友人からいただいた「つぶあん」。
何に使おうかあれこれ考えて、
「そうだ、あんまんを作ろう!」
と思い立ちました。
日本ではスーパーに行けば、
井村屋のあんまんが売っていますし、
コンビニでもホカホカのあんまんが
すぐに食べられますので、
これまで、あんまんを手作り
したことは一度もありません。
そこで、あんまんのレシピを
ググってみると、あんまんの
ふっくら感を出すにはベーキング
パウダーが必要とのこと。
私はあまりお菓子を作らないので、
我が家には重曹はあれど、
ベーキングパウダーはありません。
重曹もベーキングパウダーも
主成分は炭酸水素ナトリウム
なので、家にある重曹で代用
できないかと更に調べると
重曹の特長は
・生地が横に伸びる傾向にある。
・独自の匂いと苦みがある。
・生地が黄色っぽくなるため、
白く仕上げたいお菓子には向かない。
ということが分かりました。
その特長を利用したものが、
どら焼きです。
一方、ベーキングパウダーの特長は
・生地が縦に伸びる。
・ふんわりとした仕上がりになる。
・ほぼ、無味無臭。
・加熱しても色は付かず、白く仕上がる。
ということで、ケーキや
白い蒸しパン作りに向きます。
以上のことから、あんまん作り
には重曹ではなく、やはり、
ベーキングパウダーが必要
になります。
フランス語でベーキング
パウダーは levure chimique
(ルビュール・シミック)。
早速、スーパーで購入し、
あんまん作りに必要な材料は
すべて揃いました。
そして、今日、おやつの時間に
合わせて、初めての
あんまん作りに挑みました。
生地の材料を混ぜ合わせ、
冷蔵庫で30分寝かしたら、
餡を包んで、形を作り、
20分蒸し上げれば完成です。
難しい工程ではありません。
蒸し器に入れたら、後は
出来上がりを待つのみです。
20分後、ワクワクしながら、
蒸し器の蓋をあけると
えっ!
生地が・・・
生地が 茶色い んですけど?
真っ白のホカホカあんまんを
待ちわびていたのに、
出来上がったのは蒸し立て
温泉まんじゅう ですよ!
キングサイズの温泉まんじゅう。
なんでだ
真っ白がいいから重曹ではなく、
ベーキングパウダーを使った
というのに、なぜ、色がつく?
しかも黄色っぽいのではなく、
茶色ですよ。
ベーキングパウダーの特長は
加熱しても色は付かず、
白く仕上がるはず。
間違えて、別の物を買って
しまったのかと思い、今一度、
確認してみるも、買ったのは
確かにベーキングパウダー。
おかしいなぁ。
フランス人の口に合わないかも?
と思いつつ主人に、出来立ての
温泉まんじゅう、いや、もとい、
あんまんを差し出すと、
目を丸くして、
「なにこれ?パン?」
「えっ?う~ん、パンではないよ。」
ふたりで、あんまんを頬張りました。
色はついてしまいましたが、苦味は
なく、味も食感もあんまんです。
主人の反応を見ると苦笑い
しています。
正直な感想、言っていいんだよ。
すると「僕、これ、好きじゃない。
スポンジ食べてるみたい。」と。
あんこが苦手なのではなく、
皮に問題があるそうです。
「4個作ったんだけれど、
もういらない?」
と聞くと
「いらない。」 と即答。
「別にいいよ。私が食べるから。」
と言ったものの
「遭難して、3日くらい何も食べ
なかったら、食べてもいい?」
と聞いてみました。
せっかく作ってもらったのに
申し訳ないと思ったのか、
「じゃぁさ、中にチーズ入れて、
オーブンで焼いてくれる?」
と言ってきたのです。
はっ?
フランス人というのは唐突に、
とんでもない事を言い出します。
つぶあん + チーズ ですよ。
言われた通りに、あんまんに
切れ目を入れ、フランス人の
大好きなコンテチーズをはさみ、
オーブンで焼いたところ、
温泉まんじゅう風あんまんが
見た目、完全にパンになりました。
パンになったら、フランス人
ダーリンのテンションも上がり、
あんことチーズのコラボも
お気に召したようで、
喜んで、食べましたとさ。 おしまい。
皆さまの応援が更新の励みになります。
一日一回、それぞれに応援クリック、よろしくお願いいたします。
ブログ初めましての方は ▶ こちら も読んでくださいね。
フォローしていただくと更新通知が届きます。