現在の流行り言葉で「なんなら」ってのがある。
NHK放送文化研究所のサイトで例に挙がっていたのが、
「カレーが好きで、なんなら毎日食べてます」
またまた小うるさい老害発言?
かもしれないけれど、
いわゆることばの誤った使い方(最近普及している使い方)の中で、
この用法は特にイラっとする。
「まちがっとる!! 直せ!!」
とかいう怒りではなく、な~んかイラっとする。
夫と話していて、どうやらこのプチ苛の正体がわかったかも。
(我が家はそーゆー会話をよくするのである)
同じサイトによると、「伝統的用法」は、
「あしたは朝寝坊してていいよ。なんなら、昼過ぎまで寝ててもいいよ」
「うまくできなくてもかまいません、なんなら、お手伝いしましょうか」
のような、「相手のために何かを提案する」文脈が主流とか。
(主に相手が言い出しづらい、言葉を濁すような何かを、
代わりにこちらが提案する形で言ってあげる、ってことね)
なるほどなるほど、これを踏まえて。
流行りの用法の場合、相手の思惑は一切関係ないんだわ。
伝統的用法では、
「具合悪そうですね。なんなら、タクシー呼びましょうか」
と、相手の意向の確認がある。
ところが、流行りの用法の場合は、
相手が具合悪いかどうかは関係なく、
自分がタクシーを呼びたいから、
確認もせずいきなりタクシー呼んで車に押し込む、みたいな……
最初に挙げたカレーの例だと、
「お前がカレー好きなのはいいけど、
それ以上の情報求めてないから」
みたいな反発を抱くのか(笑)
なんか自己主張強すぎてイラっとするんだろうなあ、
という結論に至ったのである。じゃんじゃん☆