マカロニほうれん荘



マカロニほうれん荘全9巻 完結セット (少年チャンピオン・コミックス)/鴨川つばめ

¥3,888
Amazon.co.jp

鴨川 つばめ(かもがわ(かもかわ) つばめ、1957年 - )は、日本の漫画家。福岡県大牟田市出身。男性。別ペンネームに東京ひよこがある。菜食主義者。
目次 [非表示]
1 略歴
2 作品リスト
3 師匠
4 参考
略歴[編集]
高校中退後、漫画家バロン吉元のアシスタントを務める。
1975年『週刊少年ジャンプ』(集英社)において、月例の新人漫画賞であるヤングジャンプ賞(現在のJUMPトレジャー新人漫画賞)受賞作品『ドラゴン危機一髪』でデビュー。その後数本の読み切り作品を執筆後、『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)に移り『プルプルぷろぺら』を連載開始。
1977年、『プルプルぷろぺら』に変わって『ドラネコロック』を、また、『週刊少年チャンピオン』にギャグ漫画『マカロニほうれん荘』を連載開始。一躍人気漫画家となり、この時期の日本ギャグ漫画界の頂点を極めるほどの活躍を見せる。
だが『マカロニほうれん荘』が人気を博す一方で、若手の原稿料は低く抑える、との当時の編集部の方針で経済的には困窮しており、冬は暖房もない部屋で漫画を描き続け、「手があかぎれで腫れあがり、ミッキーマウスの(手の)ようだった」と後年回想している。
こうした中、やがて人気作ゆえに続きを描き続けていく事のプレッシャーに心身とも疲れ果て、何度も連載終了を編集サイドに打診。しかし聞き入れてもらえず追い詰められた結果、わざと作品をサインペンで雑に描き入稿するなど、漫画執筆を放棄するかのような非常手段に出たため、編集部も渋々認め、1979年連載終了した。
その後も同誌で『ミス愛子』、『マカロニ2』を連載したが、1980年半ばに『週刊少年キング』(少年画報社)に移り、東京ひよこ(東京ひよこプロダクション)の名義で『プロスパイ』の連載を開始した。当初は東京ひよこが鴨川つばめであることには触れられていなかったが、連載終了時にその正体を明かす「おまけのページ」を掲載し、再び鴨川つばめとして漫画連載を行う旨が告知された。引き続き少年キングでは『ドラネコロック』の続編ともいえる『DタウンCロック』や、『AAO(エイエイオー)』が連載され、特に『AAO』では『マカロニほうれん荘』のキャラクターを再び登場させるなどの試みも見られた。
鴨川自身はマスコミ嫌いだと言われているが、大泉実成が太田出版の『Quick Japan』誌において連載した『消えたマンガ家』シリーズ(単行本にまとめられ1996年太田出版より刊行)にてロングインタビューに応じ、同誌Vol.8でも『消えたマンガ家』の番外編として、小山田圭吾との対談が収録された。しかしこれ以降、「過去のことは振り返りたくない」としてマスコミ取材には一切応じておらず、作品のアニメ化や単行本未掲載作品の出版化などの依頼も全て断っている。ただし、3DO対応ゲームソフトとして「マカロニほうれん荘インタラクティブ」が発売されている。また、2012年には『ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~』の取材に応じ、担当編集者・阿久津邦彦(後の第3代『週刊少年チャンピオン』編集長)について語っている(なお、この作品では、登場する他の人物が極めて写実的に描かれているのとは対照的に、鴨川だけ名前の「ツバメ」を擬人化したような姿で描かれており、実際の人相・風体が特定できないような状態になっている)。
本人曰く、「ギャグ漫画家の才能は、神様が一生の中で、たった1本だけくれた鰹節のようなもの」と語る。
新作漫画の執筆意欲は見せていたものの作品発表はなされていない。現在、目立った活動は見られず、過去の作品(主にマカロニほうれん荘)のキャラクターグッズの販売や電子書籍化などのニュースが見られるだけになっている。
作品リスト[編集]
※《掲載雑誌》WJ:週刊少年ジャンプ(集英社)/WC:週刊少年チャンピオン(秋田書店)/MC:月刊少年チャンピオン(秋田書店)/WK:週刊少年キング(少年画報社)/MG:月刊ギャグダ(竹書房)/MA:月刊スーパーアクション(双葉社)/CBE:COMICベッピン(英知出版)/CBS:コミックバーガー(スコラ)
オレンジ色の恋(同人誌LOT 1974年?) - "船津漫画集団(GAG漫画部 向誠二&鴨川つばめ)"名義
ドラゴン危機一髪(WJ 1975年49号) - デビュー作
脂肪遊戯(脂肪ゲーム)(WJ増刊 1976年4月15日号)
キャー番長(WJ 1976年30号)
カンフー用心棒(WJ 1976年47号)
ファイヤー(WJ増刊 1976年11月10日号)
とんでけ初恋(WC増刊 1976年8月20日号)
今日から初恋(MC 1976年11月号)
プルプルぷろぺら(MC 1976年12月号~1977年5月号)
呪われた夜(WC増刊 1977年4月15日号)
激殺! 福岡拳(WC 1977年16号)
マカロニほうれん荘(WC 1977年21号~1979年42号、WC増刊 1978年2月1日号、同8月25日号、※WC 1978年40~41号休載)
ドラネコロック(MC 1977年6月号~1980年5月号)
ミス愛子(WC 1980年4?号~18号) - 15~18号分単行本未収録
マカロニ2(WC 1980年25号~36?号)
プロスパイ(WK 1980年41号~1981年15号) - "東京ひよこ"名義
DタウンCロック(WK 1981年18号~35号)
AAO(エイ エイ オー)(WK 1981年47号~1982年12号)
ジ・オジン(MC 1982年3~5月号) - 2話で執筆を断念、最終の3話目は別人の手によるもの
SOAP WORLD(MG 1984年3月号)
僕の真屋(MG 1984年?月号)
プライヴェート・バナナ & メイジャー・パンプキン(MA 1984年4月号 VOL.11)
プライベートバナナ(MA 1984年6月号)
ジャンクハウス(マガジンSPECIAL(講談社) 1984年10月5日号)
ホット・マスタード(MA 1986年6月号)
チュンチュンアレイ(WC 1988年7+8合併号~20号) - 全13話
なんやねんトマト組(CBE 1988年11月号?)
ジャンプ ジェット ジェニー(CBE 1988年?号)
少年少女ポンチブック12月号 チビッコ探偵そうじ君(CBS 1989年24号)
ヒコーキボーイ(CBS 1990年1号~14号 ※13号休載)
少年少女ポンチブック 苦浪人一大寺変大(前・後)(WC 1993年20号・21+22合併号)
地獄のプリンス柔道王子(グランドチャンピオン(秋田書店) 1994年? ) - 連載
楽しい回し蹴り(まんがシャレダ(ぶんか社) 1994年11月号) - 4コマ
ソラキチ・マツダのビリーゴート・ラッシュ(オリコン) - 詳細不明
塩味チーズ味(月刊コミックビンゴ(文藝春秋) 1997年11月号~1998年4月号)
師匠[編集]
バロン吉元
参考[編集]
『消えたマンガ家—ダウナー系の巻』(大泉実成、2000年 新潮OH!文庫)

『マカロニほうれん荘』(マカロニほうれんそう)は、鴨川つばめによるギャグ漫画作品。「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)において1977年から1979年まで連載された。続編作品の『マカロニ2』についてもこの項目で扱う。
概要[編集]
Question book-4.svg この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2016年1月)
「都内の高校に入学してきた主人公が、同じクラスに在籍して下宿も同じという2人の落第生により、学校の内外で引き起こされる様々な騒動に毎回悩まされる」というのが基本的なストーリー。2人が騒ぎを起こす際、毎回様々な着ぐるみやコスチュームに身を包み、当時人気だった特撮作品のキャラクターなどに変身したり(それらの衣装を虫干しするなど、メンテナンスの話も存在する)、またそれらに対して周りの人々も同じように別のコスチュームになって様々な手法でツッコミを行ったりするなど、現代では普通に使われる手法ではあるが、1970年代としては画期的な過剰なまでのファッションショー的演出が特徴である[1]。
基本的には「ほうれん荘」と、その周りを取り巻く人々の日常生活を中心に描いているが、たたみかけるような不条理ギャグの中には、連載当時の歌やCM、特撮を中心としたサブカルチャーなど、当時の世相を反映したネタも数多くあり、シンデレラなどをモチーフにしたミュージカル的な話や刑事ドラマ仕立ての話、更には第二次世界大戦中の世界を舞台にした1話読み切りの話など、ストーリーがバラエティーに富んでいる。特に戦争物に登場する兵器の考証は、同時期の他のシリアス戦争漫画に勝るマニアックさであり、馬之介初登場の回では戦争劇画で有名な小林源文のデビュー作『クリストローゼ』のパロディまである。これらのネタ風は本作が初であり、新しいギャグ漫画として衝撃を与えた。
少年チャンピオン掲載当初は、担当の阿久津邦彦以外、他の編集部員は全員連載に反対していた。編集長の壁村耐三も、「お前のマンガはオレにはわからん」と言っていた。
呪われた夜[編集]
読み切りが好評を博して連載・人気作品となる例は多いが、当作にも原型となった、『呪われた夜』という読み切り作品が存在する(週刊少年チャンピオン1977年4月15日増刊号掲載)。ストーリーは実在の団体・事件であった新撰組の討ち入りをギャグ漫画にしたもの。ギャグの内容も『マカロニ』と比べ一歩おとなしいが、それでも当時の他のギャグ漫画と比べると、絵・話ともに斬新な作風であった。その他の『マカロニ』との違いは主に以下の通り。
三人の名前が沖田総司・近藤勇・土方歳三と、実在の人物と全く同じ。
土方(ひざかた)がひし形の口を使わない。
総司(そうじ)が二人を懲らしめる役でなく、三人一緒にふざけている。
『マカロニ』で登場したお約束の演出(トシちゃんの「ちょー」、きんどーさんのおカマ言動)などは全く使われていない。
増刊号の番外編[編集]
当時の「チャンピオン」は増刊号として、『マカロニ』とその他の作品一本(カップリングは『ドラネコロック』や『らんぽう』など)の総集編を時々発行していたが、その巻頭では鴨川が通常の連載(週刊の『マカロニ』と月刊の『ドラネコ』)に加え、オール16ページ4色カラーと言う、今考えても豪華な描き下ろしを発表していた。一本目の「逮捕して下さいませ!!」は刑事ドラマのパロディだったが、二本目の「巨大なる戦場!!」からは鴨川お得意の戦争もののパロディとなった。後期からは両作のキャラクターがスター・システム的に敵味方入り乱れてキャストされた番外編となった。絵・話・人気とも、鴨川漫画の完成度がピークだった頃を代表する作品となっている。少年チャンピオンコミックスには全話収録されている。
連載終了後[編集]
単行本は全9巻が30以上の重版が行われ刊行され続けている。連載時には増刊号での掲載もあったため、単行本はいずれの版でも連載時の話数・時系列がバラバラに収録されている。また、連載末期の話5本は未収録となっている。これは、著者自身ものちに書籍「消えたマンガ家」などで語っているが、原稿を仕上げる気力が失われ、きわめて雑な絵柄、マジックインキで書きなぐった背景など、その質に問題があるためではないかと考えられている。他に豪華版全3巻と文庫版全3巻があるが、作者自身による傑作選とのことでダイジェスト版的な内容となっており、収録されていない話が多い。
鴨川のトラブルを象徴する出来事として「消えたマンガ家」のインタビューでは、辞めさせて欲しいと編集部と喧嘩になり、やむを得ず二週間休載したという言及がある。これはチャンピオン・コミックスでは6巻の部分にあたり、「愛のカクテルコーヒー!!」のラスト一段にコマが無くカットでごまかしているのは、当時「過労で胃腸をこわして(もちろん前述通り仮病である)二週間休載」という告知、続く「愛と微笑の世界!!」の冒頭できんどーさんが「しばらくぶりだったわね。元気?」と意味深な台詞を語っているのは、休載を受けての演出である。またこの「愛と微笑の世界!!」を境目に、絵も話も、読者に受け入れにくい変化が始まっていく。
1980年には、続編となる『マカロニ2』の連載が同じ「週刊少年チャンピオン」誌上で始まるが、約3ヶ月で連載は終了し、単行本全1巻が刊行されている。更に後、「週刊少年キング」(少年画報社)誌上で連載していた『AAO(エイエイオー)』の途中で、女子から送られてきたファンレターの内容に突如発奮した作者は、それまでのキャラクターを放棄し、いきなり本作のキャラクターを使った続編を、AAOのタイトルそのままで開始した。しかし結局かつての輝きを取り戻せぬままこちらの連載も終了し、単行本化されていないためにこの事はあまり知られていない。また1980年代後半の『少年探偵そうじ君』、1994年の四コマ『楽しい廻し蹴り』にも本作のキャラが登場した。
1995年には3DO、Win95、Macでテレビゲーム化されている。連載直後から何度かテレビアニメ化の噂も出たものの、実現はしていない。連載中の1978年に、TBSラジオの「夜はともだち」内の「ラジオ劇画」にてチャンピオン連載作品を次々にラジオドラマ化、本作もその一つとなっており、テアトル・エコー所属の声優により声があてられている。
2011年2月19日、テレビ朝日で放送された『マンガみたいな!!ミラクル映像博覧会』での、コーナー紹介のイラストに当作品のキャラクターたちの原画が使われている[2]。
2014年11月28日、初めての電子書籍化。但し連載終了後に刊行された豪華版が元である。1巻と2巻には未公表のカラーイラスト、3巻には単行本未収録のエピソード(全4話分)の内の1話が収録された[3]。
ストーリー[編集]
主人公の沖田そうじは、都内の高校「ピーマン学園」に入学した1年生。その入学式の日、校庭で同学園のOBらしき2人組を目撃する。式が終了して教室に入ると、なぜかさっきの2人組が教室の中にいた。実は2人は同学園の究極の落ちこぼれ、落第生として学園内で知らない者はいない金藤日陽と膝方歳三であった。「あんな人たちと同じクラスだなんて…」と落ち込みながらも、そうじは学校終了後、下宿先となるアパート「菠薐荘」(ほうれん荘、設定上の所在地は「杉並区井草」方面)へと向かう。そこで管理人の娘である姫野かおりから、このアパートに住んでいる"変な2人"の存在を教えられ、「絶対に関わらないように」という注意を受ける。そして2人で部屋へと向かうと、その部屋の中に勝手に入っていたのは何とその"変な2人"だった。こうして、沖田そうじと落第生2人組による奇妙な同居及び学園生活は幕を開ける。
登場人物[編集]
各キャラクターの常套句の引用元として、秋田書店刊 少年チャンピオン・コミックスの初出ページを()書きで示す。
主人公の3人[編集]
沖田 総司(おきた そうじ) - 通称「そうじ」
本編の主人公で、ピーマン学園1年生。名前は新選組一番隊組長沖田総司に因む(第37話「新たなる門出」では漢字表記だが、他の話では名は平仮名となっている)。美術部と風紀委員会に所属。真面目で頭が良く、ハンサムな立派な高校生ではあるが、少々優柔不断でお人好しなところがある。落第2人組の巻き起こす騒動に毎回悩まされている。しかし怒ったときの迫力は二人をはるかに凌ぎ、二人の悪ふざけが過ぎたときのツッコミ役でもある。なお『マカロニ2』では、目がキラキラした星目となり、主人公の座を降りて登場回数が減っている。
金藤 日陽(きんどう にちよう) - 通称「きんどーさん」、自称「きんどーちゃん」
ピーマン学園落第24回生で40歳、という設定だが、後述のクマ先生と同じ大学の法学部に在籍していた(本人曰く「落第したから高校に戻った」)とも語っている。「あらあら」「やーねぇ」など常に女性言葉を使用しているが、れっきとした男性である。連載開始時にひざかたさんとほとんど変わらなかったのを例外に、徐々に縮んでしまった小柄な体型(そうじとひざかたさんと3人で自転車通学するが、彼の定位置は買い物かごである)と大きな唇がトレードマーク。普段はわがままで自己中心的な性格だが、そうじがピンチに陥った時(特に恋愛関係で)にはひざかたさんと一緒に助け舟を出すなど、時折優しい一面も見せる。お金に執着が強く、おかしな商売を思いついては一攫千金を目論むが、成功したためしがない。「おー、おっほ」(1巻143ページ)という掛け声で踊る「ゴリラダンス」を得意とする(作中でレッスンまでしている)。結婚をして落ち着けば悪ふざけをやめるのでは、との周囲の思惑から、お見合いをしたこともあるが、女性同士(?)として意気投合してしまって成立しなかった。美智子という娘がいた(実際には竹取物語のパロディで、大学生の頃、散歩中にクマ先生と見つけて育て上げたが、満月の前に訪ねてきて、結局、月に帰ったらしい)。なお、名前の読みは「金・土・日曜」に因んでいるが、キャラクターのモチーフは新選組局長近藤勇に因む。
膝方 歳三(ひざかた としぞう) - 通称「ひざかたさん」「トシ」等様々、自称「トシちゃん」
ピーマン学園落第10回生で25歳。名前は新選組副長土方歳三に因む。父は宇宙人、母はオーストラリア大ミミズ(作中で膝方が見せる写真にはカンガルーが映っている)。背が高く、常に身につけているサングラスと口ひげがトレードマークで、サングラスを外したときの素顔はきんどーさんですら知らない。「カマキリ拳法」(モチーフは蟷螂拳)を基本とする武道全般を嗜み、超人的な身体能力を誇る。(コミックス2巻では百歩神拳まで披露している)きんどーさん曰く、全運動部のOBとのこと。普段はクールな二枚目だが、おどけると口が菱形になる。この作画技法はこれ以降、漫画やアニメでは一般的な表現となった。頭に衝撃を受けると7人ないしそれ以上に分身してしまう(とくに分身No.5についてはエピソードがある)。ある意味、同作品内で最も人間離れした存在だが、きんどーさんと違ってお金に執着せず、まっとうな方法で生活費を稼ぐ常識性も併せ持っている。
主要キャラクター[編集]
姫野 かおり(ひめの かおり)
菠薐荘(ほうれん荘)の管理人の娘で23歳。喫茶店「アップルハウス」を経営している。母親の名前はまり子。趣味は空手でかなり腕も立ち、ルミ子に絡んでいたチンピラ数人を一人で叩きのめした事もある。基本的には優しい性格なのだが、家賃もコーヒーのツケもたまり放題のきんどーさんとひざかたさんに対しては怒りを炸裂させることがしばしばある。特にひざかたさんに対しては非常に厳しい態度を取るが、最終話近くにその真意が自らの口から語られる事となる。
後藤 熊男(ごとう くまお) - 通称「クマ先生」
そうじたちのクラスの担任教諭で、年齢はきんどーさんと同じく40歳。家族は妻ゆかりと長男熊太郎。ごく平凡な高校教師だが、異様にノリがいい性格が災いし、きんどーさんとひざかたさんに毎度の如く授業を妨害・破壊されてしまう可哀相な存在。激昂や周囲からの冷やかしなどにより、絶叫しながらコスプレ(フレディ・マーキュリーなど連載当時のロックミュージシャンのステージ衣装をよく身に着けている)やオカマの格好でストリップショーまがいのパフォーマンスをすることが多い。困ったときの口癖「ノオッ」から「苦悩する中年、ミスターノォ」、またコスプレ癖から「チューリップ熊美」などと呼ばれる。きんどーさんたちに酷い目に遭わされた際、毎回自殺しようとするが単なるポーズで、しばらくすると元に戻る。
八千草 文子(やちぐさ あやこ)
ピーマン学園の女性教諭。赴任時に教室が絶句するほどの美人として描写されている。物語の前半では「か弱い新人教師」というイメージだったが、後半では凛々しい姿に成長し、特に5組の不良生徒達の更生に尽力する。学校内でひざかたさんが(一目ぼれしたこともあり)最も苦手とする人物であり、さすがの彼もこの人にだけは頭が上がらない。
益田 弘美(ますだ ひろみ)
そうじの彼女で同級生。おとなしい性格のため、2人の行動には全くついていけない。ある意味、最もまともなキャラクターとも言える存在。秘密にするという約束でそうじとつきあっていたが、きんどーさんたちが嗅ぎつけて公表されてしまい、そうじが漏らしたと思いこんで一度別れるもやはり忘れられず、自分から仲直りを申し出て、よりを戻した。
中嶋 敦子(なかじま あつこ)
そうじを慕う同級生。とある暴力団の組長の娘で、お嬢様育ちのため我侭。弘美に振られた後のそうじに、勉強を教えてもらったりと色々とアプローチし、既成事実を作り無理矢理恋人になろうとしたが、きんどーさんとひざかたさんに邪魔され阻止されている。弘美がそうじとよりを戻した後も、そうじを弘美から奪い取ろうとあの手この手の作戦を仕掛けるが、いずれも失敗に終わっており、最終的に拉致して自分の物にしようとしたが、寸での所でそうじ救出に駆けつけたきんどーさんとひざかたさんに阻止され、完全に振られる。少女A子と入れ替わりで登場しなくなった。
中嶋 麻美(なかじま あさみ)
中嶋敦子の妹。小学生だがませており、姉同様そうじを慕う。小学生らしからぬ情熱的なアプローチを試みて思わぬ騒動を招き、そうじ本人に諭されるが諦めきれない様子。恋敵でもある姉とは仲が悪い。もっとも、姉よりはものわかりがよかったようで、終盤、そうじに正面から諭され、そうじを諦める決心をしたもよう。
前田 馬之介(まえだ うまのすけ)
物語の前半と後半で、見た目が全く異なるキャラクター。名前は新選組平隊士の1人である上田馬之助に因んでいる。いつも垂らしている鼻水がトレードマーク。登場当初は極端にウスノロでだらしない男として、きんどーさんをブチキレさせるキャラでしかなかったが、「なんだ馬の介」として再登場して以降、次第にトボケながらも抜け目のないキャラクターに変貌。主役級の地位を確立していった。脚の関節を逆転させてバッタのポーズで跳び回る技を得意とする。『マカロニ2』では、きんどーさん、ひざかたさんと共に「主人公トリオ」の1人となる。
斎藤 ルミ子(さいとう るみこ)
「女子大生トリオ」の1人で、短大の1年生。少女趣味で空想家。「キャイーン」「~ですわん」と非常に特徴のある話し方をする。通称は「ルミちゃん」、「ルミたん」など。一見おちゃらけているようにも見えるが、ひざかたさんの為に洗濯や炊事を行うなどしっかりした面を見せる事もある。ひざかたさんを一途に慕い、女子大生トリオの中では最も積極的にアプローチをしてくる。
中野 そう子(なかの そうこ)
「女子大生トリオ」の1人で、短大の2年生。ルミ子同様、ひざかたさんを一途に想っているものの、アプローチでは一歩出遅れている模様。レズっ気があり、抜け駆けを繰り返すルミ子を度々ベッドで泣かせている。
白水 由紀子(しらみず ゆきこ)
「女子大生トリオ」の1人で、短大の2年生。最初は前述の2人同様にひざかたさんを慕っていたが、後に「フィーリングが合ったから」と藤田弘という名前の全く別の男性と電撃結婚して皆を驚かせた。『マカロニ2』では赤ん坊の娘の母として登場する。
伊達 兄樹(だて あにき) - 通称「アニキ」
「テディ・ボーイ・ギャング団」のリーダー格。弟分の森田・沢松と共に、昼間はアルバイトに精を出し、夜は場末の酒場のステージに立つ。夢はバンドの大スター。だが実際の評判はイマイチで、実現にはいまだ遠い模様。安アパートの一室に3人で同居している。また、「恋人」と自称するミルキーという女性に付きまとわれているが、本人は嫌っている模様。登場当初は単なるチンピラとしてしか描かれていなかったが(初登場時はきんどーさんとそうじに因縁をつけて、ひざかたさんにぶちのめされている)、後半にはそうじと弘美の仲を裂くよう依頼してきた敦子を諌めたり、花見のパーティーを主催してそうじと弘美を誘ったりするなど、気のいい一面ものぞかせるようになる(1994年の4コマ漫画『楽しい回し蹴り』に大人になったテディ・ボーイ・ギャング団の3人が登場、バンドの大スターの夢を叶えられなかったのかチンピラのままだった)。
森田 和広(もりた かずひろ)
「テディ・ボーイ・ギャング団」の1人。金髪のリーゼントがトレードマーク。主に暴走しかけるアニキを諌める役回りが多い。
沢松 英二(さわまつ えいじ)
「テディ・ボーイ・ギャング団」の1人。主に失敗してしまったアニキの尻拭いをするという、損な役回りが多い。また、余計な一言も多い。
ススキ 小次郎(ススキ こじろう)
ひざかたさんのライバルを自称する武道家で、「ネズミ流空手」の使い手。名前はもちろん佐々木小次郎に因んでいる。主人公トリオと一緒にピクニックに来ていたかおりに一目惚れし、「かおり姫」と呼んで恋焦がれている。ひざかたさんとは武道のライバルで、出会った時には戦う宿命である(と本人たちは決め込んでいる)。
七味とうがらし(しちみ とうがらし)
劇中に登場する売れっ子童話作家のペンネーム。代表作には『イチゴ大統領のニンジン畑』など。前髪で両目を隠してはいるが、かなり男前な人物。正体は、大脳のまわりを回っている小脳が一定位置にきた際の、ひざかたさんの別人格。気のいい性格なのか、貯金を全額募金したりする。周囲にはひた隠しにしていたが、最終話直前のエピソード「トシさまの最期!!」で衆目の中で変身を起こしたことでばれてしまったため、最終話で人知れずきんどーさんと共にほうれん荘を去る事になる。
その他のキャラクター[編集]
雅子さん(まさこさん)
「アップルハウス」のパート従業員で既婚者。通称はマコ。登場する毎に髪型を変えている。2児の母。母乳で子供を育てている。
おばさん
そうじの叔母であり、母親代わり。苗字は山倉というが、名前は不明。娘の名前は和子。当初は先輩を称する2人の誠実そうな人柄(実は演技であり、最後には無理がたたって2人とも全身がショートしてしまう)に感銘し、その後ひざかたさんと名家の令嬢とのお見合いをセッテイングするが、その際に2人の本性を知ってしまう。その後は何とかそうじを2人から引き離そうとするが失敗し、そうじを守るためにほうれん荘に居座ろうとする。
マンモス稲子(マンモス いねこ)
きんどーさんを「ママ」と慕うオカマであり、きんどーさんの良き理解者。本名は不明だが、関西でストリッパーをしているらしい(6巻18ページより)。
少女A子(しょうじょえーこ)
ピーマン学園内のスケ番たちのリーダー的存在。ひざかたさんに惚れており、彼の前では急に猫を被ったように可愛く振舞ってしまう。敦子とは以前レズ仲間だったらしい。
5組の生徒たち
ピーマン学園の中でも、特に札付きの不良たちが集うクラスの生徒たち。教室は紫煙漂うバクチ場と化しており、2人もしばしば授業妨害のために出張することがある。後に彼らを更生させようとする文子先生によって近所の清掃奉仕活動に従事させられる事になる。なお5組の一人である佐々木雄二君は中学時代にアニキ達の後輩だった。
日の丸屋の店主
近所の駄菓子屋「日の丸屋」の店主。ラムネをただ飲みしたきんどーさんの口車に乗せられて店舗のアダルト路線への拡張を図るも、後に警察の一斉検挙に遭い営業停止処分になる。過去に妻に逃げられており、反抗期の娘と二人暮らし。
ラッシー
ススキ小次郎の飼い犬。名前の由来は『名犬ラッシー』より。長く小次郎の世話をしてきた影響で、2本足で歩き、人間の言葉を話す。また小次郎自身を打ち上げるため、マッチで大砲に点火することができるなど、手先もかなり器用。作品の終盤には、ラッシーを主人公にした回も描かれている。
夢野さん
七味とうがらしの担当編集者。売れっ子作家である七味の破天荒な言動に常に振り回されつつも、原稿を締め切りまでに書き上げさせている。
真実 一郎(しんじつ いちろう)
軍国主義を主張する学生。『マカロニ2』にのみ登場。名前は「真実一路」にちなむ。
組長
中嶋姉妹の父。名前は不明。組の構成員たちには恐れられている存在だが、妻とのいざこざが絶えず、常に家庭不和に悩まされている。
安田(やすだ)
中嶋の組の構成員。本人は否定しているが、組長に妻との関係を疑われている。
きんどーさんの娘
名前は美智子。20年前に当時大学生のクマ先生と行った森の中で光っている1本の木を発見し、切り倒した時に出てきた赤ん坊の成長した姿。後に光に包まれ、天空へと帰って行った。
ラジオドラマ[編集]
1978年にTBSラジオの「夜はともだち」内「ラジオ劇画」コーナーにて放送。この枠のキャスティングは全てテアトル・エコーが担当していた。
沖田 総司:安原義人
金藤 日陽:二見忠男
膝方 歳三:山田康雄
姫野 かおり:松金よね子
後藤 熊男:村越伊知郎
斎藤 ルミ子:田中真弓
ススキ 小次郎:納谷悟朗
八千草 文子:火野カチ子
関連商品[編集]
テレビゲーム
マカロニほうれん荘インタラクティブ(3DO・Win95・Mac、1995年、東芝EMI)
各キャラクターの声は吉本興業所属のタレントが担当している。
沖田 総司:清水圭
金藤 日陽:今くるよ(今いくよ・くるよ)
膝方 歳三:チャーリー浜
姫野 かおり:ハイヒールリンゴ(ハイヒール)
後藤 熊男:おかゆうた(おかけんた・ゆうた)
斎藤 ルミ子:小高紀子
伊達 兄樹:ぜんじろう
森田 和広:矢部浩之(ナインティナイン)
沢松 英二:岡村隆史(ナインティナイン)
八千草 文子:未知やすえ
益田 弘美:中西貴美恵
音楽担当:アレステッド・ディベロプメント
ボードゲーム
鴨川つばめのマカロニほうれん荘ゲーム(エポック社)
その他
ゼンマイ歩行式のプラモデル (タカラ(現タカラトミー))
カプセルトイの景品のキャラクター消しゴム
Tシャツ
オフィシャルマカロニほうれん荘Tシャツ2011.3(むかしむかし)
関連項目[編集]
レッド・ツェッペリンやクイーン等のメンバーらしき人物たちが作品内に登場している。ブライアン・メイらしき登場人物が、喫茶店にて『華麗なるレース』をBGMにリクエストするシーンもある。コミック3巻の表紙は『世界に捧ぐ』ジャケットのパロディ。他にも、この漫画には当時のロック雑誌であるミュージック・ライフや音楽専科等のグラビアを真似た絵がたびたび描かれている。
パタリロ! - ひし形の口やサングラスのキャラが出てくる事で、共に有名。
つげ義春 - 時折『ねじ式』や『李さん一家』といったつげ作品をパロディにした場面が登場する。
ドラネコロック - 同時期に「月刊少年チャンピオン」で連載されていた鴨川つばめの漫画作品。登場人物が時々相互にゲスト出演する。
山口貴由 - 1999年、「週刊少年チャンピオン」の特別企画で、鴨川つばめから「自由に描いてよし!」とのお墨付きを貰い、同作品のリメイクを読み切り作品として執筆している。原作の展開のフォーマットやギャグの方向性をきちんと守っており、作品に対する敬意と愛情が感じられる。2007年に「チャンピオンRED」の付録「セレクションズ2」に再録された。