考え方の角度を変えたり、今まで常識とされてきたことと情報過多の現代の違いで思考を変えてみるひらめき電球ひらめき電球ひらめき電球ひらめき電球ひらめき電球


ナルホド得意げ



頷ける部分がいっぱい有り、わかりやすい本デス

1部紹介しますニコニコ


*整理*
学校が忘れるな、よく覚えろと命じるのはそれなりの 理由がある。
教室は知識を与えたり、ふやすのを目標にする。覚えているかどうか、ときどき試験して調べる。

これまでの教育は人間の頭脳を倉庫のようなものだと見てきた。中にたくさんのものが詰まっていればいるほど結構だとなる。


倉庫としての頭にとっては忘却は敵である。
人間の頭はこれからも一部は倉庫の役割を果たし続けなければなかないだろうが、新しいことを考え出す工場でもなくてはならない。
順序よく並べ、整理する。
この整理に当るのが忘却である。


何か突発的なことが起こったとき、あまりのことにいろいろなことが一時殺到する。これが「忙しい」のである。
「忙」の字は心(りっしんべん)を亡くしていると書く。忙しいと頭が働かなってしまう。


平常生活で頭が忙しくてはいけない。
人間は自然に頭の中を整理して忙しくならないよいになっている。



星空睡眠である星空


眠ってからしばらくするとレム睡眠が始まる。このレムの間に頭はその日にあったことを整理している。記憶しておくべきことと忘れるものとの区分けが行われる。自然忘却である。



朝、目を覚まして気分爽快であるのは夜の間に頭が整理されているからである。何らかの事情で妨げられると寝ざめが悪く、頭が重い。


朝の時間が思考の黄金時間であるのも頭がよく整頓されて動きやすくなっているからにほかならない。



現代は情報過多といわれる社会に生きている。レム睡眠くらいでは処理できないものが残る。
これをそのままにしていおけば頭の中が混乱して「忙しい」状態になる。
ノイローゼなどもそういう原因から起こる。


食べるものを食べて、消化吸収したら残りは体外へ排出する。排泄しなければ飽和状態になる。


頭をよく働かせるためにはこの《忘れる》ことが極めて大切である。
頭を高能率の工場にするため。



忘れるのは価値観にもとづいて忘れる。価値観がしっかりしていないと大切なものを忘れ、つまらないものを覚えていることになる。



by
外山 滋比古