切り立つ断崖絶壁の上に建つ
修道院。
その写真を初めて見たのは
旅行雑誌だったか、テレビ
だったか忘れてしまいましたが、
とにかく強烈に脳裏に焼き付き、
いつか必ず行こうと
心に決めていた場所。
それがメテオラでした。
メテオラはギリシア北西部、
セサリア地方北端の奇岩群と
その上に建設された修道院
共同体、いわゆるメテオラ
修道院群の総称である。
その地形及びギリシア正教の
修道院文化の価値からユネスコ
世界遺産に指定されている。
その名はギリシア語で「中空の」
を意味する「メテオロス」
という言葉に由来している。
メテオラ - Wikipedia より
初めてギリシャを訪れたのは、
今から15年以上も前のこと。
でもその時は行くことができず、
今回、ギリシャ旅行を計画する
にあたり、どうしてもメテオラ
に行きたいと主人に伝えました。
アテネからメテオラに個人で
行く交通手段として、レンタカー、
列車、バスなどがありますが、
私たちは体力的に最も負担の
少ない列車で向かうことに
しました。
しかし、後に往復切符を購入した
ことで、問題が発生します。
個人手配が不安、もしくは面倒
な方は、アテネ発の1泊ないし
2泊のバスツアーがあるので、
ご利用されるのがよろしい
かと思います。
さて、列車でアテネのラリッサ駅
からメテオラ観光の拠点となる
カランバカまでは約5時間前後。
のどかな風景を車窓に、のんびり
とした時間が流れます。
無事、カランバカに到着し、
翌日、私たちが乗る予定の
夕刻発の復路の列車について、
窓口のお姉さんに確認して
いた時に、驚くべき事実が
発覚します。
なんと翌日はストライキで、
全ての列車が運休とな!?
そして、更に今朝、購入した
ばかりの復路の切符は
払い戻しできないとのこと。
えーーーー!ストライキで
運休の上に、切符の払い戻しも
できないなんて!
そもそも今朝、往復切符を
購入する時点で、関係者なら
明日はストで全列車運休
と分かっていたはず。
それなのに、明日の復路の切符を
売ったってこと? ひどーい!
お姉さんに状況の説明をしても
「ストだから仕方ないわね。」
の一点張り。
列車でアテネに戻るには
今日の夕方もしくは2日後の
列車で戻るしかないとのこと。
今日の夕方って、今から3時間後。
はるばる5時間もかけて、
念願のメテオラにやって来て、
十分な観光もできずに帰る
なんて絶対イヤ!
でも予定の1泊から2泊に変更
することも、後のスケジュールを
考慮するとできません。
一瞬焦るも交通手段は列車
だけではないのですから、
まっ、なんとかなるでしょう。
とりあえず、タクシーで
ホテルに向かいます。
宿泊先のホテルはこちら
「Pyrgos Adrachti」。
オーナーはメテオラ観光の
的確なアドバイスもしてくれ、
気さくで親切。
テラス付きの私たちのお部屋
からは、下の写真のとおり、
覆いかぶさるような迫力ある
巨大な奇岩が眺められ、
展望も素晴らしいです。
お部屋のサイズは広くはない
ものの、必要十分でベッドも
キングサイズで寝心地も
申し分ありません。
ビッフェ形式の朝食も美味しく、
お値段もリーズナブルで、
総合的に判断して、かなり
コストパフォーマンスの良い
ホテルです。
もし家族や友人がメテオラを
訪れることがあれば、是非
おすすめしたいホテルです。
有名観光地にもかかわらず、
このあたりはサントリーニ島、
ミコノス島などに比べ、
ホテルもレストランも
良心的なお値段でした。
修道院巡りは時間に余裕が
あり、脚力に自信があれば、
徒歩で巡るのも可能でしょうが、
そんな時間も体力もない私は
限られた時間で効率良く
巡るため、ホテルのオーナーの
手配で、タクシーをチャーター
しました。
早速、修道院巡りに出発です!
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◆ Hotel Pyrgos Adrachti
Kastraki Meteoron, Kastraki, Kalambaka 42200, Greece
メテオラ修道院巡り【2】へ続きます。