先日最終話の感想を書いたうた恋い。の全体レビューを


書きます。だいぶ長くなってしまった。





うた恋い。は毎回、百人一首の和歌にまつわる人物の


エピソードを30分一話完結形式で描く作品です。





これが30分で表現しているとは思えないほど質が高い


からすごいのです。毎回、心に響くなにかを描いています。





普通、たかだか30分で描けるものなんてたかがしれて


います。だからこそ、アニメは基本、30分×12回でひとつ


のお話を時間をかけて描きます。それでやっと、人を感動


させることができるのですから。





超訳というくらいですから、多少は想像で書いたりしてる


部分があるのでしょうが、それにしたってよくできている


と思う。和歌の世界がこんなに素敵なものだと思ったこと


はありませんでした。





僕は学生時代、古文が苦手でした。しかし、だからこそ、


知らない世界を知りたいという気持ちがあった。「見ても


どうせわからないんだろーなあ」などと思いながら見て


みたのだが、難しい表現も特に見当たらず、世界の中に


入っていくことができた。





特に好きだったのは、小野小町と清少納言の回です。


二人とも頭脳的に男勝りな人物なので、単なる恋愛


エピソードでなく、女性として変わった生き方が恋の


邪魔をすることになったり、変わった生き方をした結果


得たものはなんなのか・・・そういった見どころがあり


ました。





絵がヲタクくさくないのですが、これは一般人でも見れる


というメリットがある一方、ヲタクウケはしずらいという


デメリットもはらんでいますね。最近はなんでも萌え絵


にしてヲタクの間で流行らそうみたいな風潮がありますし。





でも、絵がヲタクウケしないかわりに、声優さんがすごく


がんばっているので、話の主人公とヒーロー・ヒロイン


となるキャラの声優さんが好きな人はその回だけでも


見る価値があります。





一話完結ですから、声優目当てでその回だけ見ることも


できます。各話タイトルを見ればその回の主人公とヒー


ロー・ヒロインがわかるようになっているので、気になる人


はウィキペディアを見てみましょう!





僕的にはやはり、小野小町役の遠藤綾さん、清少納言の


芽原実里さんの熱演が特にすばらしかったです。お二人の


熱演のおかげでキャラを好きになれた部分があります。


もちろん、他の方々も熱演されてたと感じましたが、書き


始めたらキリがないので(笑)





それで、「うた恋い。見て好きになった和歌とかある?」


なんて質問があるかもしれませんが、正直言うと、和歌を


現代風にナチュラルに理解でき過ぎたせいで、「これぞ


平安の心を表した一句だ!」と言えるほどの和歌には


出会えなかった気がします。





だって、和歌が流れたら現代風の訳が流れずとも、それ


までのアニメの内容でだいたい想像できてしまうんだもの。





やはり、自分にとって普段なじみのない世界の歌だから


こそ和歌のインパクトってあると思うんですけど、自然と


自分の中に流れ込んできたのでそれほどインパクトのある


歌ってなかった気がする。全部「あー、なんとなくわかる気が


するなあ」って感じ。





それでもまあ、和歌の世界の魅力を感じることができたのは


うた恋い。の大きな功績ですよ。僕と同じように古文苦手だった


のに「和歌の世界、いいじゃん」って思えるようになった人が


全国に何万人いるだろうか!





ともかく、いい作品です。たまには非萌えアニメもいかがですか?