終章で終わったかのようだった他学部の男性ですが、しっかりとわたしはバトンを受け取ってしまったようです。
教授会開催の数日前には、学部と研究科合同で学長との打ち合わせが必ずあります。
その資料を作成するだけでなく、「なぜそうなるのか?」という根拠資料までトップのために準備しなくてはなりません。
昨日はその打ち合わせ数時間前になって、資料を前もって見ていた部の上司から例の規程改正の内容について意見がありました。
やっつけ仕事をしたわたしのツメが甘かったのです。
「誰が何をするためにどうするのか、これがまったくわからない」ということでした。
たしかに、言われたとおりでした。
作成している時は自己満足のできばえで深部まで考えていませんでした。
この上司はいつもギリギリのところでこうやって意見や指示を出してくることがしょっちゅうで、そのたびに「ぎゃーっ!」「おえーっ!」「いやーんっ!」こんな感情しか浮かばない状態で作業し直しています。
でも、感謝しているのです。
タイミングは別として、いつも勉強させてくれるからです。
若いとか年配だからとか関係なく、考えることをたたき込んでくれる上司です。
次に同じような状況になった時、見落としているところを「あ!」と振り返って考えることが習慣になってきました。
好きなタイプではありませんがそこだけは心から感謝しています。
トップには了承されないと思っていた案件や、叱られると思っていた報告事項も無事クリアでき、バトンをくれた男に会議資料にしてくれるよう資料を送っておきました。
勝手に修正されないように(いろんな人が保管してしまうと、どれが最新版かわからなくなってしまうため)意地悪してPDFデータにして送りました(笑)。
「今後、改正されることがあったら、次はお願いしますね!」くらい申し添えておけばよかったと、あとになって思い出したのです・・・やっぱりわたしはツメが甘いです。
教授会が終わってからが大変な作業が待っているのですが、ひとまず大きくのしかかっていた肩の荷がおろせた気がしています。
今回のゴタゴタのことで頭がいっぱいになりすぎて、大切な案件を議題に入れることをすっかり忘れてしまっていたことを帰る頃に思い出し、頭から床に向かって雪崩れ落ちましたが、「ま、明日でいいか!」とケセラセラ風に家路を急ぎました。
オートロックが開錠される音で犬はわたしが帰ってきたことを察知し、玄関扉の内側を引っ掻き続けます。
そして、玄関の扉が開くと声にならない鳴き声でわたしに猛突進します。
引っ越してからもう何回お尻もちをついたことかわかりません(笑)。
この子がいなかったら毎日毎日12時間以上働いて、こたつでうたた寝し、ノイローゼのようになりながら部屋を磨き続けていたと思います。
人でも動物でも植物でも、そこに帰る意味がある・・・それは生きる支えでもあります。
ではまた、ごきげんよう。