今、大学も大変です。
特に医学に関しては、実習先からの受け入れキャンセルはもちろん、医師国家試験を前に6年生はピリピリムードだと思います。
わたしの領域・・・医学研究科(大学院)・・・ではそういった緊迫するようなことはありませんが、院生のほとんどが附属病院や出向先においてのドクターという立場であるため、それはそれで安心とも言い切れません。
社会人としての医療従事者という立場と、大学院生という学生という立場を併せ持つため、線引きがとても難しいのです。
他部門では職員の同居ご家族が感染し、濃厚接触者となるケースがちらほら情報として耳に入ってきます。
この濃厚接触者の定義が曖昧というのか、ケースバイケースというのか、「この場合は自宅待機とする」、「場合によっては勤務可能とする」など、「今休まれたら困るんだよ〜!」が見え見えです。
教育機関だけがそういうわけではありませんが、実際に感染して休んでしまったら誰も対応できないか、要領を得ないか・・・そんなところだと思うのです。
「大丈夫、大丈夫、仕事なんてどうとでもなるもんだから!」って思っていましたが、世の中そんなに甘くないことがわかってきました。
動こうとしてくれる人は間違いなくいますが、今はアルバイトのかたを含めてひとりひとりへの負担が非常に大きく、帰りたい時間に帰れないのも現状です。
そんな中で、部下のO(以下、「オニ」という)はというと・・・
金曜日は朝からプリプリして機嫌が悪く、話しかけたわたしに、さっそくあの目だけ笑った気持ち悪い顔で「は〜い」、「は〜〜い」とこれまたイカれた返事を返してきました。
それは上司に対しても同様で、後で上司と話をしましたが、「ボクはもう流してますよ」とオニの存在は認めながらも所作や言動については「何も見ていない、聴いていない」状態のようでした。
オニはわたしにどっぷりと依存していて、わがままになりがちです。
プリプリしながら書類の入った封筒の束をわたしに差し出して「今日は研究棟に行かれることはありますか?」といかにも「持って行ってくれるよね?」みたいに封筒を押しつけてくるので、「今日は◯時から打ち合わせがあるのと、◯◯会議の資料の修正、あと◯◯の依頼があるから行かないし、自分で配って」とごく普通に返しました。
そしたら「は〜〜い」とキレ気味の言動と、もう見飽きた気持ち悪い顔で返事があり、物にやつ当たりを始めたのです。
わたしの夫とオニをセットしてどこかに蹴り飛ばしてやりたい気分です。
ついにわたしは上司に悪意の媚薬を振っておくことにしました。
「2年前に◯◯部に異動になった、◯◯くんにこちらに戻りたいと相談を受けているんです。彼もいろいろとありましたが、態度も真面目ですし暴言を吐くことはありません・・・」
業務に支障をきたさないように、ゆっくり、ゆっくりとオニ退治を始めることにしました。
ではまた、ごきげんよう。