さっきから感想そればっかりしかいってないけどさ……ボキャ貧……でもほんとよかったから、次舞台の出演が気になるなあ。また是非見たい。

蘭乃はなさん、ネットでガンガンdisられてるから、どんなもんだろうと思ってたんだけど、言われてるより酷くはなかった。幼少期のシシーのシーンがとってもかわいらしくて、見てると自然にニコニコしちゃう。音が何箇所か違ってたけど、許容内。頑張って歌ってる感じしたから、個人的にはそこまで気にならなかった。他のキャストがみんな歌上手だったから、目立っちゃうのもあるかもね。

それと、見たことあるお顔だなあと思っていたら広瀬友祐って書いてあって、どおりで見たことあると思った!テニミュで見たんだわ……びっくりした。なんかやたらかっこいい貴族がいると思ったら。びっくり!

幼少期ルドルフの子、歌うますぎてびっくりしたし、客席もそのうまさにざわついてた。

■内容について
ルドルフがかわいそうで、かわいそうで……僕たちは鏡って歌って拒否された時にあまりにもかわいそすぎて泣けてきた……一番の被害者はルドルフなんじゃないのか……
みさぴが見た回は、ルドルフが死ぬシーン、トートから拳銃を受け取ると、どちらともなく、導かれるようにしてトートとキスしてたんだけど(どっちかっていうとトートからキスした感じ?)、東宝のダイジェスト動画見たらルドルフからがっつりキスしてるんだね!びっくりした!ていうかそもそもこの2人でキスシーンがあったのもビックリだった。まあ、「死」と「キス」っていうのはよく見られる演出だから、冷静に考えれば驚くほどのもんじゃないんだけど、ちょっと心の準備できてなかったからいきなりキスで「えええええええええええ?!?!?」みたいな。
まあ単純にキスで驚いたっていうのもあるんだけど、そうではなくて、それまでのシーンでルドルフは脆い、儚い、不安定で、繊細なイメージだったから、自分からグッとキスするイメージなくてびっくりしたっていうのもある。きっと、ルドルフからキスしていったver. の回は、それまでのシーンの演技もちょっとずつ違うんだろうね。見てないからテキトーなこと言ってるけど。たぶん、衝動的に死んだのか(勢い・スピード感がある)、取り憑かれたように死ぬのか(流れる感じ)の違いで、解釈としてはどっちもアリだなって思った。

シシーに感情移入できなくて、困った。窮屈さを感じて自由を求めて勝ち取ろうとするところはわかるけど、共感まではいかなかったかな……というのも、あの時代で王家に嫁ぐことはどういうことか女なら皆わかってるはずで、フランツも自由がないことはしっかり伝えていたのに……。「若いから本当の意味では理解できてはいなかった」っていうのは勿論あるんだろうけど。台詞にもあったと思うけど(記憶が曖昧)、シシーはあまりにも求めすぎてる気がする。うまくいえないけど、シシーは大人になりきれてない感じ。妥協点を見つけられたら、もうちょっと楽に生きられたような。
自由を求めすぎたら、そりゃ結論は死ぬしかないよ。社会の中で生きてる限り完全な自由なんてありえない。そもそも自由っていうのは、囲いがあってこそ存在する概念であって……。全ての枷から逃げて解放されるには死しかないだろうね。トートの言うとおり、トート(死)しかシシーを解放することはできない。
生きる中で自由を得ようと思ったら、「ほどほどの自由」で妥協しなきゃならない。でも「ほどほど」じゃ嫌だったから、彼女は苦しむことになる。シシーが始終駄々っ子に見えたから共感できなかったんだなあ……
フランツはその点、大人な対応だったと思う。シシーに歩み寄ろうとしたし、間違いは起こしたけど償おうとしてずっとシシーを待っていた。フランツのように、もう少しシシーも歩み寄っていったら……って思う……
ただしフランツ、娼婦とヤっておいて(あっちから襲われたわけでもなかろうに)、お母様のせいにするのは違うよ!画策したのは間違いないけど、まんまと引っかかったのは君だからね!

死んだお父さんに再会するシーンでも言われてたけど、シシーは対話不足。人を全部拒絶してしまったから、ルドルフは死んだし、フランツと元に戻ることはできず、全拒否するってことは当然優しささえ受け入れることもしないから、結果シシーは孤独を突っ走るしかない。生きていくってことは、人と関わっていくということだから、人とのかかわりを拒絶するってことは生きないということ(つまり「死」)なんだよなあ……

ラストについてが一番気になるんだけど、あれって別にシシーはトートのこと愛してなくない??
トートが拒否したとき、その理由が「まだ俺を愛していない。逃げたいだけだ」じゃなかった?今回のシシーも、トートを愛してる風でもなかったように見えたんだけど…
シシーは「刺されたし老いてるし生きてたってもうどうしようもないか…」って感じで、トートはトートで「愛してくれるまで迎えにいかないつもりだったけど、いい加減待つのも嫌になってきたからもう殺そう、そうしよう」って感じに見えた……キャッチコピーで使われてた(?)「永遠の愛」っていうフレーズとはちょっとズレるような。東宝版はウィーン版と宝塚版の中間くらいらしいから、ちょっと違和感を感じるのかな。

■その他
CD予約購入してしまった…6000円は痛いけど、でも歌聞きたいので後悔はしてない。1幕終わった段階で購入した。手元に届く12月が楽しみ。
もっと何回も見たかったな……でもチケット手に入らないもんな……是非、再演お願いします!!