アンコールワット内のお土産・食事する敷地で出逢った一人の少女…。
彼女の目はとても綺麗で、澄んでいた。
去年の10月頭130とあたしは4年ぶりにカンボジアのアンコールワットに行った。
4年前アンコールワットに行ってそれからアンコールワットに2人とも恋に落ちたんだ。
ちょうど雨季のシーズンで朝日・夕日とも拝めなかったものの、
雨季でしか味わえないアンコールワットの光景が見れた。
あれはアンコールワット観光何日目だっただろう?
かなりのスコールに見舞われ、でも昼食時だったのでさびれた
お土産や敷地のところで食事をすることになった。
『おねーさん!このスカーフ1ドル』
『おねーさん!おねーさん!』 と言う声が4~5人。
このお土産スペースで暮らしているカンボジア人の子供たちだ。
この光景は普通で、アンコールワット敷地内では、こういう子供たちが沢山いる。
一人一人に答えてあげようものなら、こちらの旅の資金も減る。
No Thankyou No Thankyouをひたすら言うのだ。
でもまったく食い下がらない子供もいる。
そして仕舞いには、買わないと分かると大きな瞳で睨みつける子もいた。
心は複雑になった。
4~5才位の母国語をやっと話こなせるようになった子供が
日本語・韓国語・中国語・英語のある程度の商売が出来る単語をしゃべっている。
でも…全てに答えてあげられなのだ。
時には言われ続けていると、
こっちだって、必死に働いて稼いだ金だ!と心の中でつぶやいてる自分さえいる。
案の定、昼時に立ち寄った、お土産スペースでも
大人数の子供たちにかこまれ、100円もしないヌードルを頼み
そのヌードルを待っている中子供たちの商売が始まった。
あたしのスカーフを買って。
ご飯食べ終わったら、あそこがあたしのお店だから寄ってね。
あたしのブレスレットをかって3個で1ドルでいいわ。
こういうやりとりが永遠と続き、あたしはひたすら
Sorry…No Thankyou…を繰り返す。
そんな中、一番最初に土産スペースにあたし達が入ってきたときに声を掛けてきた少女が
ステキな爪ね!かわいい。と言った。
彼女はあたしの右隣にぴったりと座っていた。
彼女の爪を見るとあたしと同じ緑色のマニュキアを塗っていた。
しかし、剥げていて・発色もよくないマニュキアだった。
でも、女の子としてオシャレする気持ちは同じ。彼女がとてもキュートに感じたんだ。
同じカラーね!あなたの爪もかわいいよ。と口にすると…
彼女はうつむき…
全然。そんなことない!あなたのネイルに比べたら全然。と言った。
そして、腕の色を比べ
すごくあなたの肌は白い。綺麗だ…
なのにあたしは黒い。白い肌になりたかった。と彼女…
でも彼女はとても可愛い顔をしていて目も本当に綺麗だった。
なんで?なんでそんなことを言うの?
あなたも可愛い!そのままで十分!と言ったら、笑みを浮かべてくれた。
彼女はその後、日本がどんな国なのかとか
日本の写真をみたいとか
商売の話はせず、あたしのi Phoneのカメラロールや動画をみて多くの子供たちと
楽しんでくれた。
そして帰り際…
ねえ。あたしのお店に寄ってて。と彼女
あたしは…ごめんね。さよなら!と言った。
そしたら彼女は少し悲しそうな顔をみせたが
OK!ありがとう。バイバイ。と笑顔で手を振った…。
彼女に背を向けトゥクトゥクにのる瞬間あたしは無意識に5ドル札を握ってた。
振り返ると彼女だけはあたしを見送ってた。
他の子はもうあたしを見ていなかった。
彼女に向かって手招きをし、そっと握手をするふりをして5ドル札を渡した。
彼女は驚いていた。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。とハグをし満面の笑みを見せてくれた。
なぜだろ?あたしの気持ちは複雑だった。
もちろん喜んでもらえたのは嬉しかったんだけど。
ずっと笑顔で見えなくなるまであたし達を見送る彼女の姿をあたしは見て
涙が止まらなかった。
そして、いまだに彼女を忘れられない。
沢山の物乞いの子達に出会ったけど、なぜだろ?彼女はあたしの心を大きく動かした。
とても綺麗な目をしていたんだ。
そんな目をしている彼女がわたしは羨ましくおもえる。
そのままでいいんだよ。あなたはそのままで十分美しい。




