もう初めて観た日から3ヶ月以上経ってしまいましたがひとまずメモとして残しておきます(笑)
今回のお話は原作でも人気の高い"豪華客船編"。その名にふさわしく、また原作の再現度もとても高くてライビュ含めて6回観劇しましたが全く飽きが来ませんでした。むしろ毎回毎回新しい発見があるような気がしました。
一幕
客席から登場のアバハンコンビ。毎公演違うネタで笑わせてくれました!今回のカンパニア号乗船のチケットは、アバーライン警部が馴染みのワッフル屋に通い詰めた結果のようで...カンパニア号のセットもとても豪華でした。今回セットが縦に高い!三階建てになっていました。
アバハンに続いて、ミッドフォード家、シエルとセバスチャン、スネークの三人、そしてロナルドがカンパニア号に乗船します。
♪カンパニア
「カンパニア カンパニア この世界で一番の カンパニア 大海原へと進む 明日へのチケット握り締め夢希望乗せ 全速前進」のフレーズが頭から離れなくなります。特にロナルドの「順風満帆 前途洋々」という歌詞。乗船客で唯一この船の結末を知っていてあれだけ希望に満ち溢れた歌い方をされると逆に鳥肌でした...
物語は、アウローラ学会なる秘密組織の調査を女王陛下より賜った所から始まります。会合が開かれるのがカンパニア号の船上ということで、シエルとセバスチャンは潜入捜査に乗り込んだというわけですね。実はこの船には、シエルの婚約者のリジーとその家族も乗船していて...
♪We are ミッドフォード
リジーの両親と兄が歌うこのナンバー。騎士団長の娘のリジーですが「剣よりケーキがいいわ」と可愛くシエルの腕に抱きつくシーンも。リジーの身長差とシエルの身長差がリアル!
船上パーティのシーンもとても華やかでキラキラしていました。広間の中央へと躍り出るロナルドはまさに両手に花と言った状況ですが、とにかく口説き方がチャラいww「君可愛いね!今夜のダンスの相手決まってる?まだなら俺と踊らない?」そんな風に言われたらまぁ踊るしかないですよね。そこへアバーライン警部とハンクスが現れ、ロナルドからナンパの極意を伝授されます。ここも日替わりなのですが、日に日にロナルドがアバーライン警部に絆されかけているのが面白かったです!
ドレスアップしたシエルとリジーもダンスパーティーに参加します。衣装も原作に忠実で改めて生執事のクオリティの高さを実感しました。最初はお兄ちゃんのエドワードと踊っていたリジーですが、シエルを見つけた瞬間にエドワードのことを放置していくのちょっと面白かったです。
アウローラ学会の会合が開かれる合図は、空のグラスを持ったウエイターがフロアを巡回すること。そのときを見逃すなとセバスチャンに命令して待機するシエル。すると、フットマンとして同行していたスネークに心無い視線が刺さります...それを、僕が誰と居ようと他人には関係ないとバッサリ一喝する坊ちゃんの格好良さったら!
そして、会合の合図を認めたシエルとセバスチャンは開催場所へと急ぐのですが...実はアウローラ学会には合言葉なるものがあり、それを知らないと追い出されてしまうと言うのです。そしてその合言葉を聞いたシエルは頭を抱えます。
"完全なる胸の炎は 誰にも消せやしない 我ら 不死鳥"
このフェニックスポーズのシーン。シエルはヒールを履いていたのでかなりバランスを取るのが大変そうだったのですが、それを知っていてなかなかポーズを辞めさせてくれない会員役のアンサンブルさんwwどんどん時間が長くなっていっていましたよ。
1/21 夜
この日はことさら長くさせられていて、あまりにもシエルがグラグラするものだから咄嗟にシエルの片手をセバスチャンが掴んで支えてあげていました。ナイスセバスチャン!
1/28 昼
この日はかなりバランスが安定していたシエル坊ちゃん。けれどまさかのセバスチャンの方が一瞬グラッとしてしまい、ポーズを終えたあとサラッと一度屈伸をしていましたww珍しいもの見た~
自分がしたことに頭を抱えて叫ぶシエルwwと、そこへなぜかアンダーテイカーも参加しており益々ただならない雰囲気の学会だと訝しむセバスチャン。更にかのドルイット子爵まで登場してきて...?
♪ドルイット ソロ
「私流のアレンジで失礼するよ!」とド派手なフェニックスポーズで現れたドルイット。出てきた瞬間のお客さんの待ってました!という拍手が凄かったです。変装のために眼帯ではなく包帯を巻いたシエルに「おや君たち初心者くんかい」と話しかけるドルイット。一度女装した姿では会ったことがあるものの、あれもシエルにとっては思い出したくない記憶。間違いなく初めてです!と誤魔化しますが、単純にドルイットに気に入られてしまった様子。「お父さんがここに来れば治してくれる、って!」とセバスチャンを父というテイにしてなんとか撒こうとします。このときの「お父さん?」という顔で自分を指さすセバスチャンが面白かったです!あとドルイットにキスされた手をめちゃくちゃ服で拭いまくるシエルもww
そしていよいよ始まったアウローラ学会の会合。創始者のリアンの挨拶からスタートします。このときのリアンの動きが公演ごとに違っていて様々なことに挑戦されているんだなと思いました。ジャンピングフェニックスとかウォーキングフェニックスとか。
"死者を蘇生させる"とされる完全救済。会場には先日亡くなった若い女性の遺体が運び込まれ、特殊な装置に繋がれます。そして始まる完全救済。このときの死体役と操作をするスタッフ役のダンサーさんの動きがとてもリアルで本当に不気味なシーンでした。
死体は本当に動き出しますが、会場にいた人達を次々と襲い完全救済は失敗。銃で急所を撃っても効かないとなりこれは絶体絶命か?!というそのとき。
どこからともなく現れた眼鏡の男...もとい死神のロナルド・ノックスが死体の頭部を破壊し動きを止めます。
♪ロナルド ソロ
ロナルドらしいポップなリズムの曲で、公演の度に楽しみなナンバーでした。「要領よく仕事はこなす主義 チョッキチョッキ現場から直帰です」のフレーズが頭から離れません「合コンの予定もパスで ミスもパスもありえないじゃん」という歌詞もロナルドらしくて良かったです。あの独特のデスサイズもブンブン振り回していてかなり体力を使いそうだなぁと思って観てました
セバスチャンと対峙したロナルドは、悪魔が乗船していたと上にバレるとマズい、とセバスチャンに飛びかかります。それを華麗に交わすセバスチャンの身のこなしの綺麗さったらありませんでした。しかし、いよいよこれから!というときにロナルドは立ち去り、後に残されたのはアップもして準備万端なセバスチャンただ一人なのでした…
一方その頃、貨物庫を捜索していたシエルは蛇達にご飯を与えていたスネーク、シエルを捜していたというリジーと合流。そこに、学会で倒したのとは別の死体と遭遇し嫌な予感に振り返ると、そこにはなんと大量の棺が…!続々と動き出す死体達に追い詰められていくシエル達。いよいよ逃げ場もなくなったそのとき、セバスチャンが現れます。
死体を止めるためには頭部の破壊が最適だと知ったセバスチャンは、ひたすらに死体達の頭部だけを潰していきます。その様子を見ていたシエルは、ある光景を思い出すのです…
"舞い散る赤と、舞い踊る黒"
♪あの日と同じ(仮)
客席後方から赤い布を持って走ってくるアンサンブルさん。客席の上空を布がひらひらと舞います。ライティングも赤く禍々しい雰囲気に。
「嗚呼 これはあの日と同じ 」で始まるこのナンバー。シエルとセバスチャンが出会ったあの残酷な一日を彷彿とさせます。今回は本当にセバスチャン役のゆんの歌唱力に惹きつけられました。
無事に危機を乗り切ったシエル達の前に現れたのはアウローラ学会主宰のリアン。そのリアンの口から語られたのは、この船にあるもう一つの貨物庫には今目にした10倍もの被験体が運び込まれているということ。ということは…
船内は動き出した死体達が乗客を襲い阿鼻叫喚の地獄絵図と化していました。
セバスチャンにミッドフォード一家の安否確認を命じたシエルとリジーは、船への浸水によりスネーク達とはぐれてしまいます。しかし、命に代えても守り抜くと誓った大切な人。シエルはリジーのことを叱咤激励しながら船からの脱出を図ります。
一方その頃、英国騎士団長として乗客を守り続けるミッドフォード一家。そこへセバスチャンが安否を確認しに来ますが、自分達は大丈夫だからと突っ返されてしまいます。そこで、フランシスママが「あの子ならきっと婚約者を守り抜いてみせる」と言う台詞があるのですが、"あの子"をセバスチャンは坊ちゃんのことだと思っているし、でもフランシスはリジーのことを指してあの子って言ってるんですよね。その意味は後々わかるのですが…
そんな中、船にはある危機が迫っていました。なんと前方に大きな氷山が!しかし船長達は襲われた後で舵をとる人間がいません…なすすべなく氷山と衝突するカンパニア号。そしてその氷山に立っていたのは…
♪グレル ソロ
満を持して登場のグレル!「そんなに強引に突っ込んだら…壊れちゃう♡」と原作通りの台詞と共に現れ、華麗なソロナンバーです。かなり高所のセットを次々と渡り歩くグレル。「それは氷と船の熱いキス まるで彼と私の熱い夜」とグレルらしい情熱的な歌詞から始まります。「大女優DEATH」というフレーズが印象的でした。そして曲中でグレルに絡まれるロナルドwwタイタニックの名シーンの再現に付き合わされた後はうんざりしながらもしっかりと手拍子していて先輩には逆らえないんだなとww
無事に船内で合流したセバスチャンとシエル、リジーの三人。あとは脱出するだけ…というそのとき、三人の前にグレルとロナルドが現れます。
「色男、みーつけた♡」とセバスチャンをロックオンするグレルですが、一方のセバスチャンはつれない様子。「勝手に着火しないでください(真顔)」と一蹴する二人のやりとりは見ていて楽しいですね。
そんなとき、引き剥がされてしまったシエルとリジー。足を負傷してしまったシエルの目の前で、今にも動く死体に襲われそうなリジー。絶体絶命かと思われたそのとき…!
「シエルの前では、最後まで可愛い女の子でいたかったな…」
壁に掛けられていた剣を引き抜いたリジーは、驚くシエルの前で素早い身のこなしで次々と動く死体を仕留めていきます。
♪エリザベス ソロ
「女の子って何でできてる?」という原作を忠実に再現した歌詞。ステージ上のスクリーンに映し出されたシルエットとシンクロした動きのリジー。今回の生執事の特徴の一つである映像とのシンクロが良かったです。昔、強い女の人を怖いと言ったシエルの言葉を間に受け、彼の前では可愛い女の子であろうと誓ったエリザベス。しかし、彼女は騎士団長の血を引く天才剣士でした。"シエルに守られるお嫁さん"になりたかった彼女は、"シエルを守れるお嫁さん"になることを誓うのです。彼女の心境の変化が曲の転調と重なり思わずグッときます。「今の私は何で出来てる かかとの低い靴 貴方守る件 可愛くなくていい今だけは 貴方守れるなら」
このリジーのナンバーは何度観ても鳥肌が立って思わず泣いてしまいました。エリザベス役の百々子ちゃんの感情の込め方がとても素敵でした。
グレル達に飛びかかろうとした所をセバスチャンに止められたリジー。いよいよ"タイムリミット"が迫ってきたと死神達はその場を去り、残されたリジーは泣き出してしまいます。
「シエル強い女の人は嫌いって!」
「それは昔の話だろ?!」
「じゃあ私のこと嫌いにならない?」
「そ、それは…っ」
ここでちらっとシエルがセバスチャンの方を見ると、ププッと可笑しそうに笑うセバスチャンの姿が。ここのセバスチャンの笑い方も公演が進む内に色んなバリエーションが出来ていました。
船はいよいよ沈没寸前。リジー達も船からの脱出を試みます。救命ボート乗り場ではリジーの兄のエドワードが指揮を執っており、リジーの無事を確認するなりぎゅっと抱き締めます。しかし、セバスチャンとシエルがまだボートには乗れないと聞くと嫌よ!と自分も残ると言いかねないリジーを、やむなく手刀で眠らせるセバスチャン。処罰なら後でいくらでも…と謝るセバスチャンに対して「いや、助かった。俺では妹の後ろは取れない」と言うエドワード。今回のミュージカルだけしか観ていなければ??となる所ですが、原作だとちゃんと英国騎士団長の子どもで"天才なのは妹の方"だと説明があるんです。エドワードはそれを自覚していて、自分では役不足だと思っているあたりがもうしんどかったですね…
♪カンパニア
冒頭と同じ曲なのですが、キーがいくらか低くなっていて出港前の希望に満ち溢れていたカンパニア号とは打って変わり、絶望感が漂うナンバーでした。それに合わせて歌詞も「阿鼻叫喚の旅路はまだ始まったばかりさ 絶望乗せ全速前進」といった風に変わっていました。
と、長くなりましたが一幕はだいたいこんな感じでした!ひとまず一幕であげておきます。
