マルセイユタロットから、今日の一枚引きですニコニコ


今日の一枚は…




Ⅸ 隠者

l’hermite



この【隠者】のカードに描かれているのは、古代ギリシャの哲学者、ディオゲネスがモデルと言われています。



このディオゲネスさん、かなり変わった方だったようで、哲学者としての思想的な話より、奇行の逸話が多いそうです。


住居を持たず、大きな『甕かめ』の中で寝泊まりしていた、とか。

昼間にランプを照らし街中を歩き回った、とか。


ランプを照らして歩いているディオゲネスに、何をしているのかと問うと、『(まっとうな)人間を探しているんだ』と答えたのだそう。


彼の言うところの『人間』は探し出せず、ろくでなししか見つけられなかったらしいのですが…



このカードの絵は、その時のディオゲネスの姿・イメージからきているのでしょうね。



【隠者】のカードのキーワード、

『真実を探究する』

『自分の内面を見つめる(内省する)』

『答えは自分の中にある』

というのは、そんかディオゲネスの姿から来ているようです。



この絵の老人のように、立ち止まりランプの灯りをかざして自分で見つける——答えを見つけ出すためには、自分で見極めなければならない。


他の人の意見を聞こうがどうしようが、自分が納得するためには結局は自分自身で答えを出さないといけない。

このカードを引いた時は、そんな時期なんだな、と思います。



例えば、何かについて意見を出し合った時に。


みんなの意見と違ってたりしてモヤモヤするのなら、自分の心の声を聞いて、自分自身が納得できる答えを自分で見つけないといけない、今はじっくりと考える事が必要だ、ということ。


みんなの意見に流されてもいい程度の事なら、このカードは出ないと思うので…



『内面に向かう』とか、『心の声を聞く』というと、カードの絵のイメージもあって、ちょっと暗い印象になってしまいますが。


でも、自分が本当にどうしたいのか、考えや気持ちを整理するためにも、自分に向き合ってみる時間を持つことって、とても大切な時間だと思います。


『自問自答』…自分自身に問いかけ、自身自身で答えること。


人に左右されない芯の強さは、結局は自分自身の考えがしっかり持てているのか、ちゃんと地に足をつけていられるのか。

なんだか、禅の世界のようですが。

自分の心を成長させるのには、『自問自答』って大切なプロセスだなって感じます。



考える力は、心にも思考にもとても大切なこと。


考える力がないと、何が自分にとって良いのか悪いのか判断できなくなってしまい、周りに振り回されやすくなってしまう気がします。




どうでもいい話ですが…


シャーロック・ホームズの小説に出てくる『ディオゲネスクラブ』って、ディオゲネスの名前から付けたんでしょうかね。。


シャーロックのお兄さん、マイクロフト・ホームズが設立した、『絶対にしゃべってはいけない、社交禁止』がルールの、ちょっと変わった会員制クラブの名前が『ディオゲネスクラブ』なんです。


シャーロックのさらに上をいく変人?頭が良すぎて振り切ってる?マイクロフトさん。

学生の頃読んだ小説…昔の翻訳本だからちょっと読みづらかったし、忘れてしまってる事も多いけど、『変人兄弟』って思った記憶が…


だいたい、あの手の推理小説は、感覚的に分かりづらい内容が多かったな。


NHKの『100分で名著』でも哲学者の著書が取り上げられる事が多いけど。

わかりやすく解説されていても理解しづらい事も多くて。

哲学的な思想って、凡人の私からすると変態の域に達してる気がします…