私が読者登録させて頂いている方が『保毛尾田保毛男』の件について記事にされていました。



私自身は異性愛者ですが、友達にも親戚にもLGBTの人を何人か知っていますし、この件に関してはとても複雑な心境です。
今日の記事では私の気持ちを正直に書くので、不快な気持ちになられる方もいらっしゃるかも知れません。
ですが、どうかこういう考えの人間も世の中には居て、正しいとか間違っているなんていう次元の問題では無い事をご理解頂けると嬉しいです。



これは数週間前にダブリンで行われた、“女性の中絶に対する選択の自由”を求めるデモの様子です。

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男性を含む何万人という人がこのデモに参加しているのを見た時、何とも誇らしい気持ちで胸がいっぱいになりました。



私はもし計画していなかった妊娠をしても、中絶という選択はしないと思います。
でも人それぞれ事情はあるもので。例えば。
事件に巻き込まれての妊娠。
出産出来ない体だと検査で判明した。
どうしても乗り越えられない精神的な問題を抱えている。
出産出来ない人は世界には沢山居ると思います。
アイルランドでも妊娠4ヶ月で体調を崩した女性が病院に中絶を断られ、母子共に亡くなってしまうという事がありました。
この法律が生んだ最悪の結果です。



選択の自由を人間は持つべきだと思います。
そして社会はモラルや思いやりを教育するべきで、支配するべき存在ではありません。
ですが現状は、モラルも思いやりも無い人間が社会を支配しているように見えます。
ここ2、3年はむしろ後退すらしているように感じます。



支配する側とされる側。
勝者と敗者。
得する側と損する側。
このどれもが無い世界が正しい形であるはずです。



男尊女卑。
人種差別。
性差別。
階級差別。
もっともっと小さな、目に見えない差別や不公平な出来事は毎日起こっています。



私はアイルランドに来る前日本で働いていた会社に、夫と日本を離れる事を伝え退職しました。
そこのアホ部長が祝福の言葉と共に一言。



「女の子はやっぱり結婚して家庭を持つのが1番幸せだよね〜」



ほな“女の子”で“女の子”が好きな人はどうなんねん?
結婚出来ひんかったら幸せになれへんのか?
結婚せずキャリアを築く女はもはや“女の子”と呼ばへんのか?
大黒柱の妻と専業主夫の結婚生活は悲惨なんか?



女やとか男やとか。
結婚するとかせえへんとか。
どんな人生を歩もうが、幸せかどうかを判断出来るんはその人生の持ち主だけだと思います。



今の社会はその判断すら自分で下す権利を与えられていない人が多く居ます。



ある宗教に属す人。
ある状態で生まれた人。
ある国に生まれた人。
ある社会的立場に生まれた人。
ある性別の人。
ある性別をパートナーにする人。



少数派や社会的弱者と呼ばれる人達は、多数派や社会的強者の作るルールに押し潰されています。
『保毛尾田保毛男』を放送する事に賛成した人達の考えの無さ、またこの件に関して「過剰反応だ」なんて言う人の無知。
先進国としてとても恥ずかしい事だと感じます。



過剰反応して良いんです。
だってそうしないと誰も聞いてくれへんねんから。