スイーツの本場、フランスに暮らしておりますと家でお菓子作りを
しようという気になかなかなりません。 少なくとも私は。
お菓子を一から作るとなると時間も労力もかかりますし、
要するに面倒くさいというのが一番の理由です。
世界に名だたるパティシエのお店が集中するパリですから、
食べたい時にその都度、買った方が効率的なのです。
日本に一時帰国した際に実家から持ち帰ったメープルシロップ。
パンケーキにでもかけるつもりで、海を渡りましたが、主人の
「僕、パンケーキよりもクレープの方が好き」という言葉で出番なし。
ではクレープにかければ良いではないかというご意見もあるかと思いますが、
クレープはお店で食べた方が美味しいに決まっているのです。
我が家では甘いクレープは外で食べるものとなっています。
活躍の場を失いかけたメープルシロップでしたが、お菓子作りに
時間と労力をかけたくない私にぴったりの簡単レシピを見つけました。
それが『炊飯器でメープルケーキ』です。
レシピは 
コチラ を参考にしました。
材料を混ぜ合わせ、バターをうすく塗った炊飯器に入れたら、
あとは焼き上がりを待つのみです。
炊飯器の種類にもよると思いますが、我が家の炊飯器は
1回では焼き上がりに不十分でしたので、2回炊きしました。
メープルの香りがほんのりするケーキが焼き上がりました。
フランス人ダーリン実食。
「悪くはないけど・・・」 けど、何？
お菓子の国で生まれ育ったフランス男のジャッジは厳しいです。
「食感のアクセントになるものを入れた方がよりいいね。例えば、クルミとか」
なるほどね。それは言えてる。
メープルとクルミなら相性もいいし、次回は入れてみようと思います。
「それとクレーム・シャンティイもあった方がいいな。」
でた！クレーム・シャンティイ。
砂糖入りの生クリームを泡立てたものをフランス語で
「クレーム・シャンティイ」と言いますが、フランス人は
このクレーム・シャンティイが大好きで、
何かにつけて、デザートにトッピングしたがります。
それはただ君がクレーム・シャンティイを食べたいからでしょう？
「でもこの前、作ってくれたスポンジに比べたら、遥かにこっちの方がいいよ。」
彼の言うスポンジとは「あんまん」のことですが、
詳しくは あんまんを作ってみたものの… へ。
メープルシロップが入っているので、しっとりしていて、甘さも控えめ。
素朴な味わいで、これはこれで美味しいと思います。
なんと言っても手間がかからず、炊飯器で作れるのが良いですね。
主人もオーブンではなく、炊飯器で作ったことに驚いていました。
あまり知られていませんが、メープルシロップはカルシウム、カリウム、
亜鉛、鉄分、マグネシウムなど体に必要不可欠なミネラルを数多く
含んでいるバランスの良い健康食品なのだそうです。
驚くべきことにハチミツと比べて、カルシウムが約40倍、
マグネシウムが20倍、カリウムが17倍も含まれ、また、
抗酸化作用をもつポリフェノールを54種類も
含んでいるので、アンチエイジングにも効果的。
気になるのがカロリーですが、上白糖、ハチミツ、黒砂糖よりも
メープルシロップはカロリーが低いそうですよ。
ただ、他の甘味料が混ざっている商品も多いので、
購入の際には成分表示を確認して、100%純粋な
メープルシロップを選ぶことが大切です。
独特な香りがあるので、これまでハチミツの方を
好んで使っていましたが、メープルシロップも
食生活に上手に取り入れたいと思いました。
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