こんにちは
瑛子クラリスです。美味しいラム肉を手に入れたので料理するのが楽しみです。
 
さてリリースされたばかりのNetflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」、エピソード1を見たら止まらなくなって最終エピソード8まで一気見しました。
 
評価
日本のドラマ見ない人、海外ドラマばかり見てる人、映画やドラマに関して自分は目が肥えていると思っている人、そんな人におすすめします!!

まだ始めたばかりのブログですが、お気づきの通り私は基本的にイギリスの歴史ドラマが好きです。またアメリカのドラマも骨太のものから、多様性、ダイバーシティを意識したものなどを好みます。

日本の作品はほとんど見ていませんでした。黒澤明監督など昔のものが多かったです。チャラチャラしたアイドルが出てきて下手な演技を始めるとそれだけで見る気を無くしていました。アイドルは悪くないです。出演させる側が悪いだけですから。日本の作品でも面白いものがあれば見るつもりでした。面白いものがないから海外ドラマに走っていました。私のようなタイプは少なくないと思います。そんなみなさん、ついに日本の作品を見る日が来ました。それがこのNetflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」です。
 
制作サイドの本気度がひしひしと伝わってくる作品でした
 
みどころは3つ
1.ディストピア東京
2.充実の俳優陣
3.アクション
 
一つずつ説明します
1.ディストピア東京
舞台は東京ですが冒頭に無人の渋谷スクランブル交差点が登場しました。その後も、無人の首都高速が出てきます。関係各方面に撮影許可の申請をしても降りるわけないので、驚愕の景色でした。しかもそれがナチュラルです。わざとらしくない。見慣れた東京がディストピア化している様は映像作品だからこそ楽しめるものです。
2.充実の俳優陣
登場人物が多い作品なので俳優さんがたくさん出てきます。主演の山﨑賢人さん土屋太鳳さん、あとは町田啓太さんはファンが多い役者さんだと思います。ほかにも村上虹郎 森永悠希 町田啓太 三吉彩花 桜田通 朝比奈彩 栁俊太郎 渡辺佑太朗 水崎綾女 吉田美月喜 阿部力 金子ノブアキ 青柳翔 仲里依紗とこれでもかという俳優陣です。そして俳優の本気の演技が見られます。
わたしは特にファンという俳優さんはいなかったので、いいと思った俳優を上げていくと
 
主演の有栖(アリス)役の山﨑賢人さん
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軟弱だけれど生き残る強さがある演技が自然でとてもよかったです。演技力あるでしょという説得力なしに説得力のある演技をしていました。
 
同じく主演の宇佐木(ウサギ)役の土屋太鳳さん
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海外受けしそうな雰囲気がありました。宇佐木は身体能力が高い役柄ですが、土屋さん自身も以前SIAのミュージックビデオでダンスしていた記憶がありますが、そうしたダンス経験からなのか動作の一つ一つが美しい。準備体操するときに屈伸しても美しく、食事を食べる前にいただきますと手を合わせても美しく、それが実力に裏打ちされている様子がうかがえて、とてもよかったです。
 
粟国(あくに)役の青柳翔さん
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若い俳優さんがしのぎを削って演技する中、青柳さんの抑制的な演技に目を奪われました。顔芸(顔だけで大げさに演技すること)なし、高ぶるようなシーンでも必要以上に絶叫しない。(絶叫しないわけではない)。感情を表に出さないあくらの感情を演技する技量のある俳優さんだと思いました。見ている途中でもう少し体絞ったほうがいいのでは?と思いましたが、そうするとハリウッド的なわざとらしさが漂ってしまったかもしれません。並みいる俳優の中で演技力ナンバーワンです。
 
3.アクション
アクションシーンがたくさんありますが、例えば土屋太鳳さんはダンスができるのでもともとの身体能力の高さがあるとは思いますが、ちょっとそこ高さあるよね、というところから平気で飛び降りたりしています。わたしはどこが本物の役者でどこがボディダブル(スタント俳優)使っているのか見るのが好きなのですが、ボディダブルを極限まで減らして俳優がアクションシーンを実際に演じているようです。途中で止めたり戻したりしながら確認しましたが、特に朝比奈彩さんのアクションシーンではボディダブル使ってよ!と見ていて叫びたくなるほどでした。ボディダブルだとわかるところはありますが、使い方が上手い!ちゃんと朝比奈彩さんのような体格(もしくはそう見えるような)のスタントでナチュラルで見応えがありました。
また蹴られたり殴られたりして吹き飛ばされるシーンがまるでコミックかアニメのように遠くにスコーンと飛ばされるので思わず声が出ました。オリジナリティのあるアクションシーンが面白かったです。アクションものは好きではないのですが、この作品に関しては楽しめました。
もともと日本の映画界では殺陣師さんがいたり、アクションシーンのクオリティは高かったのだと思います。今回その実力をいかんなく発揮したと思います。
 
以上みどころを3つ上げてみました。
本当に日本もストリーミング配信の時代になりましたね。もうね、地上波では絶対に放送できない内容です。暴力シーンもあります。スポンサーのことを気にせず作れる=視聴者もCM抜きでストレスフリーです。今際の国のアリスでは地上波ではありえないほどの製作費がかけられていると思います。あともうひとつみどころではないのですが番外的に下に書きます。
 
海外市場で受ける要素あり
英語のタイトルは Alice In Borderland です。これはとてもわかりやすいです。”Alice In” で始まって、終わりに ”Land” が付くのは英語圏のみならず、世界中で分かりやすく受け入れられやすいタイトルだと思います。他にも数を数えるときに「正」を使わず棒を使うなど、海外で配信された時のことを考えて作られています。あとは日本ならではのものが多く見受けられたこと。刀と柔術など海外市場で受ける要素がふんだんにあります。また土屋太鳳演じる宇佐木の礼儀正しさ、柔術での礼といった精神性は実写だからこその説得力がると思いました。海外メディアからインタビューを受けるときに、朝比奈彩さんには柔術のおける師弟関係、日本の親子関係といった精神性を、土屋太鳳さんには食事前に手を合わせて「いただきます」というのはなぜなのか、きちんと言葉で説明してこの日本の精神性を海外に知らせてほしいと思います。

 
今際の国のアリススタッフ一覧

Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」

Netflixにて全世界独占配信中

原作:麻生羽呂「今際の国のアリス」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
監督:佐藤信介

出演:
山﨑賢人 土屋太鳳
村上虹郎 森永悠希 町田啓太 三吉彩花 桜田通 朝比奈彩 栁俊太郎 渡辺佑太朗 水崎綾女 吉田美月喜 阿部力 金子ノブアキ 青柳翔 仲里依紗

脚本:渡部辰城、倉光泰子、佐藤信介
音楽:やまだ豊
撮影監督:河津太郎
美術監督:斎藤岩男
アクション監督:下村勇二
VFXスーパーバイザー:神谷誠、土井淳 エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆
プロデューサー:森井輝
企画・制作:(株)ROBOT
© 麻生羽呂・小学館/ROBOT
Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/今際の国のアリス

このスタッフロールを念頭にさて、もう一回見ましょうか笑
ではごきげんよう
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