エディンバラのランドマーク「エディンバラ城」前編 からの続きです。
では早速、お城の内部を見学しましょう。
城内を奥へ奥へと進み、こちらのアーチをくぐると
「クラウン・スクエア」と呼ばれる広場があります。
その四方をとり囲むように、スコットランド国立戦争記念館 や
ロイヤル・パレス、グレート・ホールなど
見学の主要となる建物が並んでいます。
王族の住居であったロイヤル・パレス内の
こちらの暖炉は当時のものだそうです。
これはまた別の暖炉。
上部の国章が輝かしいですね。
随所で目にする、このスコットランドの国章ですが、
スコットランドの象徴ユニコーンが左、イングランドの
象徴ライオン(獅子)が右にきていますよね。
イギリスの国章 はユニコーンとライオンの位置が逆です。
これは紋章学では左が優位とされているからなのです。
中央のそれぞれの王家の紋章で構成された盾についても
左上→右上→左下→右下の順で、優位が決まっています。
イングランドが2ヵ所も陣取って、ウェールズはどこ?
と突っ込みたくなりますが、それはさておき、
その他にもさまざまな意味やイギリスという国の歴史が
国章には込められているのですね。
危険な動物とされているユニコーンは鎖で
つながれていますが、スコットランドが独立しないよう、
けん制しているように見えなくもない?
城内で、特に、人気を博しているのが、スコットランド王の
戴冠用宝器が展示されているクラウン・ルームです。
出典 : https://www.edinburghcastle.scot/
こちらの展示室は撮影禁止につき、Edinburgh castle の
ウェブサイトから画像をお借りしています。
宝冠、御剣、笏(しゃく)の3種からなる戴冠用宝器は
一見の価値あり。
キリスト教世界でも最も古い戴冠用宝器に数えられ、
まさに、スコットランドの至宝といえます。
儀式や会議を行う大広間として、16世紀に、建造された
グレート・ホールは17世紀に、兵舎に改修され、
19世紀に、再び改修が行われるまで、
軍事目的に利用されてきたそう。
整然と並べられた武器がとても印象的でした。
見所のひとつとなっているのが、建造当時から残る、
この見事なハンマービーム(片持梁天井)。
梁受けの装飾が何気にカワイイ!
城の地下室は1757年から1814年までの
50年余にわたり、捕虜収容牢として使われていました。
捕虜たちはハンモックや木のベッドで眠り、
寒さしのぎに、藁のマットレスと毛布が
一枚与えられたそうです。
南の島で、ハンモックでお昼寝したことがありますが、
ハンモックって、結構、疲れるんですよね。
毎晩、ハンモックで眠るなんて、苦痛だわ~。
木製の牢の扉に、捕虜によって刻まれた落書きが
残されていたのも興味深かったです。
連隊博物館では
ハーケンクロイツ旗と共に、日の丸も展示されていました。
その他にも戦争博物館や
スコットランド王デイヴィッド1世が亡き母
マーガレットに、捧げるために建てた城内最古の
建造物、セント・マーガレット礼拝堂などもあり、
大変、見応えがありました。
そして、エディンバラ城を訪れたら、見逃せないのが、
砲兵隊長が日曜日以外の毎日午後1時に、
空砲を放つ「ワン・オクロック・ガン」です。
ピリピリした緊張感が漂う中で、行われるのかと思いきや、
砲兵隊長のトークがおもしろくて、いい意味で裏切られました。
でもカウントダウンもないまま、1時きっかりに、
ズドーン と空砲を鳴らされ、驚きと同時に、
反射的に、シャッターを切ったのが、上の写真。
こりゃ、ブレブレだろうな~と思いましたら、
ブレてはいるものの、まぁ、許容範囲でした。
出典 : https://www.edinburghcastle.scot/
また、毎年8月には約3週間にわたり、「ミリタリー・タトゥー」
という大イベントも開催されます。
「タトゥー」って、入れ墨のタトゥー?と思いましたら、
「帰営ラッパ」のことだったのですね。
エディンバラ城をバックに、スコットランドの伝統衣装
「キルト」に身を包んだ軍楽隊による華やかなショーや
パレード、プロジェクションマッピングなどが繰り広げられ、
エディンバラの夏の風物詩となっているそうです。
旅の良い思い出になると思いますので、いつか
エディンバラを訪れてみたい方は開催期間に合わせて、
旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
チケットの手配はお早めに。
行ってみたいけれど、なかなか実現できそうにないという方は
こちらの動画でお楽しみくださいね。
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