小学3年くらいかな?買い物を頼まれた。
当時のマンションは向かいがスーパーだったので、すごく近い。

何を頼まれたか忘れたけど、2、3品紙に書いて渡された。
細かいお金がないからって、5千円渡されたんだ。

そんなに渡すなよ…


店について、最初に目にはいったのが、
梨。
でも梨は頼まれてない。

とりあえずカゴを持って商品をさがしていると、
アイスディッシャーがあった。
…テレビで知らないおばさんが「これ一つあったら便利よね~」って言ってたな。

頼まれたものを全て見つけたので、会計をしにいった。
3千円以上残った…

店の構造上、帰りもまた梨の前を通らなければならない。
その時に思い出してしまった。

今年まだ食べてない梨買っていったら、喜ぶかな?!
そんな想いにかられ、悩んだあげく…
自動ドアを通りすぎレジへ。。

梨を買えた。
まだお金は余っている。

アイス丸くするやつもいるかな…?
きっとあったらずっと使えるし、
「これ一つあったら便利よね~」って言ってから役に立つはず!

その場でだいぶ悩んではいたが、
ネガティブな考えはなかった。
「買う」以外の選択肢は、もはや無かった。

レジへ(笑)

と、

レジのおばさんに「本当にこれでいいの?」と聞かれた。

え???

ダメなの??
これは変なこと?

そこで少し不安になる。
でも、もうレジに来てしまったから後戻りはできない。

頷いて、買って店を出て、
でも、きっとお母さんは「良いのあったね」って言ってくれるはず…

それを確めるように、家のドアをあけて、
開口一番

「良い物買ってきちゃった!」

と、梨とアイスディッシャーを見せる。

「なにこれ…無駄遣いじゃん」





少なくとも小学生のうちは、
この日を思い出せば簡単に落ち込める出来事になった。

以前も失敗はあったが、
これが初めての自己嫌悪だろう。

なんで、レジのおばさんに聞かれたときに「やっぱり辞めます」って言わなかったのか。
なんで、テレビの「一つあったら便利よね~」を信じてしまったのか。
なんで、人のお金を無断で使ったのか。
なんで、もっと考えないのか。

よかれと思ってやったことなのに…
悪い事はもちろん、良いと思う事も迷惑をかけてしまう。
息をしているのも迷惑なのかもしれないとさえ思った。


今でも自分にとっては面白い出来事ではない。



そのアイスディッシャーが20年以上の時を経て、
実家で発見されてしまった。


まだ捨ててなかったのかい…!!


だけど、私だって大人になって、冷静を装えるようにはなった。
軽く流す。

「これ、そうとう欲しかったんだね(笑)」

まだ続きそうな思出話に

「あのときは結構キツかったんだからね…」
(もう辞めて)

「でも、おもちゃじゃなくて、これが欲しいって思ったのは成長の証で面白かったんだよ」

と…

親はね。
私は何年も後悔してたんだよ。

これはあと20、30年引きずられる話なのだろう…
親が死ぬまで。


他の人は私みたいなバカな失敗しないのかな?真っ白な赤ちゃんの時から、どこで教えてもらうんだろう。

気持ちを塗り替えられない失敗は、いままで数えきれないくらいあるけど、
みんなどうやって思い出にしてるの?

「気にしない」ってどうしたらいいの?

他人の頭のなかの構造を知りたい。