イントロとアウトロが少し物足りない気がしますが、マストアイテムの収録曲は全体的にこういう傾向にありますね。
この曲は天才朝倉さやの名前を世界中に知らしめた作品だと思います。
上京してからデビューまでの、順風満帆とはいかなかった、焦り、挫折、そして希望を歌ったものです。当時の日記から言葉を拾い集めて出来上がった歌詞なのでリアリティーがありますね。
文句なしの名曲です。これがわからない人は、かわいそうですね。人生の1/3を洞窟で過ごしたようなものです。
民謡節全開のコーラスパート、なんか泣けてきた〜♪ この歌詞は凄いです。当時のフラストレーションがここで一気に爆発しています。
2ndコーラスラストのつづいてるんだじぇ〜♪
ここにきての山形弁。涙が止まらない感動の名曲なのに、さやちゃんはここでも遊び心を忘れません。POPミュージックにはこの遊び心が絶対に必要なんです。みんな生真面目過ぎるんです。悲しい曲にも遊び心は必要です。
ここの山形弁は勇気がいるし、躊躇しなかった、さやちゃんは偉いです。そしてこの直後に襲ってくるこの曲最大の山場。
散らかっていた感情が鼻歌になってスキップ〜♪
このメロディーラインは美しく、ソングライティングも素晴らしい！
ここの盛り上がりは世界最高傑作ではないでしょうか？私はこれより凄い曲を知りません。
Guns N' Roses のSweet Child o' Mine♪を遥かに超えると思います。Axl Rose とSlashが2人がかりで鳴らした音を、さやちゃんはたった1人で鳴らしたんです。
世の中には絶対に聞かなきゃいけない曲ってあると思うんですね。シンドラーのリストのテーマ曲とか、ナオミシュメルの黄金のエルサレムとか。そしてこの曲もその中の1曲だと思います。