まず前提として。
動けない人は、
エネルギーが足りないのではありません。
エネルギーが“防御”に使われている状態です。
私が20年見てきた中で共通しているのは、動けない人ほど、頭の中が忙しいということ。
・また同じことになるかもしれない
・ちゃんとやらなきゃ
・でもできない自分はダメだ
脳内では常にフル稼働。
これが続くと、
脳は「省エネモード」に入ります。
やる気がなくなるのではなく、
これ以上傷つかないために、ブレーキを踏んでいる。
「動けない=怠け」ではありません。
「動けない=過負荷からの防御反応」です。
さらにアクセルを踏むこと。
・目標設定
・自己分析
・行動計画
・朝活
でもブレーキを踏んだまま
アクセルを踏めばどうなるか。
エンジンが焼けます。
だから最初にやるのは逆です。
ブレーキを責めない。
アクセルを踏まない。
まずはエンジンを冷ます。
行動しないことは、後退ではありません。
神経の再起動時間です。
面白いことに、
十分に止まれた人ほど、
再出発は静かに、でも長く続きます。
焦って立て直した人ほど、
また同じ場所に戻ります。
“動かない”は、逃げではなく
再構築の準備期間。
前とは違う進み方を手に入れます。
もし今あなたが止まっているなら。
それは終わりではありません。
脳があなたを守っている最中です。
壊れないための停止。
それが終わったとき、
動き出しは勝手に起こります。
努力ではなく、自然に。
次は、 「じゃあ回復期に“していいこと”は何か」 を書きます。
焦らない再出発の作り方を。
「じゃあ回復期に“していいこと”は何か」
焦らない再出発の作り方
止まることが必要だと分かっても、
次に出てくるのはこの不安です。
「で、何をしていればいいの?」
回復期は、
何もしない期間ではありません。
やることを減らす期間です。
ここで大切なのは、
人生を立て直すことではなく、
神経を落ち着かせること。
私が観察してきた中で、
壊れずに持ち直した人たちが
実際にやっていたことは、とても地味です。
回復期に“していいこと”
① 小さく終わらせる
→ 5分で終わることを1つだけやる
(洗面台を拭く、メールを1通だけ返す)
② 刺激を減らす
→ 成功者・比較対象を見ない
→ 不安を煽る情報を遮断する
③ 予定に「余白」を入れる
→ 何もしない時間を先に確保する
④ 体から整える
→ 寝る・温める・歩く
(思考より先に体)
⑤ “今日は壊さなかった”を合格にする
→鏡をみながら意識して笑顔を作る、当たり前の事に感謝する振りをする。
焦る人ほど、
「何を足すか」を考えます。
でも回復期は逆です。
何を減らすか。
再出発は、
加速から始まりません。
静かな安定から始まります。
そしてある日、
形から入って作り上げた笑顔が習慣となり、
あれだけ重く閉じきっていた口に少し緩みを感じると、
不思議な感覚を覚えました。
・前より少しだけ人に会える
・やらなきゃではなく、やってみようと思える
・不安より好奇心が勝つ瞬間が出てくる
これが、動き出しのサインです。
努力して作るものではありません。
十分に止まった人に、
自然に起こる反応です。
焦らなくていい。
今はまだ、
土台を乾かしている途中。
早く建てようとすると、
また歪みます。
静かな再出発は、
派手ではないけれど、折れません。
もし今あなたが止まっているなら。
それは終わりではなく、
作り直しの最中です。
今日は、
5分で終わることを1つだけ。
それで十分です。
そしてこの後、
「止まる”を選んだら、どうなったか?」
正直に言うと、
劇的には変わりませんでした。
次の日にやる気が出たわけでも、
急に前向きになったわけでもない。
でも、約2週間後。
明らかに違っていたことがあります。
まず、
朝のざわつきが減りました。
目が覚めた瞬間の
「今日もちゃんとしなきゃ」という
圧が、少し軽くなった。
次に、
人の成功を見ても
前ほど刺さらなくなりました。
羨ましくないわけじゃない。
でも、崩れない。
そして一番大きかったのは、
時間の感覚。
一週間があっという間で終わってしまう感覚。
また何もできなかった。もう終わってしまった。
という感覚を忘れていた自分がいました。
「無理して戻ろう」としなくなったこと。
以前の私は、
元の自分に戻ろうとしていました。
もっと動けた自分。
もっと頑張れた自分。
ちゃんとしていた自分。
でも、
止まることを続けた結果、
気づいたんです。
戻らなくていい、と。
代わりに起きたのは、
とても静かな変化でした。
・頼みごとを一つ断れた
・休む理由を説明しなくなった
・今日はここまで、と自分で決められた
外から見れば、小さい。
でも内側では、大きい。
そして今
「やらなきゃ」ではなく、
「やってみようかな」が
自然に出てきました。
これは、
無理やり作った前向きさではありません。
十分に止まった人にしか出ない、
回復後の好奇心です。
不思議なことに、
焦って立て直したときよりも、
ゆっくり整えたときの方が
長く続きました。
折れない。
消耗しない。
前より静かで、
でも前より強い。
回復期は、
何も起きていないように見えます。
でも実際は、
「壊れない生き方」に
作り替えている時間です。
正直お金や、社会的地位、
人から見られる自分が、私の価値感の全て
でした。でも望んでも、望んでも手に入るどころか、どんどん遠ざかっていました。
それが今少しずつですが、変化しているように感じます。