NL DIVISION SERIES 第1戦

○STL 5 - 2 ATL×

W ジャック・フラハティ 1-0

L パトリック・コービン 0-1

S クレイグ・キンブレル 1

本塁打 

STL ノーラン・アレナド 1、ヤディア・モリーナ 1 

ATL フレディ・フリーマン 1

 

STLの先発は今季13勝、241奪三振を記録した若きエース。ジャック・フラハティ。

 

対するATLの先発は今季12勝のパトリック・コービン。

 

長く地区王者に君臨していたWSHを破り、

 

久々のポストシーズンに進出し、大いに士気が上がっているATLは、

 

1回表にフレディ・フリーマンのソロで先制すると、

 

2回表にはコービンのタイムリーヒットでリードを拡げていく。

 

しかし、3回裏。

 

今季のSTLの快進撃の象徴となった新主砲、

 

ノーラン・アレナドの3ランが飛び出し逆転すると、

 

4回裏にはヤディナ・モリーナの2ランで加点。

 

シーズン同様、少ないチャンスを確実に得点に繋げていく。

 

先発フラハティも序盤こそ不安定だったが徐々に落ち着きを取り戻し、

 

3回以降をわずか2安打に抑え、7回10奪三振の好投でリリーフに後を託すと、

 

7回はアーチー・ブラッドリー、8回をライアン・ヘルスリー、

 

9回はクレイグ・キンブレルが締め、投打が噛み合ったSTLがまずは先勝した。

 

ATLは先制こそしたが後が続かず、先発のコービンも一発に泣いたが、

 

自慢のリリーフ陣で6回以降をパーフェクトに抑えたのは収穫だ。

 

 

NL DIVISION SERIES 第2戦

×STL 1 -  3 ATL○

W マックス・フリード 1-0

L マイルズ・マイコラス 0-1

S エドウィン・ディアズ 1

本塁打 

STL

ATL アンドリュー・マカッチェン 1

 

STLの先発はシーズン13勝のマイルズ・マイコラス。

 

対するATLはシーズン14勝、防御率2.87を挙げたマックス・フリードがマウンドに上がる。

 

1回表、ATLはマイコラスの立ち上がりを攻め、

 

フレディ・フリーマンのタイムリーで先制すると、

 

次打者のアンドリュー・マカッチェンがすかさず2ランを放ち、3点を先制する。

 

STLは4回裏、シーズン途中加入のキャメロン・メイビンのタイムリーで1点を返すものの、

 

フリードのキレのある直球とカーブのコンビネーションに翻弄され、5回までに8三振を喫する。

 

ATLは好投のフリードを5回で下げた後、

 

今季の躍進を支えたリリーフ陣、タイラー・マツェック、ルーク・ジャクソン、

 

ウィル・スミス、エドウィン・ディアズを投入。

 

6回以降は被安打1とほぼ完璧な内容でSTL打線を抑え込み、敵地で大きい1勝を挙げた。

 

STLも前戦に続いてリリーフが好投しただけに、初回の失点が最後まで響いた形となった。

 

 

NL DIVISION SERIES 第3戦

×ATL 3 - 5 STL○

W ジオバニー・ガレゴス 1-0

L タイラー・マツェック 0-1

S クレイグ・キンブレル 2

本塁打 

ATL

STL デクスター・ファウラー 1

 

ATLの先発はマイク・ソロカ。

 

今季10勝挙げ、更なる飛躍が期待される若き大型右腕だ。

 

対するSTLは大ベテランのアダム・ウェインライトが先発。

 

今季は一時離脱した時期があったものの、

 

衰えを感じさせない巧みなピッチングでシーズン11勝を挙げている。

 

試合は序盤から点を取り合い、2-1とATLリードの6回表、

 

ATLは制球が乱れ始めたソロカを諦め、

 

今季途中からロスターに入りチームの快進撃を支えたタイラー・マツェックをマウンドに送るも、

 

そのマツェックもフォアボール絡みでランナーを溜めてしまい、満塁のピンチを背負ってしまう。

 

対して、チャンス到来のSTLの打席にはベテラン、デクスター・ファウラー。

 

マツェックの3球目を捉えると、打球はレフトスタンド上段へ飛び込むグランドスラム!

 

これが決勝点となり、その後はATLにも負けず劣らずの豊富なリリーフで逃げ切った。

 

 

NL DIVISION SERIES 第4戦

○ATL 5 - 3 STL×

W エドウィン・ディアズ 1-0

L アンドリュー・チャフィン 0-1

本塁打 

ATL  アビザイル・ガルシア 1

STL ノーラン・アレナド 2、デクスター・ファウラー 2

 

 

ATLの先発はシーズン途中にARIから移籍してきたロビー・レイ。

 

昨年から今シーズン序盤にかけて不振に喘いでいたが、

 

移籍を機に復調し、10勝を挙げて地区優勝に貢献した左腕だ。

 

NLDS突破に王手をかけたSTLの先発はカルロス・マルティネス。

 

チーム事情からブルペンに回ることも多かった今シーズンだが、

 

この大一番で先発の機会が巡ってきた。

 

1回表、好調ノーラン・アレナドの2ランが飛び出し、STLが先制するが、

 

レイは要所を締め、6回を投げて失点はこの2点のみ。

 

9奪三振を奪ってリリーフに後を託した。

 

対するマルティネスも好投し、エラー絡みで3点を奪われるも、

 

きっちりとQSをマークするなど、締まった展開となっていく。

 

8回表、1点リードのATLはシェーン・グリーンを投入するも、これが裏目。

 

デクスター・ファウラーに2試合連続の一発が飛び出し、試合は今シリーズ初の延長戦へ。

 

延長13回裏、すでに2イニングを投げていたクレイグ・キンブレルに代わり、

 

STLはアンドリュー・チャフィンを投入する。

 

ATLは先頭のフレディ・フリーマンがヒットで出塁するも、

 

後が続かず2アウトとなり、打席にはアビザイル・ガルシア。

 

敬遠も考えられたが、STLベンチは勝負を決断。しかし、これが裏目となる。

 

ガルシアがチャフィンの2球目を捉えると、

 

打球はレフトスタンドへ飛び込むサヨナラ2ラン!

 

ATLが劇的な勝利を収め、対戦成績を2勝2敗のタイとし、

 

勝負は最終第5戦にもつれ込むこととなった。

 

 

NL DIVISION SERIES 第5戦

○STL 3 - 1 ATL×

W ライアン・ヘルスリー 1-0

L ルーク・ジャクソン 0-1

S クレイグ・キンブレル 3

 

STLはジャック・フラハティ、ATLはパトリック・コービンが先発。

 

両チーム共に第1戦に先発したエースにチームの命運を託した。

 

4回までは両エースの力投により無得点が続いていたが、

 

5回表、前戦のヒーロー、アビザイル・ガルシアの犠牲フライでATLが均衡を破る。

 

しかし6回裏、STLはハリソン・ベーダーのタイムリーで同点に追い付く。

 

8回裏、STLはATL三番手のルーク・ジャクソンを攻め立て、

 

ランナーを一人置いて、打席にはコルテン・ウォン。

 

4球目を弾き返し、値千金の逆転タイムリーとなる。

 

9回表はクレイグ・キンブレルがランナー2人を出してピンチを迎えるも、

 

最後の打者を三振に切って取ってゲームセット。

 

STLがフルセットの末、NLCSへの進出を決めた。

 

ATLは打線に繋がりが無く、

 

特にシーズンでは46本塁打を放っていたロナルド・アクーニャJr.の不振が響き、

 

この日も5打数5三振で、シリーズ全体を通じて打率.150と精彩を欠いたのが痛かった。