労務管理の目的等についての話題を続けます。
数回に渡り参考にしている本から該当部分・・・
つまり、労務管理の目的等についてです。
日本の労務管理の特異性に関しては前回通りですが、
著者も言うように、「ほとんど同一の定義はない」とか…。
結局、時代や国を始めとした環境に左右されるのですね。
ただ、その意義や目的を大きく4つに分けられるとのこと。
1.労働者を、特殊な生産要素である「労働力」と見て、
能率的に、又は経済的に有効利用するための施策。
2.経営と従業員の間によい協力関係を形成・維持すること、
あるいは、経営体として労使間に共同体関係を形成する。
3.1,2の双方が並存する目的であるとする「二元論」的定義。
4.戦後の日本にあった、独占資本が剰余価値を最大限にする搾出と、
資本による労働者支配の体系的な施策であるとする批判的な定義。
以上が、1920年代から80年代に至るまでの米・独・日の主要な見解のよう。
いよいよ次回これらを総合した上での著者の見解を引用したいと思います。
なんとなくですが、なるほど、そうかな・・・と言う感じも出てきました。