前回の研究報告で「三の橋」の特徴について次の4点のポイントを述べた。

  1.  三つの橋はいずれも東宝㈱が「構内往来のための通路」として河川占用許可を得て 架設した橋である。
  2.  215戸の巨大賃貸マンションを建設中であるが、占用許可や使用許可のうち、このプロジェクトの建築事業主や施工会社(元請)名義の申請書や許可書は存在しない。
  3.  「三の橋」と「一の橋」の橋上道路幅は同等だが、橋台の構造に大きな違いがある。
  4.  「三の橋」付近の河川区域は」、幅約17m強。占用許可の区域は、幅15.5m

河川占用許可申請に添付されていた橋の側面図を並べて比較してみた。二つの橋の強度が大幅に異なることは一目瞭然である。

「一の橋」には昭和44年3月完成の表示がある。「三の橋」も同時期に架けられたものと思われるが、「一の橋」は大型トラック等が通ることを想定し、川底部に3列の基礎杭を打ち、頑丈な橋台を構築、鋼桁4本を渡し、その上に床板を乗せている。一方「一の橋」「二の橋」は護岸背面の堤に杭1列を打ち、簡易な橋台を乗せ、鋼桁3本を渡し、床板を乗せ設置した橋である。さほど重くない自動車の往来を予定した橋であることは、素人目にも一目瞭然と思うのだが間違っているのでしょうか。

 トラックが橋上にいる時は赤色矢印、橋に乗る前と降りた後は青色矢印の力が作用するはずである。、明らかに「一の橋」橋台と比べて薄いコンクリート護岸の壁面を河川中央に押したり戻ったりする力(黄色矢印)が作用しているのではないだろうか…? 

護岸の寿命を縮める悪影響の懸念は万が一にもないのだろうか不安が尽きない。

 マンション建設工事のため、「三の橋」を一般大型貨物自動車の最大規格・車両総重量19.9tのトラックが頻繁に往来しているが、この橋と管理用通路の安全安心な最大許容載貨重量は如何ほどであるのか…? 「三の橋」及びこのクラスと類似の中小河川の護岸上の道路で走行を許容する車両総重量の一般数値について、管理を担当している区の土木事務所に問い合わせ尋ねてみたが即答は得られていない。

 今、各地でこれまでにない豪雨、洪水が発生している。仙川とて他人ごとではない。

占用許可、使用許可の手続きがなされていないとすれば、安全性の検討・確認は…?

<続く>

 仙川の打越橋~石井戸橋間の遊歩道沿いは、河川区域以外の両岸は東宝㈱の所有地で元々撮影所の構内である。両岸を結ぶ通路として、「一の橋」「二の橋」「三の橋」の」三つが架設されている。「二の橋」「三の橋」はほぼ同規模で同じ仕様と思われるが、最下流の位置に一回り大型の「一の橋」がある。サミット・ストア―北裏側に大きな専用門がらスタジオの中央を一直線に北に伸びる広い構内道路が通っており仙川を斜めに渡る。スタジオ棟など大型建物の建設などはこのルートで工事が行われたようである。

 昨年末に世田谷区総務部区政情報課の窓口に「行政情報の開示請求」を申請をしてみた。内容は、仙川の打越橋~石井戸橋間の公開遊歩道及びこの区間の河川に関わる、占用許可や使用許可、通路の補強や補修等の工事関係の許可に関わる申請書と許可書で、昨年8月~12月に有効なもの及び交付されたものを対象にする。との情報開示請求をした。

その結果から気づいたいくつかの疑問、心配事を報告する。

※ 情報開示で交付された書類の付属図面はを昔懐かしい「青焼き図面」を許可更新の申請

   時に何度かコピーが重ねられ、かなり黒ずんでいたため、筆者がトレースして着色した。

※ 図面の縮尺が異なるため、「一の橋」の方がスリムに見えるが実際は大きい。

※ 鋼桁は共に高」60cm(600mm)のI型剛と見受けられるが、「一の橋」は1ランク大…?

  1.  三つの橋はいずれも東宝㈱が「構内往来のための通路」として河川占用許可を得て 架設した橋である。
  2.  215戸の巨大賃貸マンションを建設中であるが、占用許可や使用許可のうち、このプロジェクトの建築事業主や施工会社(元請)名義の申請書や許可書は存在しない。
  3.  「三の橋」と「一の橋」の橋上道路幅は同等だが、橋台の構造に大きな違いがある。
  4.  「三の橋」付近の河川区域は」、幅約17m強。占用許可の区域は、幅15.5m

◆ 「三の橋」 側面図     橋長15.5m

 

  ※ 堤防上部に L型の橋台を乗せて設置  ※ 基礎杭は1列 

 

◆ 「一の橋」の側面図      橋長18.m

                                  

   ※ 橋台を河底部より構築して立上げている。 ※ 基礎杭は3列

   

◆ 堤防上部に L型の橋台を乗せて設置した簡易な構造の「三の橋」は、許容積載重量は 数トン程度ではないのか…?

◆ 都市部の中小河川の堤防の上で、今頻繁に行き交う大型の重い車両の通行が許容されている例を知らない。

<報告は次回に続く>   

 

 

 6月26日(金)仙川の「三の橋」を通ったら、また大型コンクリートミキサー車に出合った。

マスコミ報道は相変わらずもっぱらコロナウイルス感染騒動ばかりであるが、季節はどんどん進み、梅雨も後半、前線の活動が最も活発な豪雨の時期になり、次は台風の心配をしなければならないシーズンになった。「記録的短時間降雨」がしばしば発生する昨今の雨の降り方は「仙川流域」でも油断大敵です。

 「三の橋」と仙川の護岸、総重量約20トンにもなる大型コンクリートミキサー車が頻繁に通っても支障が無いのだろうか?。歩行者と自転車のみに解放されている通路が、それほど頑丈に作られているとは思えないのでMM研究の対象として調べてみた。調査結果を報告する。

 

 

① 土地の所有者… ・仙川と両側の河川管理通路(幅約15.5mの部分は都有地

              ・砧7丁目・左岸(東側)の桜並木の部分は国有地 

② 河川の管理者… ・元来は東京都であるが23区内の中小河川は都条例の定めで所在地

               の各区に一括して日常管理が移管されている。

③ 三の橋 ……… ・東宝㈱が撮影所の通路として「河川占用許可」を申請、認可を得て

              橋を架設し、10年毎に更新許可申請をして現在に至る。 

               (専有面積=15.5m×5.6m=86.8㎡ )

◆ 概要は上記の「仙川・三の橋見取り図」を参照してください。

   昨年8月から、大規模な建設工事のため、資機材の搬入や不要残土の搬出に使われ、

   現在も続いているが、河川の敷地や管理通路部分についての使用許可や占用許可

   の申請が2019年中に建築事業主や施工会社からなされた記録は無いようである。 

 

<報告は次回へ続く>