みなさん、こんにちは (^-^)v
MMA事務局です。
早いもので、このMMAマガジンも今号で51回目になりました。
これも皆さんの応援のおかげです。
いつもありがとうございます(`_´)ゞ
それでは今号の目次です。
①大好評コバルト小説
【トキメキ恋のラブテレフォン~浮気なアイツにロックオン~】
②血液型占い
③エッセイ【ウィルコム】
④ウィルコムお得情報
⑤編集後期
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
①【トキメキ恋のラブテレフォン~浮気なアイツにロックオン~】
作 クリスティーヌ一也
【前回までのあらすじ】
あたし、桜田まい。
どこにでもいる、ごく普通の女子高生。
隣に住む正樹とは幼馴染みで、ケンカ友達みたいな感じなの。
ほんとに兄弟みたいな感じで、今までは異性として意識した事なんてなかったんだけど、最近急に意識するようになったゃったの。
でも、告白なんて当然出来なくて…
そんな正樹に学園のマドンナ白百合さおり先輩が告白したという噂も出てきて
あたしも動揺しっぱなし!
とにかく、正樹に電話で話を聴こうとするんだけど…
【51話】
あたしは、さっきから携帯の画面と にらめっこしていた。
何度も電話をかけようとしてはやめて、う~ん、なんてうなっちゃってるの。
「悩んでるのね?」
そんな事を続けていたら、お姉ちゃんが心配して声をかけてきた。
「ちょっとね。」
「電話、したいんでしょ?」
「そうなんだけど…」
そう、確かにさっさと電話して話を聞いた方がスッキリするのはわかってるの。
でも…
「電話しなさい?」
お姉ちゃんが優しく言う。
「でも…」
「忘れたの?あなたの加入しているウィルコムの誰とでも定額なら、月500回まで10分間の通話が無料になるのよ。」
そうだった!
ウィルコムの誰とでも定額は月々たったの980円追加するだけで、他社携帯だって、どこにかけたって無料になるんだ。
「そうだったわ!ありがとうお姉ちゃん!」
さすがはお姉ちゃん!便りになるわ。
あたしは勢い付いて携帯を開けて…
「あ、でも…」
「今度はどうしたの?」
あたしが動きを止めたのを見て、お姉ちゃんが苦笑している。
「だって、これって、10分までの通話が無料でしょう?
10分過ぎちゃったらどうするの?」
そうなのだ。
10分までは確かに無料だけど、それを過ぎちゃって通話料が発生しちゃったら大変!
「大丈夫よ。」
お姉ちゃんは慌てずに言う。
「確かに10分過ぎたら通話料は発生してしまうわ。
でも、10分になる前に一回電話を切って、すぐかけ直せば、また通話料は無料になるのよ。
こう言う使い方をすれば、実質5000分の無料通話と同じになるわ。」
「でも、毎回10分ごとに電話を切るってなると正樹になんて言えばいいのかな。」
10分ごとに電話を切りたいなんて、ちょっと言いづらいよね。
「心配いらないわ。」
またお姉ちゃんは焦らず言うの。
「ウィルコムは本当はそんな事無いんだけど、電波が弱いってイメージが着いてるわ。
だから今回はそれを逆手にとるのよ。」
「どういう事?」
あたしにはサッパリわからない。
「だから10分立つ前に電波が悪いとかなんとか言って電話を切っちゃうのよ。
それで、しばらく待っていなさい。
かなりの確率で向こうからかけ直してくるはずよ。
そしたら、気兼ねなく通話できるでしょ?」
さすがはお姉ちゃん!
こんな事考えるなんて、相変わらず歪んでいて便りになるわ。
「ありがとう!お姉ちゃん。
今度こそ電話してみるわ。」
「頑張ってね。」
そう言うとお姉ちゃんは席をたった。
プルルル
プルルル…
「もしもし?」
正樹だ!
「あ、正樹?実は」
その時だった。
「だれから電話なの?」
さおり先輩の声が聞こえてきたの…
【つづく】
いかがでしたか?
この先の展開が気なりますね。
クリスティーヌ一也先生の小説が読めるのはMMAマガジンだけ!
【MMAマガジン後半へつづく】