私はいわゆる晩婚。
結婚なんか興味なかったし、子供も興味なし。いたらもちろんかわいがるけど。
習い事は主人が数学物理化学英語、私がピアノ声楽フランス語イタリア語古文を教えられるので教育費は極めてかからなさそう。

しかしながら肝心の子供。
主人はロンドンと仕事をしていて時差のため、ひどいと仕事は早朝から深夜。そんな動物みたいなことはしていられない。
よってプロジェクトが落ち着くまでは無理。

そのプロジェクトが落ち着くのにあと二年はかかる。その頃は私は40を過ぎている。もうお互い老後の準備をする時期である。
元々人生のパートナーとして望んだ結婚。何も不服はない。

幸いなことに主人は私を目の中に入れても痛くないくらいに大切にしてくれている。私もそう。主人は私にとって、夫で大親友で憧れで尊敬する存在。我ながら神様と結婚したのかしら?と常々思う。

主人の母もよく許してくださっていると思う。
良くは思われていないが、口出しもしない。毎回、○○はいいお嫁さんと出会えて良かったわね、と言ってくれる。お世辞かは知らない。
主人の母は、一体どうやって、主人のような優しくて頭が良くて素敵な人間に育てたのか謎に思う。私たちにももし万が一だけど、子供が出来たら代わりに育ててほしいくらい。
むしろ、御義母様、嫁のつとめは果たしましたから子育てお願いしますね、私は勉強したいことがありますので週に2日はよろしくお願いします、と言うと決めている。
まあ、夫婦二人の老後ですらどうする?なので、子供が加わるのはちと難しいだろう。


そんなことはさておいて。
アラフォーの私は今更ながらのそのそオペラと語学を勉強している。果たしてどこまで行けるのか。舞台で歌うことは増えてくるのか。
舞台に出る機会は増やしたいし、年齢を言い訳にしたくない。正直、見返したい人達もいる。

周りには、やはり30代で声楽を始めて、60歳になってもリサイタルを続けている人がいる。とても60には見えない。お子様はいらっしゃらないけど、人生を誰より謳歌している。
あるいは、最近結婚した友人。20代後半で声楽を始めて、色んな舞台で活躍している。40歳なのにあの活躍ぶり。アラフォーの希望の星である。