昨日、バスに乗ったら、奥に

 

進めないほど混んでいて、入口

 

付近に立つしかありませんでした。

 

しばらくして、近くにいた女性が

 

私に向かい、Navigo(ナヴィゴ)を

 

差し出し「これ、通してください。」

 

とかなり切迫した様子で

 

頼んできました。

 

Navigo は日本の Suica のような

 

読み取り機にかざす定期券です。

 

恰幅の良いマダムが彼女の

 

行く先を阻んでいたので、

 

手が届かなかったようです。

 

受け取った Navigo を読み取り機に

 

かざし、彼女に返した瞬間、

 

バスのドアが開き、深緑の制服を

 

着た彼らが乗り込んできました。

 

彼らとは不正乗車を取り締まる

 

『キセルGメン』です。

 

日本では電車もバスも乗る時と

 

降りる時の両方、切符が必要に

 

なりますが、パリのメトロやバスは

 

降りる時は基本、ノーチェック

 

です。(例外もあります。)

 

切符がなくても改札さえ通って

 

しまえば、無賃乗車できてしまう

 

状況なだけに、不正を試みる人が

 

後を絶ちません。

 

切符なしでは改札口は開きません

 

ので、強行突破するのです。

 

駅員さんがいるにもかかわらず、

 

ジャンプして、改札口を乗り越える

 

若者を初めて目にした時には

 

 

  ここは無法地帯か

 

 

とショックと驚きが

 

隠せませんでした。

 

また、改札を通る際に

 

マドモアゼルから「一緒に

 

(改札を)通っていいですか?」

 

と声をかけられることもあります。

 

「イヤです。」とも言えず、

 

親子ガメのように密着して、

 

一緒に改札を通ることもあります。

 

了解を得るのはまだいい方で、

 

ほとんどの場合は断りもなく、

 

切符を通す人の後ろについて、

 

有無も言わせず強行突破です。

 

そこで、キセルGメンが抜打ちで

 

取り締まり、不正発覚となれば

 

容赦なく、罰金となります。

 

バスの中で、私に定期を差し出して

 

きた女性は、窓からキセルGメンの

 

姿を目にしたからだったのです。

 

彼女が有効な定期を持っていながら、

 

なぜ読み取り機に通していなかった

 

のかは不明ですが、機械に通して

 

いなければ、不正とみなされ、

 

罰金となります。

 

定期が有効期限内であれば、

 

いいのでは?と思いますでしょ。

 

これがダメなんですね。

 

以前、有効な定期を持っていた学生

 

と思しき男子が「機械に通した。」

 

と主張しているのを目にしたことが

 

ありますが、聞き入れてもらえず、

 

問答無用で罰金となっていました。

 

私も Navigo を使っていますが、

 

確かに一度では読み取らず、

 

何度も機械にかざさなければ

 

ならないことがあります。

 

おそらく、例の女性も機械に

 

かざしたものの、うまく通らず

 

「まっ、いっか。」と、乗って

 

いたら、キセルGメンを目にし、

 

慌てちゃったのではないかしら?

 

彼女の表情があまりにも切迫

 

した様子だったので、私まで

 

あたふたしてしまいました。

 

ところで、この不正乗車の取り

 

締まり、3日前にも主人と夕食を共に

 

した帰りで、遅い時間帯でしたが、

 

メトロの通路で遭遇しました。

 

ふたりとも Navigo を持っている

 

ので、恐れることはありませんが、

 

なんだか動揺してしまいます。

 

悪いことをしていないのに、

 

パトカーを見ると緊張してしまう、

 

あれと同じ感覚ですね。

 

それにしてもわずか数日の間に、

 

2回もキセルGメンに遭遇するのは

 

稀です。

 

今月は取り締まり強化月間なのかな?

 

 

メトロの座席2席分を占領していた、

 

おイヌさま、あなたは大丈夫だった?

 

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