昨日の ボルドー街歩き【1】 に続き、ボルドーの昼間の
街歩きの様子をお伝えします。
ボルドーはそれほど大きな街ではありませんが、
徒歩であちこち見て回るのは思った以上に体力も時間も消費します。
ボルドーの街は2003年から運行が開始されたトラムが発達しており、
私たちも観光の際にはこのトラムを大いに利用しました。
チケットはバス・トラム共通ですが、結局、バスは一度も使わず、
トラムだけで、主要な観光ポイントへ移動することができました。
事前におおよそのスケジュールを立てて、一日に3回以上、
トラムもしくはバスを使うのであれば、一日乗り放題券を
買った方がお得です。
場所によっては日中、訪れた場所でも夜はライトアップされて、
異なる景色が見られるので、迷う場合は一日券を
買ってしまった方が気楽に行動できると思います。
さて、ボルドーの旧市街を歩いているとこのような街壁門が現れます。
市内に数箇所あり、こちらは当時の国王シャルル8世が
イタリア軍との戦いに勝利したことを記念して、
1495年に建てられたカイヨー門です。
カイヨー門反対側。中世の面影を垣間見ることができますね。
ボルドーで、市民にも観光客にも最も人気のある場所とも言えるブルス広場。
1730年から1775年にかけて、当時の地方長官の下、王付建築家の
ジャック・ガブリエルと息子のアンジュ・ガブリエルによって建設されました。
Le miroir d'eau (水の鏡)と呼ばれるこの場所はとりわけ、
夜はライトアップされた建物がこの水の鏡に映しだされ、
ため息が出るほどの美しさです。
夏は水遊びをする人々で賑わう市民の憩いの場所です。
1869年ヴィスコンティ設計のゼウスの三女神の噴水。
フランス皇后ウジェニー、イギリス女王ヴィクトリア、
スペイン女王イサベル2世が三女神のモデルとなっています。
後ろの建物はブルス宮殿で、現在は商工会議所と郵便局が入っています。
そして、ブルス広場から徒歩5分ほどの距離に、12万6千m²という
ヨーロッパの広場としては最大の広さを誇るカンコンス広場があります。
かつて、この場所にはフランス王シャルル7世によって、
1453年に建てられたトロンペット城がありました。
そのトロンペット城はボルドー市民による
ロルメ暴動で半壊し、ルイ14世時代に再建されました。
ルイ16世時代の1788年に城は売却され、1818年には完全に破壊されました。
フランス革命時には処刑場として、使用されたそうで、
パリでいうコンコルド広場のような存在なのだと思いました。
現代ではこの広場で、コンサートや移動遊園地、
蚤の市やワイン祭りなど様々なイベントが開催されるそうですが、
何もない時は広過ぎて、少しばかり、殺風景な印象さえ受けます。
パリでも毎年10月の第2週末にブドウ収穫祭が開催されますが、
ボルドーのワイン祭りは2年に1度、偶数年の6月末頃に開催されるそうです。
世界的に有名なワインの産地での祭典ともなれば、さぞかし大盛況でしょうね。
広場の象徴ともいえる高さ43mのジロンド派記念碑はフランス革命の
政治派閥ジロンダンの勝利を称え、1894年~1902年に建造されました。
こちらは圧倒的な存在感があります。
塔の両側は躍動感溢れる青銅製の彫刻を伴う立派な噴水と
なっていますが、この彫刻は第二次世界大戦の際に
金属供出のために撤収され、1983年に復元されました。
こちらは1684年から1707年にかけて、建設された
バロック様式のノートルダム寺院。
表通りに面していないので、見過ごしてしまうような場所にあります。
正面の装飾は美しいのですが、
内部は小じんまり、そして、地味です。
ボルドーで、たくさんの教会を訪れましたが、地味な教会として、
記憶に残っています。
最晩年をボルドーで過ごしたスペイン人画家ゴヤが
葬られた寺院として知られています。
13世紀に建設された中央に鐘が下がっている城門、大鐘楼。
南側に面するこの時計は18世紀に作られたもので、
こちらの北側の時計は15世紀に作られたものです。
時代を感じながら、見比べてみるのも興味深いですね。
宜しければ、ボルドー夜の街歩きもどうぞ。 → こちら
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