あと5日でお引っ越し。

そのうち2日は仕事で潰れて、1日はくまさんに会えるはず。(約束はしてない)


やっとこさ荷造りを始めた。

はりきってダンボールを買ってきたのは2週間も前ではなかろうか。

廊下に放置されたダンボールは私がそこを通るたびに威圧感を放って私を責めた。


「この怠け者。」


知ってるよ。重々承知しております。

ギリギリまで動けない。

最後までやらなくったって、前日には結局やるんだから。


失くして初めて・・・なんて珍しくありきたりな感情が心を支配してる。

水没した携帯の電源ボタンを何度も押してみるけど

ブーッ、ブーッって

死にかけのブタが鳴いてるみたい。

画面は光らなくて、何もかも戻ってはこないのね。

くまさんからのメールも、くまさんの写メも、もちろん時間だって。


バンバンッって、あなたに向けて銃を撃つの。

痛いでしょう?泣いてもいいのよ。

私を愛しなさい。


どうやらあなたの盾が高級なのか、

跳ね返ってくる弾丸はこの胸を突き抜けて

もう穴だらけ。


痛いのは私。泣くのも私。

そしてあなたを愛するのも私。



滑稽な泣きざまを見てあなたは嘲る調子で慰める。

それでも私はその胸にしがみついてその温度を共有する。



何を願って、何を信じて、何を想って・・・


結果はわからない。未来は見えない。

現在だって・・・


一番近いあなたの気持ちさえ解らないのよ。



思考が複雑に散らかっても、根本は単純な

こんなにもちっぽけな私。


短小包茎!って、バカにするけど、そんなチンコよりも私なんて汚くて臭くて

なんたって最低人間。


低空を滑る不潔な人間たちにさえ躓くの。

飛び越える力もない。避けて歩く能力もない。



だけど大丈夫。それでも生き続けるずる賢い能力は情けないけれど持ち合わせている。


知能指数はゼロではないみたい。


明日も朝を迎えるわ。





たった一言をあなたに伝えるために

努力を惜しまないわ。


お願い、そればでインポにはならないで。結婚もしないで。

私だけのくまさんなんて願わないけれど

私だけのくまさんって、思わせておいて。



息苦しいファンデーション。

スッピンが不細工なんて口だけで、ちょっぴり恥ずかしいだけ。


締りのない柔らかい私の顔は隙だらけで

心のドアが飽きっぱなしみたい。

言葉はもろに突き刺さるけれど

直に触れる温かさは、全身をへばりつく醜い嘘を

少しずつ溶かしていくような、心地いい感覚。快楽。


丸裸の体を撫でる優しさを感じながら

次の日になって傷みに気付く。


罪悪感は消えない。


嘘をつきながら、人を裏切りながら

なんで心地いいなんて思えるんだろう。

どこまで都合のいい体なんだろう。


ばれなければ嘘にもならない。

知らなければ傷つきもしない。


自業自得。わかっているけど、傷つくね。

なんて解りやすい。

どれだけショックな出来事に遭遇しても、明日死ぬって決めても、

食欲は旺盛。

3ミリしか食べない小食だけど、旺盛。


精神的な苦痛が体に現れたのはニキビ以外には初めてだ。

鬱とか躁とか、そんなんは急にやってくるから

不眠だって、特別な悩みがあってこうなる訳じゃない。


私は自分を軽蔑している。

今の仕事を続けている以上、これは変わらない。


ずっと平気だった。もう何年?

…………もう5年。


こんなに楽な仕事はないと思った。

生涯続けるんじゃないかって。


女としてボロボロな醜い体になっても

私は脱ぎ続けると思ってた。


人はこんなに変わるんだ。

過去を見返して違うのはひとつ。


状況は何も変わらない。私はなにも違わない。

ただ、誰かに出会っただけで


私はこんなにも苦しんでるんだ。



私を飾るもの…靴も服も鞄もアクセサリーも

なんにも要らないから、ひんやり柔らかい誰かの腕の中で眠りたいと思う。




夢を描いたりしない。理想も捨てた。

現実を見るからこそ、今は素敵な靴に囲まれていないと

私の心は折れちゃうの。



だって私は素敵じゃないから