マデイラ島滞在8日間のうち、4回、
トレッキングをした私たち夫婦。
うち2回は距離も短く、平坦な道を行くコース
でしたので、初心者の私でもハイキング気分で
難なくクリア。
トレッキングその1
しかし、あとの2回はしんどかった・・・ トレッキングその2
普段から歩き慣れている人や運動している人
にとってはおそらく、それほどでもないというような
コースかと思われますが、インドア派で、
慢性的な運動不足の私にはハードでした。
平地の少ないマデイラ島では
山の斜面に作られた段々畑をよく目にします。
この段々畑に山から湧き出る水を引くために
作られたのが島の至る所に張り巡らされた
「レヴァダ」といわれる灌漑用水路です。
その総距離は約1,500kmもあり、島の農業を
支える大切な役割を担っています。
自然が豊かなマデイラ島にはさまざまな
アクティビティがありますが、その中で人気なのが、
この水路（レヴァダ）に沿って、自然の中を歩く
「レヴァダ・ウォーク」です。
島には30を超えるトレッキングコースがあり、
私が歩いた4つのトレッキングコースの中で、
最もハードだったのが、深い森の中にある滝を
見に行くコース PR6 でした。
目的地の 25 FONTES までは約4km、往復8kmの道のりです。
滝は見たいけれど、少しでもラクをしたいという方には
中間地点の RABAÇAL までミニバスが出ています。
歩き始めたら、進行方向からバスがやって来て、
その存在を知ったという・・・ 
乗りたかったよ～！
RABAÇAL まではバスが走行できるくらいなので、
道幅もふたり並んで歩いても余裕。
そして、舗装もされ、ゆるやかな下り坂なので、
あら、これは思ったよりもラクかも？
ルンルン
なんて、鼻唄うたって、余裕をかましていると
その後はこんな階段の上り下りが続き、
水路脇の石で固めた細い歩道をひたすら歩きます。
人がすれ違うのもやっとという感じの場所も多々あり、
復路も同じ道を通るため、譲り合って、進みます。
平坦な道を3km進むのはたやすいですが、
足元に注意しながら、歩を進めるのは
なかなか骨が折れます。
私なんて、こういう階段の上りが続くと、途端に
ペースがダウンして、息があがってしまうのですが、
あきらかに私よりも年上、さらには自分の親と
同じくらいの年齢と思われるような方にもどんどん
追い越され、己の体力のなさを痛感しました。
トレッキングを楽しむご年配の方の多さに驚くと共に、
私も健康的に歳を重ねられるよう見習いたいと思いました。
そして、スタート地点から約2時間後、急に
視界が開け、目の前に滝が現れました。
目的地の 25 FONTES に到着です。
ここは「25 Fontes」という名前のとおり、
大小25本の湧き水の流れる滝があります。
空気も澄んで、水もとても綺麗です。
自分の足で歩いた者にしか見られない
景色だと思うと感動もひとしおです。
滝壺を囲むように岩の上で、みな思い思いに、
ランチを楽しんでいます。
私たちもマイナスイオンを全身に浴びながら、
バナナを食べました。
離れがたいですが、1時間ほど休憩したのち、
再び、来た道を戻ります。
中間地点の RABAÇAL で、疲れ果てた私を見て、
主人が「ここからはバスで戻ろう。」と提案。
ええ、ええ、もちろん、そのつもりでした。
スタート地点に戻った頃には霧が深くなってきました。
疲れましたが、一部バスを使ったものの、無事に
目的地に辿り着いたという達成感もあり、有意義でした。
皆さまの応援が更新の励みになります。
一日一回、それぞれに応援クリック、よろしくお願いいたします。
初めての方は 
こちら も読んでくださいね。
読者登録していただくと更新通知が届きます。
